ゼット
【東証スタンダード:8135】「卸売業」
へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループでは、社是「企業の永続と繁栄」「個人の幸福と人格の向上」「業を通じて社会に奉仕する」、社訓「サービス精神に徹する」「機を尊ぶ」「計画して行う」「自己啓発」「困難に挑戦する」、そして、企業理念「スポチュニティ(スポーツを通じて、地域社会に喜びと健康やふれあいの機会を提供し、調和をもたらすこと)」のもと、「社会に新しい価値を創造するスポーツ&ライフスタイル企業」をビジョンに掲げ、持続的な成長と中長期的な企業価値向上に努め、株主の皆様をはじめとする利害関係者の方々の期待に応えるとともに、社会的な責任を全うすることを目標としております。
(2)経営戦略等
当社グループは、上記の経営方針に沿った中期の経営計画を定め、「一致結束して目標を突破し、共に成長する!」とのスローガンのもと、基本方針として「新しい価値の創造」「利益の創出と社会的使命の両立」「人材(人的資本)の戦略的活性化」「次世代DX卸ビジネスモデルへ向けて」を定め、方針実現の具体的な施策として「構造改革の更なる前進」「ESG経営の推進」の2つを進めました。「構造改革の更なる前進」は①収益性の向上 ②利益を伴った売上拡大 ③在庫・物流改革に取組みました。「ESG経営の推進」は①環境への対応 ②社会との調和 ③ガバナンスの強化に取組みました。この中期経営計画のもとグループ各社一丸となり、企業価値向上に努めました。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループが企業価値を向上させるためには、安定した収益基盤の確立及び財務基盤の強化が必要と考えております。そのための経営指標として、連結売上高営業利益率2.5%以上、自己資本当期純利益率(ROE)7%以上、自己資本比率50%を経営目標としております。
(4)経営環境
スポーツ用品業界を取り巻く環境は、少子化の影響が見られるもののインバウンドによる国内需要増や中高年のスポーツ参加率の上昇、国際的なスポーツイベントの開催や様々な競技での日本代表選手の活躍もあって、スポーツへの関心は更なる高まりが見られました。また、人々のウェルビーイング意識の高まりによりスポーツに参加したいと思う人がますます増えていることやスポーツブランドが単にスポーツだけではなく広い意味での人々の日常生活(ライフスタイル)の中に、より浸透してきているなど市場規模の拡大が期待できます。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の見通しにつきましては、米国の関税引き上げ等の政策による世界経済の減速懸念や、長期化するウクライナ問題や中東情勢といった地政学リスク等の海外要因に加え、日本国内における物価上昇、人件費や物流コストの上昇、為替相場の影響等の不確実な要因が多くあり、いずれも経営を圧迫する要因となり得るため、不透明な状況が続くと見通しております。
このような大変厳しい環境の中、当社グループは中期経営スローガンとして「一致結束をより強固にし、スポーツ総合商社として、周りに信頼と信用を高めながら、会社も個人もより高みを目指していく」を掲げ、安定して継続的に利益を創出できる経営を目指してまいります。
今後の基本方針として、長期的に利益を稼ぎ続ける仕組みと風土づくりを推進していきます。具体的には、得意先への付加価値提案とDXを融合した進化した卸売業を創造し、社員の個の力と組織力を向上させながら、風通しの良い、活力ある企業を目指してまいります。また、スポーツ流通でのシェアアップ、ライフスタイル事業拡大やEC事業の強化、MD力の進化と深化により売上拡大のための成長戦略に取り組んでまいります。さらに、粗利率の向上を図り、在庫流動を適正にコントロールするとともに、生産性向上と経費削減による経営効率化のための構造改革にも取組み、人材活性化によるエンゲージメント向上やDX経営の推進により、経営基盤を強化いたします。加えて、ESG経営の推進として、サステナビリティやSDGsへの対応、働き方改革から働きがい改革へ、また、ダイバーシティの実現に加え、コンプライアンスやリスク管理についても、より一層の強化に努めてまいります。
- 検索
- 業種別業績ランキング