企業テラプローブ東証スタンダード:6627】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。

(1) 会社経営の基本方針

 当社グループは、「常に、チャレンジ精神と誇りをもってビジネスに取り組み、技術を磨き、生産の効率化を進め、世界中のお客様が心から満足し信頼できるパートナーとして、新たな価値創造に貢献する」ことを経営理念として掲げ、半導体のテストサービスをお客様に提供しております。

 半導体は、AI技術の急速な普及及び自動運転技術の進展など、テクノロジーの進化に不可欠なキーデバイスであり、継続的な市場の拡大が見込まれています。日本においても、政府の積極的な支援を受けた海外企業の進出や、各半導体メーカーの能力増強に伴い、前工程の生産能力が拡大しており、今後もさらなる発展が期待されています。

 このような情勢において、当社グループは、最新の技術を積極的に学び、新たなテクノロジーを当社に取り入れ、当社グループの付加価値を向上させ、日本及び台湾において、お客様である世界中の半導体メーカーに対し、半導体テストに関する様々なソリューションを提供することで、お客様の事業に継続的に貢献するとともに、従業員一人一人がその活動の中で成長できる会社を目指すべきと考え、ビジョンとして、「テクノロジーの進化とともに、日本、台湾から世界中へテストソリューションを届け、お客様と従業員が成長し続ける会社を目指す」を掲げております。

 この経営理念とビジョンの下、当社グループは、2005年の創業以来培ってきた半導体テスト技術・ノウハウや関連するハードウエア・ソフトウエアの開発力をさらに進化・発展させ、今後も世界中のビジネス獲得に努めてまいります。

 また、単に顧客の半導体製品のテストを受託するだけでなく、その上流工程であるテスト設計の開発など、顧客の製品企画・開発段階からソリューションを幅広く提供していくことで、単なるテスト受託会社にとどまらないパートナーとして、顧客の半導体製品の製造に不可欠な存在になることを目指しています。

 当社グループは、行動規範である「Tera Probe Code of Conduct」にサステナビリティ、人的資本、知的財産に関する基本方針を定めており、当社のテスト工程で使用する設備の運用効率の向上を通して、稼働に伴い排出される温室効果ガスの設備1台当たりの量を削減するなど、SDGsへの取り組みを行い、取り組み内容を当社ウェブサイトにて公表しております。

 当社は、経営上、従業員の成長と、ワーク・ライフ・バランスが当社の成長につながるものと捉え、人材の維持・育成を重視しており、人材の成長度に連動した人事評価制度を採用しております。その中でも、当社事業及び知的財産の根幹となる技術者の育成は最重要の課題であることから、今後さらにこれらに対する投資を拡充してまいります。また、ワーク・ライフ・バランスにつきましても、その取り組みについて、熊本県より「ブライト企業」に、横浜市より「よこはまグッドバランス賞」に認定されており、引き続き、従業員がその能力を生き生きと発揮できる環境づくりに取り組んでまいります。

 当社グループは、創業以来培ってきたテスト技術で、身の回りのあらゆるものに組み込まれている半導体に確かな信頼を与えることで、安全で快適な社会の実現に貢献してまいります。

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、高い収益性の確保と企業価値の向上を目指しており、その指標として売上高営業利益率と自己資本利益率(ROE)を重視しております。さらに、限られた経営資源を有効に活用し、資本効率の向上を図るため、投下資本利益率(ROIC)も重要な経営指標として位置付けております。売上高営業利益率の具体的な数値目標は設定しておりませんが、20%前後の水準を維持できるよう業績向上に取り組み、ROEは株主資本コスト、ROICは加重平均資本コスト(WACC)を上回る水準を維持することを目標としております。

(3) 経営環境及び優先的に対処すべき課題等

 当社グループが属する半導体市場は、地政学的リスクを背景とした世界的な半導体サプライチェーン再構築や、AI技術の急速な普及及び自動運転技術の進展等による半導体需要の拡大により、継続的な成長が期待されています。また、日本国内においては、半導体産業の強化と安定供給の確保を目的とした政府の支援を受け、海外の半導体関連企業の進出や、新工場の建設が進んでおり、半導体生産数量の増加が見込まれています。

 この成長市場において、当社グループは、顧客の様々なニーズに迅速かつ柔軟に対応することにより、顧客満足度を高め、より強力な取引関係を構築することで安定的・継続的に事業を運営し、企業価値の向上を実現するため、以下の①から④を特に優先的に対処すべき課題として取り組みを進めております。

① 業績の向上

 当社グループでは、EV化や自動運転技術の進展により今後も需要の増加が見込まれ、連結売上高の約50%を占める車載分野を収益の基盤としつつ、生成AIの登場により急拡大しているAI関連の半導体需要も積極的に取り込んでまいります。

 国内においては、世界最大のファウンドリ企業の進出に加え、各半導体メーカーの能力増強に伴う新工場の建設など、前工程の生産能力が拡大していることから、これらのビジネス機会を確実に獲得してまいります。

 その受け皿として、当社グループは、九州事業所、台湾子会社TeraPower Technology Inc.(以下「TPW」といいます。)の両拠点でクリーンルームの増強をいたしました。

 これらの取り組みにより、継続的・安定的な業績の向上を目指してまいります。

② 生産性・品質の向上

 当社グループ全体で、保有設備を有効活用し最適化するとともに、TPWが先行する工場のAI導入・自動化などの先端生産技術を九州事業所へ展開することで、オペレーションの効率化を推進してまいります。

③ 人材の確保・育成

 半導体製品の小型化・高密度化・高機能化による設計や製造の高度化・短期化に伴って、テストの重要性が高まる中、当社グループの円滑な事業運営には、高度な技術力を持つ人材の確保が必要不可欠となっております。

 当社グループは、国籍や性別を問わず優秀な人材が十分に能力を発揮し、多様な人材が働きやすい職場環境を整備することで人材の定着を図りつつ、人材育成に対する投資をますます拡充してまいります。

④ 環境・社会・ガバナンス(ESG)への取り組み

 当社グループは、半導体テストサービスを通して、半導体に確かな信頼を与えることで、皆さまの安全で豊かな生活を支え、持続可能な社会に貢献するとともに、当社グループの行動指針である「Tera Probe Code of Conduct」にESGに関する基本的な姿勢を定め、環境保全・社会貢献・人権尊重などに対して取り組んでおります。企業としての社会的責任を果たすために、これらの取り組みをさらに推進してまいります。

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