企業ニューテック東証スタンダード:6734】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。

1.経営方針

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、社会から信頼される企業集団となることを目指し、人間尊重、豊かな価値の創造、そして人々の生活・文化への貢献を経営理念に掲げています。

 この経営理念の下、

① コーポレート・ガバナンスを構築し、コンプライアンスの遵守を推進してまいります。

② 常に顧客の満足する製品の開発と品揃えにより、売上高と利益の拡大を図り、社会に貢献し、株主還元、従業員の生活向上の糧としてまいります。

③ 健全な事業活動を通じて、顧客、株主、従業員をはじめ、すべての人々を大切にしてまいります。

(2)目標とする経営指標

 当社グループは、企業価値の向上と財務基盤の強化を目指すため、売上高、利益の成長を第一の目標として「ROE(自己資本利益率)10%以上」に取り組んでまいります。

(3)経営戦略

① 時代と顧客のニーズに適合した製品の品揃え。

② 取引先拡大とあらゆる製品との組み合わせによる「ソリューション販売」の提案営業。

③ 従業員の技術力向上による製品サポート体制の強化。

2.経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループは、これまで培ってきたストレージソリューションの提供力をさらに強化し、それぞれの分野におけるニッチトップを目指し、競争力のある製品・サービスを展開してまいります。

 IT市場

 企業の基幹システムを支えるハイエンドストレージ製品の取り扱いを強化し、大容量ストレージ市場に加えて新たな領域を開拓します。また、生成AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、データ処理の高度化が進む中、当社の強みであるGPU搭載ハイパフォーマンスサーバやエッジコンピュータの需要拡大が見込まれます。これを受け、当社はこれらの製品の拡販を一層強化し、さらなる市場拡大を目指します。

 非IT市場

 医療ヘルスケア、監視カメラ、デジタルサイネージ、リッチコンテンツ向けのストレージ製品のラインナップを充実させ、OEM製品の供給拡大に努めます。また、昨年度より本格始動したキッティング事業については、さらなる業務拡大を進め、高品質なサービス提供体制を強化してまいります。

 これらの戦略を通じて、当社グループは安定した成長と利益率の改善を実現し、さらなる企業価値の向上を図ってまいります。

(1)営業活動の強化

 「お客様に最も信頼されるストレージソリューションプロバイダー」を目指し、営業部門ではエンドユーザーとの対話を通じて市場のニーズを的確に把握し、最適な製品・ソリューションを提供してまいります。さらに、Webセミナーや展示会の開催、パートナー企業との連携強化など、多様な営業施策を推進してまいります。

 また、販売パートナー、OEM先、協業メーカー、仕入れ先、業務委託先、エンドユーザーとの共創を通じて、持続的な成長を可能とする事業基盤を構築してまいります。

[ハイエンドクラスへ参入]

 データの大容量化が進む中、スピード・信頼性・効率性・持続可能性が求められています。当社は、「MAGNAシリーズ」を昨年度より市場投入し、オールフラッシュ、スケールアップ、バックアップのフルラインナップを展開しております。セキュリティ強化や独自のアルゴリズムを採用し、業界標準となるストレージ基盤を目指します。

[新規事業への取組み]

 持続的な成長を実現するため、新規事業の開発を加速させる「営業戦略室」を強化致します。本部署は、新製品開発や市場開拓の中核を担う専門組織として、社内の技術・営業部門と連携し、迅速な事業化と市場投入を実現することを目的としています。

 現在、本部署では業界初となる革新的な製品や付加価値の創出に注力しており、主な取組事例は次の通りです。

1.次世代GPUワークステーションの開発

 AI・ディープラーニング、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)分野における多様なニーズに対応するため、特定のGPUに依存しないGPUワークステーションの提供を推進してまいります。幅広いGPUアーキテクチャに対応可能な柔軟な設計を採用し、お客様の用途や要件に応じた最適な選択肢を提供します。

 また、GPUに特化した企業との連携により、ソフトウェア最適化やシステムチューニングの強化を行い、高い計算性能と効率性を兼ね備えた次世代ワークステーションの開発・市場投入を加速してまいります。

2.新たなビジネスモデルの創出

 従来の製品提供にとどまらず、IaaS(Infrastructure as a Service)型クラウドストレージサービスなど、新たなビジネスモデルの確立に取り組んでいます。

[ストレージ・ソリューション販売の拡充と推進]

 AI・ディープラーニング、医療ヘルスケア、監視カメラ、リッチコンテンツ市場向けに、

 専門エンジニアが参画するプロジェクトチームが中心となり市場ニーズを的確に把握し、

 ハードウェアだけではなくソフトウェアを組み込んだ高付加価値のアプライアンス製品や

 サービス提供を強化してまいります。

[OEM製品供給の推進]

 ミラーカード、RAIDコントローラ等のOEM製品供給を継続拡大し、ビジネス規模を拡張します。また、当社独自の検査基準を満たしたSSD・HDDの拡販を推進し、品質面でも優位性を確保してまいります。

[製品企画開発力の強化]

 営業・技術・開発部門が連携し、市場の変化やニーズを迅速に反映した製品企画・開発を強化します。業界初となる革新的な製品を創出し、持続的な成長を実現するための新たな付加価値創出にも注力してまいります。

(2)生産体制の強化

[品質管理体制の強化]

 ストレージ製品にはお客様の貴重なデータが保存されております。安価な製品でもSSD・HDDが大容量化することに伴い膨大なデータが保存されています。当社の使命は、いかなる製品の場合においてもお客様データを喪失することなく確実に保存することと考えております。

 そのためには、製品開発、部品選定、評価、生産、検査といった上流から下流までの品質をそれぞれ向上させることが極めて重要なことであり、採用SSD・HDDメーカーの技術・開発チームとも協力し、体制および技術力の向上に努めております。

 また、大手メーカーの品質保証部門の監査にも耐えうる品質管理体制を敷き、当社独自の既設SSD・HDD検査装置の効果的な運用も含め、引き続き製品品質の向上に一層注力してまいります。

[生産の効率化と仕入れ価格の削減]

 当社グループの特徴であるファブレス生産体制を強化し、生産委託先との緊密な連携を行うことで、自社開発製品の生産効率化、品質向上、仕入れ価格及び在庫の削減を図ります。また、海外調達先との連携を図り、価格競争力強化および調達スピード、品質向上を更に目指します。

(3)情報セキュリティに対する取り組み

 より高度化するセキュリティリスクへ対応すべく「セキュリティ対策委員会」を運営しておりますが、定例会のフィードバックで様々な対策を講じ一定の成果が出ております。今後も企業価値の毀損が発生しないよう、各委員の知識レベルを引き上げ社内外を監視してまいります。

(4)サステナビリティについての取り組み

 ニューテックグループはEnvironmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)に着目し、未来につながるITインフラの一端を担う事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

1. E(環境)

 CO排出量低減活動など環境にやさしいものづくり、ISO認証、省エネ促進、紙の使用量削減、廃棄物3R活動、事業所周辺の清掃美化活動参加

2. S(社会)

 安全な職場環境の維持向上活動、心身の健康維持・増進、社内教育充実、資格取得支援、働き方改革推進、多様な人材が働きやすい職場づくりと雇用平等

3. G(企業統治)

 強靭なIT基盤を構築するストレージ製品開発、法令遵守・公正公平

(5)働き方改革への取り組み

 政府主導で働き方改革への取り組みが多くの企業で推進されています。当社グループでは、仕組みを作るだけではなく、管理職主導で非効率な現行業務をリスト化したうえで見直し、必要であればRPAを駆使し改善に取り組み、全従業員がより良く幸せに働ける環境を構築してまいります。

(6)人材育成及び確保への取り組み

 継続的な成長を遂げるため、市場でのシェア拡大を図るために人材の増員と育成が必要であると認識しています。当社グループでは、継続的に採用活動を実施し、より質の高い人材を確保してまいります。また、多様な個が活躍できる環境・組織風土を整備し新たな労働環境を見据えた働き方推進、最適な配置等、社員のエンゲージメント向上に取り組んでまいります。新入社員を含めた社内教育プログラムを策定し継続的な人材育成に努めます。

(7)広告宣伝活動の強化

 当社グループはストレージ市場で一定の認知度を有しておりますが、IT市場全般や非IT市場(監視カメラ、リッチコンテンツ、デジタルサイネージ、HPC市場など)における認知度向上が課題と認識しております。この課題を克服するため、コーポレートサイトをリニューアルし、さらにSNSや展示会を活用したマーケティング活動を強化してまいります。特に、Web広告やデジタルマーケティング戦略を駆使し、国内外におけるブランド価値の向上を図る方針です。

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