企業フタバ産業東証プライム:7241】「輸送用機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは、創業以来築き上げてきた「技術開発力」と「モノづくり力」により社会課題の解決に挑戦し続け、「環境」「安心」「豊かな生活」の3分野で価値を世界中のお客様にお届けしてまいります。

「環境」分野では、地球をクルマによる大気汚染や騒音から守ることと、カーボンニュートラルの実現を目指した研究開発を進めております。そのために、製品開発段階から自動車メーカー及びサプライヤーとともにLCA(ライフサイクルアセスメント)を意識したモノづくりを推進しております。取り組み事例としては、各部品の軽量化による燃費向上やボデー部品の一体化によるCO2排出量の削減を目指した技術開発を進めております。また、自然への負荷を減らしながら、クルマを使う人が幅広い選択肢を持てるように、PHEV、HEV用の航続距離向上につながるバッテリー容量の拡大を容易にする小型消音デバイスの開発と、その組み合わせによって多彩なレイアウトに最適対応できるモジュラーマフラの開発を推進しております。BEV(電気自動車)用では、バッテリーセルケースやバッテリー冷却プレートの開発を強化しております。さらに、新規事業のひとつとして既存の物流トラック(エンジン車)に後付け可能なCO2回収装置を搭載することで、走行時のCO2排出量の削減と回収したCO2を利用できる中小型トラック向け「車載式CO2回収システム」の開発を推進しております。新たに建機(油圧ショベル)における活用を想定した実験を開始し、システムの改良と回収後のCO2の利用先・利用方法の検討を進め、CO2を削減するだけではなく、活用するビジネスモデルの構築を目指してまいります。

「安心」分野では、クルマでの移動時の「安全」のために、衝突安全性能の向上を目指し、乗員を危険から守るボデー骨格部品の研究開発をモノづくり全体で進めております。取り組み事例として、モノづくりとCAE解析の活用により、物流の効率化も含めた中規模組立部品での早期の構造提案を継続実施し、2024年4月に発売されたトヨタ「ランドクルーザー"250"」に、従来通りのボデー部品に加え、「ルーフサイドインナサブアッセンブリ」が採用され、中規模組立部品採用車種を増やしております。また、加工難易度の高い1470MPa冷間超ハイテン材を使用した「フロントピラーアッパアウタ」も他車種に続き採用されました。今後、車両全体を考えたボデー部品と排気系部品等の機能を融合させたゾーン開発の推進や1470MPa級冷間超ハイテン材の幅広い成形工法の開発と製品展開、衝突性能解析技術の深化と新たな衝突形態へのチャレンジを継続してまいります。さらに、お客様との共創を実現するため、車両開発へのさらなる早期参画も進めてまいります。

「豊かな生活」分野においては、人が豊かだと感じる生活シーンを想像し、実現できるモノとサービスをお届けしてまいります。農業事業では、環境負荷物質の削減と生産性の向上を両立する持続可能な農業をサポートし、安全安心な農作物をお届けできるような製品やシステムの開発を進めております。農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」が目指すゼロエミッション施設園芸の実現に貢献するため、「agleaf®reader CO2システム」のCO2回収効率向上に取り組み、さらなる改良を続けております。2025年4月に本取り組みが農林水産省の「みどりの食料システム法に定める基盤確立事業実施計画」に認定され、さらなる普及拡大を目指してまいります。また、サーキュラーエコノミーに貢献する「エネルギー循環型農業システム」の開発に取り組むとともに、将来性を見越した低リスク農業への転換に必要な有機農業に貢献する「レーザー除草ロボット」の開発も産学官で継続して進めております。

 新規事業などの先行開発分野に大きくリソーセスをシフトして開発スピードを上げるとともに、さらにその前段階となるリサーチ分野や基礎技術研究についても活動を推し進め、新たな市場を創造してまいります。

研究開発活動は主に国内にて行っており、当連結会計年度における自動車等車両部品の事業を中心とした研究開発費は5,733百万円であります。

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