企業ホットランドホールディングス東証プライム:3196】「小売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは、「“日本一うまい”食を通じて“ほっとした安らぎ”と“笑顔いっぱいのだんらん”を提供できることを最上の喜びとする。」という企業理念に基づいた経営を行っております。核家族化や個食化が進み、食事においても利便性が優先される時代の中で、当社は本来食事の持つ「おいしさ」、「あたたかさ」、「楽しさ」を大切にし、家族や世代をつなぐ「共食」の文化を広げていくために、安全で美味しい商品を提供し続けてまいります。

 川上から川下までしっかりと自社で責任を持ち、こだわりを持った職人の技術を磨き、心温まるサービスを提供する体制をグループ一丸となり築き、多くのお客様に安心して喜んでいただくことで信頼されるブランドを作り上げ、全ての人たち(お客様・従業員・オーナー・取引先・生産者・株主・地域等)が幸せになることが当社の想いです。

(2)経営環境

 当連結会計年度における我が国経済は、為替変動や物価高等の影響が続く状況ではあったものの、コロナ禍からの経済活動の正常化が進む中で雇用・所得環境の改善の動きが見られる等、緩やかな回復基調となりました。一方、海外においては、米国経済は堅調に推移しているものの、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢、中国経済の成長鈍化等の下振れリスクを抱え、先行き不透明な状況で推移いたしました。また、外食産業におきましては、経済活動の正常化による人流の回復やインバウンド需要の増加により好調に推移しておりますが、原材料価格や人件費の高騰に加えて、継続的な物価上昇による消費者の節約志向が強まる等、経営環境の回復は緩やかなものに留まっております。

 たこ焼市場におきましては、近年は原材料価格(たこ)の高騰による事業者の廃業等により市場縮小傾向にありましたが、庶民の味として定着しているたこ焼市場の継続的な縮小は見込まれておらず、当社はたこ焼市場における圧倒的トップシェア企業の地位を確立しております。居酒屋市場におきましては、提供メニューを絞ったカテゴリー居酒屋、さらにはフードを絞ったセレクト系居酒屋が登場しており、これらの業態は従来の総合居酒屋業態に比して高い成長性を有しています。当社の銀だこ酒場、おでん屋たけし、日本再生酒場等の酒場業態は、カテゴリー居酒屋・セレクト系居酒屋に属するものと考えられ、今後十分な成長余地があると考えます。

 また、インバウンド需要の増大により、観光地に多くの店舗を有する株式会社ファンインターナショナルの運営店舗は、今後さらなる市場拡大が見込まれます。さらに、築地銀だこや酒場業態、観光地立地店舗に加え、主食業態においても、新型コロナウイルス感染症の影響による社会の変化を踏まえ、市場の動向に応じた業態・店舗の開発・展開に取り組んでまいります。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループは、「築地銀だこ」及び「銀だこハイボール酒場」を中心に、海外展開やM&Aを積極的に推進し、業容を拡大してまいりました。

 昨今の新型コロナウイルスの影響に加え、原材料費や水道光熱費の高騰といった厳しい外部環境の変化にも対応しながら、「築地銀だこ」及び「銀だこハイボール酒場」の店舗展開、M&A、さらには株式会社オールウェイズ、株式会社ホットランドネクステージ、株式会社ファンインターナショナルなどの子会社を中心とした新業態の開発や海外展開を進めてまいりましたが、事業環境や業績の変化を踏まえ、1,000億円規模の外食グループを目指すべく、今後の当社グループの成長加速及び事業拡大並びに、より強固な経営基盤の構築を実現するための経営体制として持株会社体制へ移行することが最適であると判断いたしました。

 新体制への移行を通じて、当社は持株会社としてグループの持続的成長と企業価値向上のため、事業戦略及び財務戦略並びにブランド戦略の立案や、グループの資本効率やリスク管理及び人的資本の強化、グループ各社の経営執行に対する支援と監督機能を担い、グループ全体の事業拡大と収益改善に向けた取り組みを行ってまいります。

 また、グループ各社においては、独立した企業としての責任の下で事業構造改革と成長戦略の実現に向けた取り組みを自立的に展開することを目標とし、企業価値の向上と資本効率の向上に向けた取り組みを行ってまいります。

① 組織体制

2025年4月1日付で、当社の商号を「株式会社ホットランドホールディングス」に変更し、持株会社化いたします。さらに、以下の体制に再編することで、経営の機動性を高め、事業成長を加速させるとともに、経営資源の有効活用を図ります。

・「株式会社ホットランド東日本」(新設)

 ○東日本エリアにおける「築地銀だこ」の店舗運営及びグループ所有高収益ブランドの事業展開

・「株式会社ホットランド西日本」(株式会社ホットランド大阪から商号変更)

 ○西日本エリアにおける「築地銀だこ」の店舗運営及びグループ所有高収益ブランドの事業展開

・「株式会社ホットランドフーズ」(新設)

 ○製造販売事業

 この組織体制により、経営の機動性を高め、事業成長の加速と経営資源の有効活用を実現してまいります。さらに、事業展開の強化を図り、企業価値の向上に取り組んでまいります。

② 「築地銀だこ」事業

(運営会社:株式会社ホットランド東日本・株式会社ホットランド西日本・株式会社ホットランドホールディングス)

・国内事業展開

 ○全国の「築地銀だこ」事業を東日本・西日本に分割し、より効率的な運営体制を確立

 ○グループ所有の高収益ブランド(銀だこハイボール酒場、おでん屋たけし、東京油組総本店<油そば>など)の積極展開

・海外FC展開

 ○アジア・アセアン・中東・ヨーロッパにおけるFC展開の加速

③ 酒場事業

(運営会社:株式会社オールウェイズ・株式会社ショウエイ)

・首都圏におけるドミナント展開及び地方FC出店

 ○銀だこハイボール酒場、おでん屋たけしの店舗拡大

・焼肉業態の多店舗展開(日本再生酒場、もつやき処い志井、昇家、李昇など)

・新業態の開発及びM&Aの推進

④ 主食事業

(運営会社:株式会社ホットランドネクステージ・有限会社よし平)

・主食事業の拡大

 ○野郎めし、日本橋からり、東京油組総本店<油そば>、鶏そば炭やなどの小型店舗の出店拡大

・リゾート事業の確立

 ○サウナの森水沼ヴィレッジを成功事例とし、新たな成長モデルを構築

・「厚切りとんかつ よし平」の多店舗展開

・新業態の開発及びM&Aの推進

⑤ ファンインターナショナル事業

(運営会社:株式会社ファンインターナショナル)

・「高付加価値型」の業態開発と展開

・インバウンドや国内観光客をターゲットとした業態の構築と展開

・店舗内外装の「キット化」への取組み

・海外での「日本スタイル」のパッケージ化

⑥ 海外事業

(運営会社:Gindaco USA, Inc.・Japan Taste Marketing, Inc.・HERO USA, Inc.)

・米国市場での展開を加速

 ○ドジャー・スタジアムに「築地銀だこ」店舗を出店し、世界の“GINDACO”へ

 ○ラーメンなどの和食業態の展開及びM&Aの推進

 ○日本食イベントの開催を通じた市場拡大

 ○冷凍銀だこの販路拡大

 ○モーリタニア工場産マダコ、イカ、日本産食材加工食品などの全米展開

⑦ 製販事業

(運営会社:株式会社ホットランドフーズ)

・冷凍たこ焼などの桐生工場の生産拡大及び海外輸出の強化

・コールドストーンの自動販売機展開

・冷凍商品の新規開発

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