企業兼大株主ビジョン東証プライム:9416】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1) 経営方針

当社グループは「世の中の情報通信産業革命に貢献します」という経営理念のもと、世界中で安心してインターネットを利用できる環境を提供する「グローバルWiFi事業」、企業の成長ステージに応じた最適な通信インフラを提供する「情報通信サービス事業」、インバウンド関連サービス事業として独自の完全プライベート空間を提供する「グランピング・ツーリズム事業」を展開しております。これらの事業を通じて、世界に貢献する企業となることを目指しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです

当社グループの強みは、「Vision Hybrid Synergy model」のビジネスモデルにあります。このモデルを活用することで、プル型営業とプッシュ型営業の双方を高効率に展開しております。
 具体的には、WEBマーケティングを活用し、顕在需要を的確かつ効率的に捉えるとともに、CLT(カスタマー・ロイヤリティ・チーム)が顧客との密接なコミュニケーションを通じて要望や課題を把握し、営業の提案力を強化することで受注率の向上を図っております。さらに、蓄積されたデータベースを分析し、戦略立案に活かすことで、各施策がシームレスに循環し、相互に作用しながら持続的な成長を実現しております。

こうした強みを背景とし、次のような基本戦略をとり事業を展開しております。

① ニッチ&フォーカス戦略

市場の隙間に生まれた課題を発見し、新たなマーケットを開拓します。ターゲットの要望とニーズを理解し、さまざまなマーケティング施策を組み合わせた戦略で市場シェアを獲得します

② プライス&クオリティ/リーダ-シップ戦略

サービスの質を維持しつつ、生産効率を徹底的に追求し、マネタイズポイントを多様化させ、さらにボリュームディスカウントによる仕入原価の低減を図ります。これにより、価格競争における優位性を確立します。

③ アップセル・クロスセル戦略

顧客とのコミュニケーションを通じて、商品の魅力や改善ポイントを把握し、適切なタイミングと価格でサービスを提供します。これにより、顧客のライフタイムバリューを最大化し、長期的な関係を構築します。

(2)経営環境

日本経済においては、一部に足踏みが残るものの、景気は緩やかに回復しています。

しかし、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響等、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、アメリカの今後の政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況であります。

このような経済環境のもと、当社グループは、既存事業の生産性の向上を図りつつ、新事業・新サービスの拡充を行いながら、事業活動を展開していくことが重要と考えます。

また、当社グループはサステナビリティ経営を実践すべく、『サステナビリティ委員会』を設置し、地球環境への貢献、持続可能な社会と経済成長の実現を目指し、「持続可能な成長」という人類普遍の理念に対し、事業を通じて貢献することで、社会的な存在価値を高めてまいります

(グローバルWiFi事業)

 事業環境においては、インバウンドを中心に旅行需要の回復幅は高い傾向がありました。訪日外国人は、年間過去最高を更新しております。一方、出国日本人数は2019年比64.8%と回復途上にあるものの、前年比では35.2%増と大きく伸長しており、特に7月以降は月間100万人を超える水準に達する等、回復基調が続いております。

 当事業においては、アウトバウンド、インバウンド及び国内利用における多様な通信需要に対応するため、ニーズに即した各種通信プランを用意しております。さらに、仕入条件の見直しやデータ運用の効率改善による通信原価の抑制、空港業務の無人化、出荷業務の内製化拡大による業務委託コストの削減等、ローコストオペレーションを推進しております。これにより、円安による海外通信原価の仕入価格上昇の影響を軽減し、競争力のある価格設定でより多くのお客様に安心してご利用いただけるサービスを提供してまいります。

(情報通信サービス事業)

 景気は緩やかな回復傾向にあるものの、個人消費や設備投資等内需に弱さが見られます。

 当事業においては、お客様の「売上向上」「経費削減」「業務効率改善」「コミュニケーション活性化」「DX促進」に寄与する、景気の影響を受けにくいサービスを提供しております。

 また、複数の事業セグメントを展開しており、景気動向や市場のトレンドなど外部環境の変化に対しても柔軟に対応できる体制を整えております。

 将来的なアップセルやクロスセルの実現、長期的な解約率の低減、そしてストック商材による安定的な収益基盤の構築を目指し、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)の最大化を図るため、自社ストックサービスの拡販していくことで、さらなる成長を図ります。

(グランピング・ツーリズム事業)

 専用露天風呂を備えた独自コンセプトのグランピング施設を展開することで、25兆円を超える国内旅行市場に対し、付加価値を提供しながらアプローチしております。

 当事業においては、新たな宿泊カテゴリとして確立されたグランピング事業において、持続的な成長を実現するため、各施設の特色を最大限に生かした差別化を図るとともに、効果的な設備投資を計画的に実行してまいります。

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは本業における収益性を継続的に高めるべく、営業利益を目標数値に掲げております。また、取り扱い商材の構成比で左右されるため、お客様のニーズを損なうことのないよう目標としては定めておりませんが、営業利益率も経営判断における一定の判断材料とみなしております。

 

2020年度

実績

2021年度

実績

2022年度

実績

2023年度

実績

2024年度

実績

2025年度

計画

営業利益(百万円)

103

1,105

2,414

4,280

5,365

6,439

営業利益率(%)

0.6

6.1

9.5

13.5

15.1

16.1

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① 知名度の向上

 当社では、安定的な成長に加え、高い成長性を確保することが課題であります。

 そのためには、当社が運営する各種サービスの利用拡大を促進するため、「グローバルWiFi」の知名度の向上が必須であると考えております。

 また、大手企業との提携等も含めた事業展開をより有利に進めるため、さらには優秀な人材を採用するためにも、当社「ビジョン」自体の知名度の向上も重要であると考えております。今後、積極的な広報・IR活動を推進し、サービス及び当社名自体の認知度向上を進めてまいります。

② 安定的な収益の確保

 当社では、安定的な収益を確保することが課題であります。

 そのためには、法人向けの社内常備型「グローバルWiFi for Biz」等の販売の強化、情報通信サービス事業における取扱商品の拡充及び販売チャネルの拡大等を図ってまいります。さらには、自社ストックサービスの拡販と継続利用を推進することで、安定的なストック収益を向上させ、長期的に安定した収益基盤を構築します。

 また、組織的なリスク管理の強化、品質管理の徹底等を推進して、この課題に取り組んでまいります。

③ 優秀な人材の確保

 当社では、安定的な成長、高い成長性を確保するために、優秀な人材の確保が課題であります。

 先般、米国ニューヨークへ進出したように、グローバル展開を含めた今後の成長を推進するに当たり、優秀で熱意のある人材を適時に採用することが、重要な課題と認識しており、従業員が高いモチベーションを持って働ける環境や仕組みの整備・運用を進めてまいります。

④ コーポレート・ガバナンスの強化

 当社では、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためにはコーポレート・ガバナンス体制の強化が課題であります。

 当社では、迅速な意思決定及び業務執行体制とそれを適切に監督・監視する体制の構築を図っております。経営の健全性や透明性を確保する観点から、今後も事業規模に応じたコーポレート・ガバナンス体制の強化を継続的に図ってまいります。

 また、企業規模の拡大やグループ会社の増加、海外での事業展開等、内部統制の重要度が増してきていることから、グループ全体での内部統制につきましても継続的な強化を図ってまいります。

⑤ M&Aによる事業拡大

 当社では、当社グループが未だ競争力を発揮できていない事業領域があり、その点が課題であります。

 今後、開拓すべき事業領域では、M&Aが有効な手段であると考えております。当社は、既存事業とのシナジーを考慮した上で、ターゲット企業に対して事業の評価を行い、企業価値の向上に資するM&A戦略を推進してまいります。

より抜粋
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