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【東証グロース:3652】「情報・通信業」
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企業概要
1.研究開発体制
当社グループは、GPUに関わるIPコア、人工知能に関わるIPコア、ソフトウエア、ソリューションおよびモジュール並びにLSI/SoC開発に係る研究開発活動を行っております。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。
2.開発状況および開発成果
人工知能技術を用いた画像認識・解析に関わる組み込み機器向けハードウエアIPコアおよびソフトウエア並びにエッジAI半導体の開発を進めております。また、これら技術を活用したソリューション提供も推進しており、グラフィックスLSIについてはアミューズメント業界向けに量産出荷を行っております。
(1)開発状況
①エッジAI半導体の開発
FP4/ViT対応 4TOPS NPU、Stereo Visionアクセラレータ、2D GPUレンダリングエンジン、4K HDR ISP等をワンチップ化した次世代エッジAI SoC「Di1」の開発に着手しました。
②人工知能に関わるIPコアの開発
FP16~FP4/INT8混在演算に対応した40TOPS超のスケーラブルNPU IP「A3000V2」を開発しました。
③人工知能に関わるソリューションの開発
人工知能に関わるIPコア技術を活用したソリューションや、顧客ニーズに合わせた人工知能関連ソリューション開発を推進しております。
セーフティ分野では、モデルベース開発(MBD)ツールであるdSPACE社RTMapsに連携させたDMS(Driver Monitoring System)ライブラリをリリースしました。
ロボティクス分野では、低速車両をターゲットとした自律走行用パイプラインである「ZIA SLAM」、「ZIA MOVE」の堅牢性の向上、機能拡張、精度向上を継続するとともに、マルチロボット制御機能の強化を行いました。また、高速・高精度な距離計測を実現するStereo Vision IP「ZIA SV」を活用した架線検知アルゴリズムを開発しました。
④アミューズメントプラットフォーム向けグラフィックスLSI等の開発
株式会社バンダイナムコセブンズと共同開発した、次世代アミューズメントプラットフォーム向けグラフィックスLSI「RS1」の量産を継続するとともに、顧客向けサポートを行っております。
(2)開発成果
①エッジAI半導体の開発
開発は順調に進捗しており、2026年3月期第4四半期に事業(出荷)開始を予定しております。
②人工知能に関わるIPコアの開発
「A3000V2」のSoC/FPGA事前検証環境を提供し、国内車載カメラSoCベンダーで評価が進行中であります。
③人工知能に関わるソリューション
セーフティ分野では、ドライブレコーダーを活用した安全運転支援分野において、エッジからクラウドに亘る既存プロジェクトからのリカーリング収益を獲得するとともに、新規顧客や既存顧客の新規プロジェクト向けに新規ライセンスやプロフェッショナルサービスを提供しております。また、モデルベース開発プラットフォームに関連したプロフェッショナルサービスを建設機械向けに提供しました。
ロボティクス分野では、低速車両をターゲットとした自律走行用パイプライン「ZIA MOVE」を複数社に評価ライセンスを提供しました。株式会社GEクリエイティブの最新AMRには量産採用が決定し、食品工場特有の複雑かつ厳しい環境においても、極めて高い精度と安定性を実現しています。加えて、建設重機「バックホウ」のアームが架空線や障害物等に接触する事故の防止という現場ニーズに応えるべく、2024年11月25日に島根県雲南市において、国土交通省中国地方整備局主導で「ZIA SV」の架線検知機能の実証実験が行われました。また、Cambrian社の協働ロボット向けビジョンシステムは、透明パーツ・光沢パーツを含む対象部品の認識精度・速度、および外乱光等の環境変化へのロバスト性の競争優位性が評価され、自動車産業を中心とした製造ラインへの複数導入を含む販売、商談が進捗するとともに、三品(食品、医薬品、化粧品)産業からの引合いが継続しております。
④アミューズメントプラットフォーム向けグラフィックスLSI
主にスマートパチスロを含むパチスロ向けに「RS1」の堅調な量産出荷を継続しております。
3.研究開発費
当連結会計年度における研究開発費総額は394百万円であります。
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