ジャニス工業
【名証メイン:5342】「ガラス・土石製品」
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企業概要
環境負荷低減・持続可能なより良い社会の実現に向けて、企業としての存在意義(SDGs 、カーボンニュートラル、ISO、省エネルギー等 社会貢献の思想)、並びに「コロナ共存の社会」への移行に沿って、衛生住環境に提案する商品づくりを展開してまいりました。
世界情勢は、国際紛争の長期化をはじめとした国際的な社会不安が様相を呈し、また、米国による保護主義の再燃により国際経済の先行きが混沌としております。一方、国内においては、デフレ脱却への変換点を迎え、基調的な物価上昇のなか、日常生活に直結する社会課題が顕在化しております。そのような市況変動に対峙しつつ未来へ繋ぐために、常にエンドユーザーの視点で、これからの時代を創造し、日常生活における水まわり空間の提案を中心に、商品へ反映をさせてまいりました。これからも、水まわり空間を中心とした快適な生活環境づくりの提案をし続ける、商品開発活動に注力してまいります。
その潮流に対して、トイレ空間商品においては、2024年9月に手洗器「アーチライン」と「ブリックライン」を発売しました。「アーチライン」につきましては、トイレ空間の狭小化に合わせ、手洗いの使い勝手を維持しつつ、空間内の動線を「スムーズに」をコンセプトに商品を開発しました。「ブリックライン」につきましては、トイレ施工者の声を反映し、トイレ空間における左右勝手が実現できる商品として商品化しております。上記2商品は、トイレとしての寿命の異なるパーツを別々でメンテナンスできる製品のロングライフ設計思想『サスティナブルデザイン』を商品に反映しながら、トイレ手洗いにおいても、自由度、選択が出来る商品構想の展開を図りました。そして、SDGsを意識し、設計思想としても『サスティナブルデザイン』というワードを掲げ、トイレ寿命を延ばす視点に留まらず、ユーザーの日常に慣れ親しみを持てる商品を今後も展開してまいります。 また、居住空間に限らず、パブリック環境でも併用可能な汎用性が高い商品の設定も引き続き進めてまいります。
他方、洗面空間商品においては、2024年9月に「ラフィーネ」を発売しました。オンボートタイプの洗面化粧台として、ユーザー視点での使い勝手を反映し商品化しました。足元のキャビネット下部を開放し、セミフロート仕様とし、洗面利用時の立ち位置の自由度と清掃性の向上を図ってまいりました。また、引出収納の収納量を従来機種より拡張し、収納力を向上しております。
引き続き、自社ブランドと他社ブランドの商品展開と、異業態との協業を推進し、衛生機器を本丸とした水まわり商品の更なる価値を見出す商品開発活動を推進してまいります。
・今後の活動指針
「環境負荷低減」と「持続可能なより良い社会」の実現に貢献できる商品を提供していくうえで、当社の特異性技術である水流体の解析・流路構造を常に追求することと、陶器材質・製法を活かした当社独自の設計・デザイン性を追求し、製品へ反映させることで、節水トイレやデザイン性の高い陶器製品の商品化を実現してまいります。トイレについては更なる便器性能の向上を、洗面ボウルについてはデザイン性の向上を、水まわり商品全般についてはユーザーの使用快適性の向上を、温水洗浄便座においては快適性を保持しつつ、環境へ配慮した商品提案を継続してまいります。
1.トイレ
洗浄水流の探求として、洗浄性能を最大限に引出す便器設計と形状を追求し、トイレの更なる機能向上・品質改良を進めてまいります。また、陶器製造メーカーとして、SDGsを意識した「サスティナブルデザイン」を商品へ反映し、かたちにできる強みを新たな商品づくりへ反映させてまいります。そして、トイレ空間をアレンジいただけるよう、トイレのカラーとアクセサリーの選択肢を拡げた商品展開をしてまいります。
2.温水洗浄便座
温水洗浄便座の省エネルギー・環境負荷低減への取組みを恒久的な施策とするために、無駄な電力を従来より削減できるように改善するとともに、快適機能の追加、衛生面の向上とデザイン性に優れた商品の追求をしてまいります。
3.洗面
日常生活・住空間に合わせた洗面商品の提案を推進してまいります。また、第7次中期経営計画に沿って、陶器洗面ボウルのデザイン視点での商品開発を進め、その過程における陶器開発の新たな開発工法と開発工数削減へ挑戦し、商品化までの期間短縮化を実現してまいります。
4.Janisにしかできない商品開発
日本の陶器メーカーとして、国内外の顧客・時代ニーズに対応すべく、今後も、自社ブランドと他社ブランド(OEM)の新たな商品づくりを展開してまいります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、86,023千円であります。
なお当社グループは、衛生機器の製造・販売の単一セグメントであります。
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