企業ビーピー・カストロール東証スタンダード:5015】「石油・石炭製品 twitterでつぶやくへ投稿

  • 早わかり
  • 主な指標
  • 決算書
  • 株価
  • 企業概要
  • 企業配信情報
  • ニュース
  • ブログ
  • 大株主
  • 役員
  • EDINET
  • 順位
  • 就職・採用情報

企業概要

 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)経営方針

 当社のミッションは、「消費者・カスタマーのニーズを第一に考慮し、差別化された潤滑油製品及び関連製品・サービスを提供する、長期的な信頼と価値を築き継続的に業績を上げていけるベストブランド・マーケターを目指す。そして、安全かつ活気のある職場環境を社員に提供し、利益成長を実現し、サステイナブル(持続可能)であり、かつマテリアル(大規模)なビジネスを実現することで業界をリードする利益を株主に提供する。」ことであります。

 当社は、bpグループの一員として「HSSE基準」と「bp行動規範」を順守しています。高い倫理基準を設定し、日々それを業務全般において実践することで、信頼される企業としての地位を築き、ステークホルダー全体に持続的な価値を提供します。特に、Health(健康)、Safety(安全)、Security(セキュリティ)、Environment(環境)の各分野において、無事故、無災害、環境負荷の最小化を目指す取り組みを推進し、地域社会の安全とセキュリティの確保に貢献します。

「bp行動規範」及び「HSSE基準」は、当社の価値観と倫理原則を反映したものであり、内部統制システムの基盤として位置づけてられています。これらを通じて、持続可能な成長と社会的信頼のさらなる強化を図り、企業価値向上に取り組んでまいります。

(2)目標とする経営指標

 当社は、2022年にウィズコロナ・ポストコロナに向けた経済活動の再開に伴うエネルギー需要の回復や原材料価格の変動、脱炭素社会の実現に向けた自動車業界の取り組みなど、急速に変化する事業環境に対応するため、従来の中期経営計画を見直し新たな中期経営計画(2022-2026)を策定いたしました。本計画では計画最終年である2026年に達成すべき数値目標として、売上高12,000百万円、経常利益2,450百万円を設定しております。

 この中期経営計画に基づき、2026年度までにROE15%以上を達成することを目標に、資本コストを意識した経営をさらに推進してまいります。これにより資本効率の向上を図り、競争力と持続的成長を強化することで、株主価値の向上を目指してまいります。

2025年は計画4年目に当たりますが、下記(3)-②に記載のとおり、市場環境の不確実性が依然として高いことを踏まえ、現行の中期経営計画の基本方針を維持することが最適であると判断いたしました。計画の一貫性を確保し、持続的な成長に向けた戦略の遂行に注力すべく、本年度のローリングは見送ることとしております。

(3)経営環境

①企業構造

 当社の企業構造については、第1 企業の概況、3 事業の内容 の事業系統図のとおりであります。

②市場環境

 会社を取り巻く状況は、米国の関税引き上げを伴う保護主義経済政策の強化並びに米中関係の変化、中東やウクライナさらには緊迫化する台湾情勢に起因する地政学リスクの拡大・長期化、金融資本市場の動向など、世界経済及び日本経済に対する下振れリスクが引き続き懸念される状況にあります。加えて、長引く円安や原油をはじめとするエネルギー・資源価格の高止まりが、日本経済の回復基調や企業収益に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

 自動車用潤滑油市場が成熟する中で、ハイブリッド車の普及と電気自動車の台頭もあり、新たな需要の押し上げ要因は見当たらず、引き続き売上数量・売上高は減少傾向が継続すると予測しております。

③競合他社の動向及び優位性

 当社が主力商品として販売する自動車用潤滑油には、国際石油資本を親会社に持つ海外潤滑油ブランド、国内自動車メーカーが独自に展開する純正潤滑油ブランド、量販店チェーンが独自に展開するプライベートブランド等、多数の競合商品が存在しております。

 当社製品の強みは、世界的なブランド力と技術力にあります。カストロールは100年以上の歴史を持ち「常に最高の品質とサービスの提供」を信念に、ユーザーのニーズを満たす製品を創出しております。

 当社ではデジタル化への対応を中期経営計画で戦略の1つに位置付けております。デジタルトランスフォーメーションは、データと技術を活用してビジネスモデルを改革し、業務そのものや組織、企業文化・風土等を改革し、競争上の優位性を確立するためにきわめて重要です。

(4)対処すべき課題

 当社が成熟した市場の中でコアビジネスの強化を進めて行くためには、技術・商品開発、スポンサーシップや他業種とのコラボレーションの活用、サステナビリティへの取り組みなどを通じて、既存ユーザーへの更なる訴求と新規ユーザーの開拓が必要となります。

 中期経営計画(2022-2026)では、以下の5つの経営・事業戦略を注力領域として定めております。全社員が今まで以上にひとつのチームとなり、経営方針やサステナビリティの価値観などを共有し、安全で効率の良い業務(オペレーショナルエクセレンス)を常に追求し、厳しい事業環境の中で更なる飛躍に向けて礎を築くべく、不確実性が高い市場環境の変化を注視し適切な対応を進めることで、計画の着実な実行に取り組んでまいります。

①コアビジネスの強化

カーショップチャネル

•高レベルのマーケット・シェアを持つ強みを活かしながら、潤滑油商品レンジの拡大、近隣製品カテゴリーの拡販

•スポンサーシップや他業種とのコラボレーションを活用した、既存ユーザー層への更なる訴求と新規ユーザー層の開拓

•e-Commerceの拡大

カーディーラーチャネル

•プレミアム・オイルの取扱店舗数並びに数量を拡大

②ポートフォリオの最適化

新規チャネルの開拓

•カストロールのブランド資産と新たなサービス提供を融合し、新たなチャネル及び顧客を開拓(車検/整備工場、タイヤ専門店、中古車販売店等)

③新規ビジネス開発

近隣製品カテゴリーの開発

•ピット向け商品拡充によるフルードも含めたカテゴリーリーダー化

•近隣製品カテゴリーの開発・拡充

•カーケア製品「カストロールPROシリーズ」の育成

新規サービスの開発

•IoT・AIを活用した「販売」「配送」「管理」の統合マネジメントシステムの開発・提供

他業種との提携

•シナジーの追求

④脱炭素化とデジタル化

電動化への対応

•完全電気自動車(BEV)向けe-フルードの導入

•低粘度・ハイブリッド向け潤滑油製品の開発・拡販

脱炭素化への対応

•カーボンオフセット製品の認知拡大と拡販

•製品パッケージ(容器)の削減によるCO2削減

•ライフサイクルを考えた原材料の脱炭素化

•再生ベースオイルの活用

デジタル化への対応

•OtCプロセス、バックオフィスのデジタル化

⑤成長基盤の強化

サプライチェーン強化

•原材料調達先の多様化による安定調達とコスト削減

•配送網の効率化によるコスト・環境負荷の低減

人材開発・育成

•新しい働き方(ハイブリッド型)の推進による働きがい並びに業務効率の向上

•社員のキャリアプランに応じた人材育成・能力開発プログラムの拡充

•「変化」「チャレンジ」を奨励する文化の醸成

PR
検索