フーバーブレイン
【東証グロース:3927】「情報・通信業」
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企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針等
当社グループ(当社及び連結子会社)は、2026年3月期に調整後連結営業利益7億円達成を業績目標に掲げ、ワンストップですべてのセキュリティソリューションを提供できる「セキュリティソリューションプラットフォーム」を有する「ITエンジニア集団」として、オーガニックグロースと積極的なM&A・戦略提携によるM&Aグロース、さらに投資グロースを成長ファクターにグループ拡大を目指しております。
(2)経営環境等
当連結会計年度においては、成長事業の拡大と基盤事業の安定した利益貢献により、売上高4,373,104千円となり9期連続で過去最高を更新。営業利益及び親会社株主に帰属する当期純利益がそれぞれ187,400千円、109,457千円を実現し、2015年3月期以来の過去最高を更新いたしました。
成長事業である「セキュリティ&ネットワークaaS製品」及び「働き方改革製品(SaaS型)」が、前連結会計年度比68.8%増、32.5%増とそれぞれ拡大し、基盤事業である「セキュリティ製品」は高い利益貢献を継続し、着実なオーガニックグロースを実現しております。また、韓国軍や政府機関などの重要組織・施設をはじめ、グローバル市場においてメガバンク、大手企業等への導入実績を有するNDR(Network Detection and Response)ソリューション製品「Network Blackbox」の展開を本格化し、「セキュリティソリューションプラットフォーム」の拡大と今後の成長事業化に取り組んでおります。
もう一つの基盤事業である「ITサービス」においては、2024年2月に連結子会社化したIT人材サービスの株式会社CONVICTION(以下、「CONVICTION」という。)に加え、2024年9月及び10月に連結子会社化した株式会社ARPEGGIO(以下、「ARPEGGIO」という。)及びイチアール株式会社(以下、「イチアール」という。)が、新たに事業成長に貢献し、M&Aグロースを拡大しました。連結子会社GHインテグレーション株式会社(以下、「GHI」という。)においては、GHIの共同株主である伊藤忠テクノソリューションズ株式会社とも協力して、IT人材の需要が継続して高い、開発案件やネットワークインフラ、データセンター関連プロジェクトの獲得に取り組んでおります。
また、採用支援・人材紹介を提供する連結子会社株式会社アド・トップ(以下、「アド・トップ」という。)において、拡大を続ける人材採用需要を背景に、売上高拡大を実現しました。
投資会社フーバー・インベストメント株式会社(以下、「フーバー・インベストメント」という。)では、今後のキャピタルゲインが見込める企業への純投資を行っており、本連結会計年度においては、Cloud型海外販売システムを使ったプラットフォームサービスを提供するアジアンブリッジ株式会社へ出資いたしました。また、2025年4月22日付で、フーバー・インベストメントの投資先であるデジタルグリッド株式会社が東京証券取引所グロース市場に上場し、持分の一部を売出したことで、売却額415百万円、投資利益385百万円を実現しました。翌連結会計年度において、特別利益として計上を予定しており、投資グロースによるグループ成長を実現しました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループ(当社及び連結子会社)は、オーガニックグロースと積極的なM&A・戦略提携によるM&Aグロース、さらに投資グロースをグループ拡大の成長ファクターとすることを課題として認識し、対処しております。
①オーガニックグロースの拡大
当社グループのオーガニックグロースは、主として当社の基盤事業である「セキュリティ製品」、成長事業である「セキュリティ&ネットワークaaS製品」及び「働き方改革製品(SaaS型)」並びに、GHI、アド・トップ及びCONVICTIONと、新たに子会社化したARPEGGIO及びイチアールの「ITサービス」事業の拡大施策となります。
「セキュリティ製品」については、中小企業向けに代理店網を通じて販売しており収益性が高く、当社グループの事業基盤の土台となっております。次世代エンドポイントセキュリティ製品「Eye“247” Safety Zone」シリーズ及び人のセキュリティ意識「ヒトセキュリティ」の向上をテーマとしたサービスシリーズ「FB SAT(エフビーサット)」は、標的型攻撃メール訓練サービスを皮切りに、セキュリティ教育プログラムサービス、セキュリティ診断サービスをビジネスパートナーと共に提供を開始しております。また、NDRソリューション製品「Network Blackbox」の展開を本格化し、事業の成長力拡大も含め、事業拡大に取り組んでおります。
「セキュリティ&ネットワークaaS製品」については、リセーラーパートナーと共に、新たなエンドユーザー企業の拡大に取り組んでまいります。当連結会計年度より、本格稼働したグループ会社である株式会社フーバー・クロステクノロジーズにて、成立見込みの案件が複数発生しております。今後も、当社グループの成長をけん引する事業として、事業拡大に取り組んでまいります。
「働き方改革製品(SaaS型)」については、Webマーケティングによる直エンド販売を拡大しております。「ヒトセキュリティ」コンセプトのもと内部不正対策機能や労務管理機能による付加価値向上で、大企業から中堅企業での導入拡大に取り組んでおります。
GHI及びCONVICTIONの事業拡大については、新たに子会社化したARPEGGIO及びイチアールと共に、IT人材の提供プロジェクトの拡大に取り組んでまいります。また、会社間で人材採用、教育、労務管理、営業における経営資源と情報を共有し、ベストプラクティスの相互適用による経営の質の向上を図ることを目指してまいります。さらに、グループ間の人材や顧客の相互活用によるシナジー効果を求める取り組みをしてまいります。
アド・トップについては、人材需要の拡大の確実な取り込みと、グループ内の人材採用支援を通して、受注拡大に取り組んでまいります。
②M&Aグロースの拡大
当社グループの成長拡大の手段として、積極的なM&A・戦略提携によるM&Aグロースの実現に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、2024年10月にIT人材ビジネスを展開するARPEGGIO及びイチアールを新たに子会社化いたしました。翌連結会計年度においては、両社が通期で業績寄与いたします。
当社は今後も、当社グループの拡大に資する企業の子会社化・提携含めて取り組んでまいります。
③ 投資グロースの実現
オーガニックグロース及びM&Aグロースに加え、投資子会社であるフーバー・インベストメントが保有する純投資目的の銘柄の売却益の実現で、当社グループの成長拡大実現に取り組んでおります。
翌連結会計年度において、フーバー・インベストメントが保有するデジタルグリッド株式会社の東京証券取引所グロース市場上場に伴う一部株式の売り出しにより、売却額415百万円、売却益385百万円を実現いたしました。
継続保有分の今後の売却により、当社グループの利益貢献が見込まれます。
当社グループの拡大に向けて、上記各成長ファクターの実現に取り組みを着実に推進してまいります。
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