企業ホシデン東証プライム:6804】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当連結会計年度における当社グループの主な開発製品の研究開発費の総額は2,073百万円であります。

 また、当連結会計年度における主な開発製品の研究開発活動のセグメントごとの状況は、次のとおりでありま

 す。

(1)機構部品における研究開発

 ①車載用コネクタのさらなる小型化ニーズに応えるべく、現在量産中のコネクタ比で約8%の低背及び約25%実装面積の削減を実現した車載用8pinコネクタを開発いたしました。本品は、USB Type-C®(USB2.0)の接続に最適なピン数を備え、USB Type-CポートのPower Delivery電源ユニット等のインタフェースコネクタとして最適なものとなっております。また、照光機能付きのUSB Type-C電源、USB Type-A×2ポートや、ADAS機器やカメラECU等のLVDS用インタフェースコネクタとして使用可能です。さらに、安定したGND接続のためにシェル内側にプラグカバーと接触する複数の側面バネを配することで、高いEMC性能を実現しております。

②自動車の予防安全性能の進展に伴い車載カメラの高解像度化及び省スペース化が求められていることから、車載カメラ用高速デジタル信号に対応した超低背同軸カメラコネクタを開発いたしました。2025年4月から車載用カメラモジュール向けにサンプル販売を開始しております。本製品は超低背型でありながらも、レセプタクルに位置ズレ吸収構造を有しており、最大位置ズレ状態においても車載SER/DES(SERializer/DESerializer

  )の6Gbps高速伝送に対応しております。

③車両の電装化が進む中でインパネ周りに多数の部品が配置されるため、USBチャージャ等のインタフェースを搭載するスペースの確保が問題となっていることから、省スペース化に寄与できるスロットインコネクタを開発いたしました。インタフェースにはUSB Type-AやUSB Type-C、HDMIを組み合わせた多彩なラインアップをご用意しております。また、インタフェースの周囲に照光機能を追加することで、視認性を向上させることも可能となっております。

(2)音響部品における研究開発

 完全防水(IPX9K)に対応した防水マイクAssyを開発いたしました。風雨に晒される屋外における音声操作や音声検知、車両のエクステリアに設置して緊急車両のサイレン音の検知に利用可能であるほか、キッチンやお風呂などさまざまな状況下でお使いいただける汎用性の高いマイクロホンとなっております。

(3)複合部品その他における研究開発

①高精度、高品質な温湿度センサモジュールを開発いたしました。本製品を用いて室内環境を精度よくモニタリングすることにより、エアコンや加湿器等の温湿度を最適なバランスで調整でき、省エネと環境負荷の軽減に貢献いたします。

②既に製品化しております60GHzミリ波を用いた測距センサに加え、さまざまな用途を想定し汎用性をもたせたミリ波測距センサを開発いたしました。ミリ波は外乱耐性に優れており、光学式、超音波式、圧力式など他の測距方式と比較してキズ・埃・水滴・汚れや外乱ノイズの影響を受けずに対象物を測距し続けることができるため、工場・インフラ設備等のさまざまな液体のタンク残量検知、暗渠・側溝の水位監視、水田水位監視等のさまざまな液面監視に利用可能であるほか、レーザ式・カメラ式では必須の透過窓が不要であることから、公共トイレの在室監視、オフィス・ホテル・飲食店の在室・在席監視などプライバシーに配慮した人感センシング用途にもお使いいただけます。また、低消費電力設計によりバッテリー駆動を可能とし、電源のない屋外環境でも容易に設置いただくことが可能です。さらに、製品ラインアップの拡充として防爆対応品の開発も進めております。

③製造業における機械設備、インフラ業界における橋梁などにおいては、劣化に起因する重大事故を避けるためのメンテナンスを目的として、センサによる状態モニタリングが行われています。中でも故障に向かう状態推移を測定するのに振動状態の監視が有効であり、近年、取付け対象が増えてケーブル配線や電源確保の煩わしさを解消できる無線方式の振動センサのニーズが増えてきております。そこで、センサ自身に正常/異常を判定する機能を設け、判定結果のみを無線通信する振動センサを開発いたしました。無線方式ではデータ通信量の制約があり、モニターした振動情報全てを伝送することができずに分析が不十分になり異常状態を見過ごす懸念がありますが、本製品は自己判定機能を有することでその懸念を解消しております。また、ISO10816に準じた異常判定に加え、ユーザ自身が自由に設定できる機能(周波数スペクトル上の閾値設定)を備えており、ユーザビリティの向上を図っております。

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