企業セブン銀行東証プライム:8410】「銀行業 twitterでつぶやくへ投稿

  • 早わかり
  • 主な指標
  • 決算書
  • 株価
  • 企業概要
  • 企業配信情報
  • ニュース
  • ブログ
  • 大株主
  • 役員
  • EDINET
  • 順位
  • 就職・採用情報

企業概要

当社グループはサステナビリティを長期的な経営戦略の根幹と位置づけ、当社におけるサステナビリティの基本的な考え方を定め、持続的に推進することを目的とし、2021年に「サステナビリティ推進基本方針」を策定しました。当社において、サステナビリティとは、「事業活動を通じて環境・社会課題の解決に積極的に取組み、環境・社会と企業双方に価値を創り出すこと」であり、また、「お客さまや社会から支持され環境や社会と共存する企業として主体的に果たすべき社会的責務」と定義しています。この考え方に基づき、サステナビリティ推進の適切性、妥当性を審議するための機関として「サステナビリティ委員会」を設置しています。

当社では、サステナビリティ推進にあたっては全社的に活動を行うこととしており、2019年に制定した「5つの重点課題」に沿って、本業を通じた環境問題や社会課題解決への取組みを加速させ、SDGs達成に貢献してまいります。

5つの重点課題

 ・安心・安全な決済インフラの提供

 ・新しい金融サービスを通じた生活創造

 ・誰もが活躍できる社会づくり

 ・環境負荷の低減

 ・多文化共生の実現

1.気候変動への取組み

 当社グループでは、地球温暖化は企業の持続可能性にも深刻な影響を及ぼすことから、気候変動リスクを重要な経営課題のひとつと認識し、2021年12月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明しました。気候変動に係るリスクおよび機会が自社の事業活動や収益等に与える影響について、TCFDの提言に従い、ステークホルダーへの情報開示の充実を図るとともに、具体的な対策を講じていきます。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

(1)ガバナンス

 当社グループでは、気候変動に関する問題を含むサステナビリティ推進に関する重要事項を協議し、社会課題や環境問題の解決に向けた取組み状況の評価等を実施するため、「サステナビリティ委員会」を設置しております。サステナビリティ委員会はSDGs推進担当役員を委員長とし、代表取締役社長をはじめ、外部有識者を招聘するなど、多様性のあるメンバーで年3回程度開催しています。委員会にて審議・検討された重要事項については最低でも年1回以上、経営会議および取締役会に付議・報告する体制を整備しています。

 また、気候関連リスクについては、全社的なリスク管理統括部署と連携しており、リスク管理に関する経営会議の諮問機関としては「リスク管理委員会」を設置しています。取締役会により毎年度決定される「リスク管理基本方針」に沿って、全社的なリスク管理方針、各種リスク管理方針およびリスク管理組織・体制が定められ、経営会議にてリスク管理に関する諸規定を定めるとともに、四半期ごとに全社的なリスク状況を確認しています。

 経営会議および取締役会では、各委員会から報告された重要事項に対し、その対応方針を決定するとともに、サステナビリティ委員会を通して各部やグループ各社の対応進捗や目標の達成状況を監督し、適宜、方針・取組みの見直しを行っております。

(2)戦略

 当社グループの気候変動関連リスクおよび機会の影響を計るため、当社の主力事業であるATMプラットフォーム事業を対象とし、2030年時点を想定した気候変動に伴うリスク(①移行リスク・②物理リスク)を整理し、2℃以下シナリオおよび4℃シナリオに基づいて評価しました。いずれも気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国際エネルギー機関(IEA)が公表しているシナリオを参照し、それぞれのリスクに対して、当社のリスクと機会を網羅的に抽出し、その中でも特に事業活動に影響を及ぼす項目を以下に特定しました。

 時間軸の定義:

時間軸

定義

短期

0年~1年

中期

1年~5年

長期

5年~30年

 財務的な影響の定義:

財務的な影響

定義

当社事業および財務に大きな影響を与えることが想定される

当社事業および財務にやや大きな影響を与えることが想定される

当社事業および財務に軽微な影響を与えることが想定される

① 脱炭素社会への移行に伴い発生するリスク(移行リスク)

 移行リスクについては、2100年時において産業革命時期比で1.5℃未満の平均気温上昇が想定されるシナリオを参考に、カーボンニュートラル実現を目指し、厳しい政策・法規制等が敷かれる世界を想定し、これを2℃以下のシナリオとして分析しています。

シナリオ

項目名

項目

種別

内容詳細

想定される

発生時期

想定される

財務的な影響

当社の主な取組み

1.5℃

移行リスク

資源循環に

関する規制

リスク

・ATM機体に使用している化石燃料由来プラスチックの流通・使用が規制され、バイオプラスチック等の代替材料への転換が必要となる

また、リサイクル可能な材料・構造への転換が必要となり、対応コストが増加する

中期

~長期

・第4世代ATMの入替に伴い撤去・回収したATMのパーツ単位での再利用、再資源化によるATMリサイクル率約100%を達成

機会

・金融機関がATM機体についてリサイクル可能なものに順次切り替えを行う

結果、当社ATMへの代替需要が増加する

紙使用に

関する規制

リスク

・森林保護の観点から、企業の紙使用に関して使用規制や流通規制が敷かれた場合、ATMの紙媒体での明細が規制対象となり、対応コストが発生する可能性がある

中期

~長期

・暗証番号相違や残高不足時に発行されるATMご利用明細票の廃止

・各諸届手続きのペーパレス化推進による紙の削減

機会

・通帳の発行規制が金融機関にかかった場合、当社ATMへの代替需要が増加する

原材料

コスト

の変化

リスク

・原油価格の高騰により、ATM機体に使用している化石燃料由来プラスチックの価格が増加した場合、製造コストが増加する

中期

~長期

・産学連携した新素材の発掘やリサイクル素材の研究・開発に取組む

重要商品の

需要変化

機会

・金融機関がエネルギー使用量削減のために、省エネ性能に優れたATMに切り替えを行う

結果、当社ATMの環境優位性により、提携先の増加など収益機会が増加する

中期

~長期

・最新型のATMは従来型ATMと比較して消費電力40%減を実現。全国にあるATMを最新型ATMへ順次切り替え中

エネルギーコスト

の変化

リスク

・再生可能エネルギー需要の増加により、電力価格が上昇しオフィスやデータセンターでの操業コストが増加する

・ガソリン代の高騰により、現金輸送費等の費用が増加する

中期

~長期

・「GREEN CHALLENGE 2050」に基づいた使用電力の削減推進

・ATM運用効率化による現金輸送回数の削減

炭素税の

導入

リスク

・炭素税の導入により、当社Scope1,2に課税がなされ操業コストが増加する

中期

~長期

※4℃シナリオでは脱炭素社会への移行は想定されないため、該当せず

② 気候変動によってもたらされる物理的なリスク(物理リスク)

 物理リスクは2℃以下シナリオに加え、4℃シナリオに基づいて分析しました。4℃シナリオでは、2100年時において産業革命時期比で3.2~5.4℃(約4℃)の平均気温が上昇し、気候変動問題を軽減するための積極的な政策・法規制等は敷かれず、異常気象の激甚化が顕著に表れる世界を想定しています。

シナリオ

項目名

項目

種別

内容詳細

想定される

発生時期

想定される

財務的な影響

当社の主な取組み

4℃

1.5℃

物理リスク

異常気象の

激甚化

リスク

・ATMをはじめとする設備の損傷や流出、現金輸送網が分断されることで、営業停止による収益減少や提携先銀行からの損害賠償請求、復旧費用が発生する

・従業員の出勤が阻害され、事業に支障が生じ収益が減少する

・外出機会の減少に伴う、ATM利用件数の減少により、収益が減少する

短期

~長期

・システム拠点を東西に分散させることで業務継続可能な態勢を構築

・被害を最小限にするため、災害発生エリアの店舗統括部署と事前に連携するとともに店舗の情報共有の仕組み「7VIEW」を活用してリアルタイムに状況を把握し、早期対応を図る

・業務継続計画(BCP)の策定と実践的な訓練を定期的に実施

・セブン-イレブン・ジャパン主導による店舗への浸水を防ぐ止水板の設置

機会

・提携先銀行が気候変動のリスクヘッジから当社ATMの設置を推進し、収益機会が増加する

・災害発生時の適応策として、移動ATM車両派遣サービスの需要が増加する

・災害発生時の現金ニーズが高まり利用件数が増加する

平均気温の

上昇

リスク

・オフィスやデータセンターでの空調コストが増加する

短期

~長期

・オフィスの服装をカジュアル化し、冷暖房機器の電力削減を推進

機会

・気温上昇により、コンビニへの来店客数が増加し、ATM利用機会が増加する

 また、想定される財務的影響が踏まえ、「移行リスク」および「物理リスク」の一部項目において財務的インパクトを試算しました。

   脱炭素社会への移行に伴った「炭素税の導入」による追加発生コストと、購買電力価格の増加予想における財務的インパクトの試算

前提条件

試算項目

 試算結果
 (単位:百万円/年)

2030年時点の2℃以下シナリオにおいて、当社事業活動により発生する温室効果ガス排出量(Scope1,2)に応じて税金が課せられた場合、当社に財務的な影響を及ぼすことを想定。

当社GHG排出量および将来の炭素税価格から試算

 

※2022年度のScope1,2と同等の値が2030年時点においても排出されていると仮定。

※炭素税価格はIEA WEO2022 Net Zero Emissions by 2050の値を参照。

15.4

   全国のATMを対象とした異常気象の激甚化による当社設置ATMへの被害と影響における財務的インパクトの試算

前提条件

試算項目

 試算結果
 (単位:百万円/年)

2030年時点の4℃シナリオおよび2℃以下シナリオの両シナリオにおいて、異常気象の激甚化に伴い、洪水・高潮による物理的被害が増加。当社ATMは全国に多く展開しており、洪水・高潮の発生増加により、財務的な影響を及ぼすことを想定。

治水経済調査マニュアル(国交省)などを参考に以下項目を試算した。

・浸水によるATM資産額への被害

・復旧費用

・稼働停止による損失額

 

※想定される浸水深などの被害情報は、ハザードマップにてATM設置箇所ごとに特定。

805~1,408

 

※洪水・高潮発生時の想定被害額に年超過確率を乗じて、年平均の被害額(単年)を算出

 気候関連変動リスクへの対応として、当社グループでは脱炭素社会の実現に向けた様々な取組みを行っています。消費電力量を約40%削減した「第4世代ATM」の開発を行い、順次第4世代ATMに切替えることでCO₂排出量の削減に取組んでいます。また、ATMから排出される明細票発行の仕様を見直すことで年間約2,000万枚の明細票排出削減を実現しており、それに伴い紙使用量も減少しました。

 一方、自然災害が増大するリスクへの対応として、災害時においてもATMネットワークの中継システムの分散化による業務継続体制の構築や、ATM本体にUPS(無停電電源装置)を搭載して災害による停電に備える等の対策を講じています。また万が一大規模災害でATMが広範囲に渡って稼働できない場合には、移動ATM車両を派遣し決済インフラの提供を通じた地域支援に取組みます。

(3)リスク管理

 当社グループでは、気候関連リスクについて「リスク管理基本方針」内の統合的リスク管理方針として、リスク評価結果・モニタリングを通じて外部・内部環境の変化に即応した機動性の高いリスク管理を実践することを定めており、全社的なリスク管理体制の中で気候関連リスクを把握・管理するプロセスに組み込まれています。

(リスク管理体制の整備状況は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載しております)

(4)指標及び目標

 当社グループでは、セブン&アイグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」で掲げた「店舗運営に伴うCO₂排出量実質ゼロ」という目標の達成に向けて、セブン&アイグループの一員として、豊かな地球環境を未来世代につないでいくために、環境負荷低減活動に積極的に取組んでいます。2021年度の事業活動における当社のCO₂排出量(scope2)はセブン&アイグループ全体の約0.02%に相当しますが、事業活動に伴うCO₂排出量を年度ごとに算出し、環境負荷を定量的に把握する体制づくりを構築するとともに、社員等による様々な環境保全活動の取組みを推進しています。


2.人材戦略

(1)人材育成方針、社内環境整備方針

 当社は、多様な人材が多様な形で活躍できる社会づくりに貢献することが、企業としての責務であると認識しています。そして、性別・年齢・国籍等を問わず活躍できる機会を創出し、さまざまな従業員の能力強化による生産性の向上や多様な人材の育成、また、誰もが活躍できる環境をつくることが、人々の豊かな生活と社会の継続的な発展につながると考えております。

 人材育成方針と社内環境整備方針に関しては、以下の通りです。

① 採用

 採用にあたっては、「差別的な取扱いは行わず、雇用における機会均等に努める」ことを原則としています。また、豊富な知見と経験を有するキャリア人材の積極的な採用も進めています。

② 育成・登用

 当社では、一人ひとりのポテンシャルを見極めるため、適切なローテーションを通じて適性を確認しながら中長期的な視点で育成を行います。

 自律型人材が活躍できるよう、各ステージに必要な知識やスキルを習得するための研修を実施しています。

 また、社員の成長を促すべく、公平な評価を行い、それに基づいた登用を行っております。

③ 社内環境整備方針

「お客さまの『あったらいいな』を超えて、日常の未来を生みだし続ける。」というパーパスのもと、一人ひとりが個性を活かし、力を発揮し成長することが会社の成長につながると考え、「社員登用制度」「マスターズ社員制度」「在宅勤務制度」「育児・介護制度」等の施策を導入し、活用促進に努めています。

(2)指標と目標

① 女性管理職:2025年度末に30%を目指してまいります(2022年度末時点 18.4%)

② 中途採用管理職:2022年度末時点において90%超となっております。

③ 外国人管理職:成長戦略の一つとして、海外事業を展開しております。海外子会社の役員・管理職は海外雇用社員を登用するなどグローバルな展開を推進しています。海外子会社役員・管理職の海外雇用社員登用比率は2022年度末時点において60%を超えており、現状維持に今後も努めてまいります。

PR
検索