企業兼大株主モスフードサービス東証プライム:8153】「卸売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営理念

当社グループは、理念体系「モスの心」のもと、「食を通じて、世界中の人を幸せにすること。」を私たちの使命と位置づけ、「おいしさ、安全、健康」にこだわった商品を「真心と笑顔のサービス」とともに提供することに取り組んでおります。同時に、「どうせ仕事をするなら、感謝される仕事をしよう。」を全ての活動の基になる考え方として掲げ、お客様、そして株主の皆様の信頼と期待にお応えするように努めております。これらの実現に向けて、商品開発、店作り、サービスの一層の充実、新業態の開発などによるチェーン基盤の強化と、当社グループならではの独自性の確立に向け、努力を続けております。

(2) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略

 個人消費の持ち直しやインバウンド需要の拡大によって、国内の外食需要は回復基調にあります。一方で、原材料やエネルギー価格の高止まりなどによって、依然として先行きは不透明な状況が続いております。このような環境の中、2024年度は「Challenge & Support」を中期スローガンとした中期経営計画の最終年度となり、多くの成果を上げることができました。

 主力の国内モスバーガー事業は、既存店の売上高・客数・客単価がいずれも前期を上回るなど、概ね好調に推移しました。消費の二極化への対応として、商品価格帯のグラデーション化を推進し、レギュラー、プレミアム、超プレミアムの価格帯のラインアップを充実させたことで、より幅広い顧客層の獲得につながりました。期末の国内店舗数は前期比8店舗増の1,321店舗となりました。また、収益性重視の意識徹底と販管費抑制に加え、在庫回転率向上による資金効率化、物流効率化による商品管理コスト抑制にも注力しました。

 これらの結果、2024年度の連結経営成績は、売上高961億85百万円(前期比3.4%増)、営業利益52億23百万円(前期比24.8%増)、経常利益55億69百万円(前期比26.8%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は31億50百万円(前期比22.4%増)となりました。

 国内モスバーガー事業では、マーケティング方針として「和ごころエンジョイ」を掲げ、お客様からの支持拡大と売上増に努めました。とくに好調だったのが新カテゴリーとして2024年3月に販売を開始した「新とびきり」シリーズであり、手軽に食べられるプレミアムバーガーという商品コンセプトが支持され、販売開始からわずか1年でシリーズ累計1,600万食を突破しました。このほか、「一頭買い 黒毛和牛バーガー~山わさび醤油(しょうゆ)仕立て~」においては、新たな顧客層へのアプローチを試みました。

 モスブランドを活用した新たな事業の展開としては、公式オンラインショップ内で、海外の料理をヒントに開発したモスライスバーガーの新商品を発売するなど、商品ラインアップの充実を図っております。また、新たな販売チャネルの開拓に向けて、当社監修商品を他社の販売チャネルに乗せることにも挑戦しております。今後もこうした取り組みを拡大し、ブランド価値の向上とともに、新たな収益源に育てていきたいと考えております。

 海外事業については、セグメント利益の黒字化を達成しましたが、さらなる成長のため、現在、不採算店舗の閉店や既存店の改装、管理コストの抑制といった収益性改善に取り組んでおります。これらの取り組みにより、2024年12月末の海外店舗数は422店舗となっております。出店エリアはアジアを中心とした6つの国と地域であります。

 その他飲食事業においては、「カフェ山と海と太陽」と「モスド」をそれぞれ関東に新規出店したことに加え、不採算店舗の閉店や商品力の強化、サービス品質の向上を図り、収益力の改善に取り組みました。

①  中期経営方針

 当社グループは、創業当時から50年以上に渡り理念体系「モスの心」が持つ価値観が全従業員に共有され、浸透しております。この度、「私たちの基本方針」に込められた私たちが大切にする精神を、商品やサービスを通じて世界のお客様にお伝えしていくため、新たな3ヶ年の中期経営計画を策定いたしました。

 中長期のモスグループのありたい姿として、『「心のやすらぎ」「ほのぼのとした暖かさ」を、世界の人々に』を実現し、世界が注目する外食のアジアオンリーワン企業になる、を掲げました。

 その実現に向け、主力事業である国内モスバーガー事業、海外事業については、1店舗あたりの収益性を高めることに取り組んでまいります。また、マーチャンダイジング事業、新規飲食事業、衛生事業については、主力事業に次ぐ新たな事業の柱として育成してまいります。

②  中期経営目標

 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益、営業利益率、ROEであります。当該KPIを採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解するうえで重要な指標であり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や、実現可能性の評価等を行うことが可能となるためであります。

2027年度 連結財務数値

 

売上高

1,080億円

営業利益

63億円

親会社株主に帰属する当期純利益

38億円

営業利益率

5.8%

ROE

6.6%

(注)上記KPIについては有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。

③  セグメントごとの中期計画

<国内モスバーガー事業>

 中期方針「モスの提供価値の実現と、既存店の基盤強化」

a.既存店の成長

・マーケティング(特別体験と日常使いのハイブリッドの推進等)

・DX投資(お客様接点を起点に考えたアプリの導入等)

・商品(モスの価値を体現する商品の導入等)

・FC力の発揮(地域密着の実現等)

b.将来に向けた拠点確保

・中長期視点を踏まえた商圏適合

・店舗価値向上

c.モスブランドを活用した新たな事業の展開(マーチャンダイジング事業)

・自社ブランドの価値と認知の向上

・マーケット拡大による新規顧客獲得

<海外事業>

 中期方針「構造改革を進め、収益力を改善する」

a.BtoC事業:既存国の課題解決

・ブランド強化

・店舗利益パッケージの確立等

b.BtoB事業:グローバルで最適な食材供給ネットワークを構築

・グループ及び関係企業への生産供給機能の強化

・日本との合同調達によるグローバルSCMの構築等

c.マネジメント体制の強化

<その他飲食事業>

 中期方針「既存業態のブラッシュアップと時代に対応した業態開発を加速する」

a.既存業態のブラッシュアップ

・MOSグループのブランドイメージの発信

b.ブランド(新業態)の開発

・時代に対応した業態開発のスピードアップ

c.紅茶事業の育成

その他の事業(主に衛生事業)

 中期方針「長年培ってきた知見やチャネルを活用し、事業を拡大する」

a.モスグループ内の取り組み強化

b.検査技術能力の向上

c.新たなチャネルと事業領域の拡大

<全社横断テーマ>

・人材戦略

 中期方針「『感謝される仕事』と『イノベーション(価値創造)』を生み出す人の集団になる」

a.理念体系「モスの心」の浸透

b.経営戦略と人材戦略の連動

c.ジョブ型要素の導入

d.働く環境の整備

・投資戦略

 中期方針「投資・撤退基準を再整備し、成長性や収益性に基づいて集中的な投資を行っていくほか、中長期的な利益成長戦略を実現するためM&Aや事業提携による成長を図っていく」

a.お客様の満足度・利便性の向上

・店舗投資

・CRM・DX投資

b.海外事業の構造改革

・海外事業投資

c.経営効率の改善

・本部システム投資

・その他投資

d.M&Aや事業提携

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや、インバウンド需要の拡大により、外食需要の回復が見られました。一方で、不安定な国際情勢による景気減速リスクに加え、原材料及びエネルギー価格の高止まりや為替変動による調達費用の上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。厳しい経営環境下ではありますが、お客様の生活様式の変化に対応しつつ、ブランド価値及び業績のさらなる向上を目指し、以下の取り組みを実施してまいります。

①  国内モスバーガー事業(マーチャンダイジング事業を含む)

2025~2027年度を対象とする新たな中期経営計画(以下、「新中計」という)の方針としては、既存店の基盤強化を掲げております。選択した市場において優位性が発揮できるマーケティングの展開や、モスの価値を体現する商品を開発し、お客様の期待に応える商品を展開してまいります。

 また、お客様を起点にしたデジタル化を進め、利便性向上に努めるほか、当社の強みであるフランチャイズチェーンの基盤を活用した地域密着活動にも取り組んでまいります。

 さらに、マーチャンダイジング事業では、ECビジネスを確立させ、マーケット拡大による新規顧客の獲得と、他社の仕組みを活用した新たなチャネルを開拓し、販路を拡大してまいります。

②  海外事業

 新中計の方針としては、2022~2024年度の中期経営計画からの構造改革を引き続き進めていくことと、収益力の改善を掲げております。日本の食文化を大切にした定番商品に加え、現地の嗜好を取り入れたローカライズ商品の販売や、地域に根差した店舗展開を進め、日本発の外食チェーンとしてモスブランドの定着を図ってまいります。さらに、商圏の変化及びお客様のニーズの変化を捉えたマーケティングと個店ごとの販売力強化、リブランディングに取り組んでまいります。

③  その他飲食事業

 サービスレベルの向上やテイクアウト、デリバリーの拡大など運営力をさらに磨き上げ、成長事業へと育てるべく取り組んでまいります。また、当社オリジナルの茶葉を活用した紅茶の卸売事業も強化してまいります。

④  SDGsの推進

 理念体系「モスの心」に基づき、事業活動を通じて社会課題の解決と価値の創造に取り組み、当社の基本方針にある「心のやすらぎ」「ほのぼのとした暖かさ」を世界の人々に広げていくことを目指します。

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