マナック・ケミカル・パートナーズ
【東証スタンダード:4360】「化学」
へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
「スペシャリティーケミカルをベースに社会の進化・発展に貢献する」の企業理念の下、電子・情報・医療といった先端技術産業が求めるニーズ機能を、化学技術を基にして、単に化学品を受託製造するのではなく、それらに関連した情報を組み合わせることにより、オリジナリティーのある製品を提供し、世界への貢献を行います。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、投下資本の運用効率と収益を重視し、自己資本利益率(ROE)を経営管理の重要指標としており、当社グループでは長期的な目標値を10%以上に設定しております。
(3)経営戦略等
当社グループは、①新たなマーケットである国際市場を目指した環境対応とグローバル・スタンダード対応の強化、②海水化学で培った臭素化・ヨウ素化技術への自信を誇りに、新しい技術開発、新しい分野への開拓の継続、③高機能製品・高付加価値製品の提案を通じたスペシャリティーケミカルの未来の構築が必要と考えており、その実現のために必要な施策を着実に実行してまいります。
(4)経営環境
当連結会計年度は難燃剤需要の大幅な減少に加え、海外品との競合が激化し、国内需要の減少や製造コスト、環境対応コスト等の上昇は厳しさを増しており、引き続き厳しい経営環境が続くものと予想しております。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、対処方針
各事業を取り巻く市場環境の変化、国内外の経済情勢、原材料・燃料エネルギー・設備資材等の価格高騰、為替の影響、地政学リスクや物流の不透明感等により、当社グループの生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
このような経営環境のもとで当社グループは、2024年度の業績改善を最優先課題として取り組んでまいります。その施策として、需要が底堅いヨウ素化合物と海外向けファインケミカル製品の拡販に努める他、工場の生産効率化や原材料・燃料エネルギー・設備資材等の価格高騰や調達難化への対応等の継続的な取り組みを行ってまいります。また、サプライチェーン上、調達が不安定な状況になっている、もしくはそのような状況が想定される製品については、安定的な原材料調達を行えるよう複数購買対象の拡大等、調達プロセスの改善を行ってまいります。
各セグメントにおいては以下の課題を認識しており、その課題解決に向けた施策を推進してまいります。
ファインケミカル事業は、既存製品の収益性向上、グローバル展開、医薬関連製品の安定生産及び供給体制の構築を課題として認識しております。その施策として、高機能・高付加価値製品の継続的な創出に取り組む他、海外展開を加速するための社外提携に加え、当社グループのマナック株式会社福山工場において安定生産及び供給のために必要な投資を着実に実行してまいります。
難燃剤事業は、国内外の新規市場開拓及び新製品開発の必要性を認識しております。難燃剤の市況見通しは、短期的には中国経済の減速に伴う低迷が継続する可能性が高く、引き続き、先行き不透明な状況が継続するものと考えられます。その施策として、グローバルな市場開拓により販売チャネルの拡大を図ってまいります。また、当社グループの各研究拠点における難燃不燃材料等の新製品開発活動の早期化を図り、結果を早期に出せる取組を行ってまいります。
ヘルスサポート事業は、サプライチェーンの維持に努め、顧客ニーズに合わせた人工透析用原料や抗菌剤原料等、社会に必要とされる製品を安定的かつ持続的に供給してまいります。
加えて、当社グループは、企業の社会的責任を認識し、内部統制の有効性を高め、コンプライアンスを徹底いたします。また、優秀な人材の確保・育成を図り、安全操業、環境に配慮した事業活動を行ってまいります。さらに、自然災害の発生等に備え、定期的な災害防止活動やBCPの運用等、事業リスクの最小化に向けた施策を改善・継続してまいります。
- 検索
- 業種別業績ランキング