ダイショー
【東証スタンダード:2816】「食品業」
へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は「おいしさで・しあわせをつくる」を企業理念として豊かな食文化の創造を目指し、安心・安全を第一義に、品質の高い調合調味料類を中心とした製品を付加価値の高い提案により、食場面におけるおいしさ、たのしさを創造する企業活動に取り組みます。また、「社是・社訓」、具体的行動を定めた「行動規範」を認識し、自らの責任と役割を果たすことで、仕事を通して社会と関わり合いながら、活力のある魅力的で社会貢献することを追求する企業として成長するとともに、ダイショーらしいユニークな製品やサービスを提供し続けることで、企業価値を高めてまいります。
(2) 経営環境及び中期経営戦略
国内の人口減少によりあらゆる市場規模が縮小しており、急速な需要の減少が続くと予想しております。食品業界においても同様であり、加えて、物価上昇に賃金上昇が十分追いついておらず、消費者の節約志向は今後一層強まることが見込まれるため、利益獲得のための対応を求められています。
このようななか、当社は、2025年から2027年までの3カ年における新中期経営計画を策定しました。「Challenge2028 ~世界に誇れる企業へ~」をテーマとし、ファンを大切にし、食の楽しさを創造する企業風土を醸成し、市場づくり、モノづくりにおいてビジョンを徹底的に追求することで、企業価値の向上と、消費者に選ばれる企業づくりをめざして、成長を持続させてまいります。
国内市場に対しては、主要都市圏に経営資源を投入し、シェア拡大に努めます。更に、関東工場拡張により鍋スープを中心とした生産能力を増強したため、安心で安定した製品供給と生産性向上に向けた取り組みを進めてまいります。また、海外市場に目を向け、海外でも選ばれる企業となるため、海外マーケットへ投資を継続し、さらなる市場拡大を目指します。
その実現に向け、今期は「ビジョン追求」「適正利益の確保」「組織づくり」の3つをテーマに掲げ、企業価値のさらなる向上を目指す一年としてまいります。シェア拡大を目指す「競争」と、新たなモノ・コトを生み出す「共創」の両輪を回し続け、企業価値をさらに高めてまいります。
[中期経営計画の概要](2025年度~2027年度)
中期計画テーマ 〈 Challenge2028 ~世界に誇れる企業へ~ 〉
① 方針
ファンを大切にし、食の楽しさを創造する企業風土を醸成し、
市場づくり、モノづくりにおいてビジョンを徹底的に追求する
VISION「“楽しい味”で世界にプラスを。」
② 戦略の柱
◇市場拡大を目指した戦略的な営業活動
⇒ 伸びしろのある国内販路に対して集中的に資本を投入する
⇒ 海外マーケットへの投資を継続し、さらなる市場拡大を目指す
◇需要拡大や食品安全に対応した生産体制の強化
⇒ 関東工場拡張により鍋スープを中心とした主力製品の生産能力を増強する
⇒ 需要拡大に向けた安定した製品供給と生産性向上に向けた取り組みを継続する
⇒ 多様な人材を活かす雇用形態を構築し、安定した生産活動を行う
◇ビジョンを体現した製品開発
⇒ 新たな価値を創造し、食卓に楽しさをプラスする発想を大切にする
⇒ 「ビジョンを軸にした新たなダイショーブランド」を確立する
◇適正利益を獲得する経営基盤
⇒ 全社で仕組み、体制、業務の最適化と効率化に取り組む
⇒ ITの積極活用により生産性を向上させる
⇒ 原材料調達面から価格高騰対策を講じ、原材料コストの低減に取り組む
◇次世代を担う人材育成
⇒ 給与・評価制度改革、健康経営の推進、ビジョンの社内浸透を促す組織風土を醸成する
⇒ 自発的な成長と学習を促す職場環境・育成環境づくりを継続する
⇒ ジョブローテーションを推進する
③ 数値目標
2028年3月期に目指す主要な業績指標は以下のとおりです。
単位:百万円
| 2025年3月期 (実績) | 2028年3月期 (計画) | 2025年3月期比(%) |
売上高 | 26,241 | 29,500 | 112.4 |
経常利益 | 673 | 800 | 118.8 |
当期純利益 | 458 | 560 | 122.2 |
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
(1)及び(2)に記載の、経営方針及び中期経営計画を実行していく上で、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。
① 売上の継続的成長
・販売体制を再構築し、企画提案力の向上に取り組み、成長分野である業務用製品、即食向け製品の販売展開に注力してまいります。
・市場の変化を先取りし、付加価値と魅力ある製品開発に取り組み、販売力とコスト競争力の強化を図ってまいります。
② 食の安心・安全
・FSSC22000等の食品安全規格に則った生産を行うとともに、さらなる製品品質・衛生管理レベルの向上に取り組んでまいります。
③ 事業基盤の強化
・原材料調達、在庫管理、人員配置、生産計画、物流体制、販売・広告活動等、あらゆるコストについて生産性向上に取り組み、経営の効率化を進めてまいります。
・業務用調味料市場の開拓など販路拡大に伴い、製品アイテム数や在庫数が増加傾向にあるなか、自社倉庫・外部倉庫の在庫保管状況について適時・適切に管理を行い、製品の安定供給に努めてまいります。
・教育・人事諸制度の充実、職場環境の改善により、個々の社員の能力を発揮できる環境を整備し、将来にわたる成長力、収益力のある企業体質を目指してまいります。
・SDGsを見据えた持続可能な社会と事業成長の両立の実現に向け、様々な取り組みを実行し、企業としての社会的責任に対する要請に応えてまいります。
- 検索
- 業種別業績ランキング