企業ヨネックス東証スタンダード:7906】「その他製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 経営の基本方針

 当社は、長く支えとしてきた経営理念をもとに、2024年4月に「パーパス(存在意義)」と「ミッション(使命)」をあらためて定義しました。私たちがこの先も変わらず目指すべき方向を明確にし、世界中の社員が共通の価値観のもとで行動できるようにするための指針です。

●パーパス(存在意義) 独創の技術と最高の製品で世界に貢献する

●ミッション(使命)  スポーツと人、人と人をつなぎ、よりよい未来を創造する

 そして、このパーパスとミッションの理解と浸透を促すための取り組みを、当事業年度を通じて進めてきました。社員一人ひとりが、組織の目指す方向を理解し、自身の業務においてその実現に向けた行動を意識する環境づくりを進めています。

 また、当社は質の高い製品を通じてスポーツの魅力を伝えるとともに、競技の普及やスポーツに親しむ人を増やす取り組みにも継続的に力を注いでいます。単に製品を提供するのではなく、スポーツを通じて人々の可能性を広げることを目指しています。

 先行き不透明な社会・経済環境が続く中、「スポーツと人、人と人をつなぎ、よりよい未来を創造する」というミッションの重要性はいっそう増しています。こうした時代だからこそ、スポーツが持つ前向きな力を社会に届けるという役割を、今後も変わらぬ姿勢で果たしてまいります。

 これからも、パーパスとミッションを道しるべとしながら、中長期ビジョン「グローバル成長戦略 Global Growth Strategy(GGS)」を推進し、スポーツを通じて社会やお客様に価値を届ける取り組みを進めてまいります。

 中長期ビジョン「グローバル成長戦略 Global Growth Strategy(GGS)」

 世界の経済・社会環境が複雑さを増し、先行き不透明な状況が続く中、当社はこうした変化を新たなチャンスと捉え、スポーツの力をより多くの人々に届けることで、世界中のお客様との新たなつながりを築いていきます。

 こうした考えのもと、当社では中長期ビジョン「グローバル成長戦略 Global Growth Strategy(GGS)」を引き続き推進しています。お客様一人ひとりの価値観やライフスタイルを理解し、地域や文化、それぞれの個性に応じたアプローチを深めることで、より深く、持続的なつながりの構築を目指しています。GGSは、スポーツの楽しさと価値をより広く、より確かなかたちで届けるための基盤を築き、当社ならではの強みを活かしながら、持続的な成長を実現していくための戦略です。

 なお、中長期の数値目線について以下のとおり、成長性、収益性、資本効率を踏まえて設定しております。不透明な経済状況である一方で、当社としては、より多くの世界のお客様へスポーツの楽しさを届けるための基盤づくりを着実に進めていく、そのための目線とします。

 グローバル成長戦略(GGS) 2030年に向けて(2026年3月期~2031年3月期)

 成長性指標      売上高年平均成長率(CAGR):7~10%

 収益性指標      営業利益率:10%以上

 資本効率指標     ROE:13%以上

 グローバル成長戦略(GGS)の戦略に基づく取り組みは以下のとおりです。

 地域構成

 現在、売上高の大きな割合を占める東アジア地域に加え、その他地域での成長を中長期的に進めることで、よりバランスの取れた地域構成を目指しています。特に、北米におけるテニス事業、インドにおけるバドミントン事業は重点領域として位置づけており、競技の普及や市場の拡大に注力しています。インドでは、競技の広がりが見られる中、自社工場を拠点とした現地生産体制の強化を進めることで、地域に根差したものづくりによる信頼の蓄積にも取り組んでいます。今後も、地域ごとの市場特性に即した展開を進めながら、グローバルでの持続的な成長を図ってまいります。

 マーケティングの再構築

 世界各地で多様化するお客様の価値観を理解するため、地域ごとのリサーチを重ね、その知見を製品開発に活かしながら、ものづくり、プロモーション、販売活動へとつなげていくサイクルの構築に取り組んでいます。競技ごとの特性に応じた中長期的なマーケティング施策を進めるとともに、スポーツの楽しさや価値を伝え、お客様一人ひとりがスポーツをより楽しめるような関わりを広げていくことを目指しています。

DTCとデジタル戦略

 お客様とのつながりを深める手段として、DTC(Direct to Consumer)を重視した取り組みを進めています。米国では新たにECサイトを開設し、デジタル上でのお客様との接点を広げる一歩を踏み出しました。また、東京に加え、上海、大阪とショールームの展開も広がっており、今後もリアルとデジタルを組み合わせた「ヨネックスのDTCエコシステム」を拡張し、より多くのお客様に、より近い距離で価値を届けてまいります。

IT変革

 グローバルな視点でのIT戦略と組織づくりを行いながら、基幹システムのグローバル展開、品質向上や業務効率化のためのAI活用等を進めています。今後、需要に応じて拡張・最適化可能な需給プロセスの自動化、グローバル規模でのデータドリブンなインサイトの深化、AIを活用した高効率・高精度なオペレーションの実現を目指し取り組んでまいります。

 ものづくりの進化

 「Made by Yonex」の品質を支えるグローバルな製造体制のさらなる強化に取り組んでいきます。台湾、タイ、インド等の海外工場に加え、国内でも新たな製造拠点の整備を進める等、拠点の拡大と協力工場も含めた品質管理体制の強化を図っています。また、新潟県長岡市のYonex Performance Innovation Centerでは、研究開発と製造現場の連携によって、製品に求められる性能や品質の分析力を高め、イノベーションの追求と開発力の進化につなげてまいります。

<コーポレートカルチャー(企業文化)の進化>

 グローバル成長戦略(GGS)を支えるのは、社員一人ひとりの挑戦と成長です。当社では「世界のお客様のために楽しみながら競い合う」というカルチャーの実現に向け、パーパス&ミッションや価値観への理解を深めながら、「ヨネックスらしさ」を再認識し、実践していくための取り組みを行っています。

 新たな評価・等級・報酬制度も導入し、社員の挑戦が成長につながる環境づくりを進めています。また、世界中の多様なお客様に応えていくために、私たち自身も多様性のある組織であることが求められると考え、多様性を認め合い、一人ひとりが力を発揮できるカルチャーに向けてDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の推進に取り組んでいます。

<資本配分>

 グローバル成長戦略(GGS)の推進に伴う投資を含めた2026年3月期から2031年3月までの資本配分については、以下図のとおりを計画しています。事業から創出される営業キャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等の外部資金を有効に活用し、成長投資と長期安定的な株主還元に配分してまいります。

 資本配分計画(2026年3月期~2031年3月期)

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