企業サンリオ東証プライム:8136】「卸売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日時点において当社グループが判断したものであります。

 当社グループは、子供たちを始めとする世界中の全ての人々に仲良しの輪を広めようと考え、企業理念である「みんななかよく」の下、人と人をつなぐことを最大の思いに掲げて、事業を成長させてきました。

2021年に新たに設定したビジョン「One World, Connecting Smiles.」は、1人1人の笑顔を作り出し、さらに幸せが輪になって広がっていくことによって「みんななかよく」という企業理念の達成を目指すことを意味しています。

 そのため当社グループでは「みんななかよく」の企業理念の下、事業を通じて社会的価値を創出し、長期にわたるサステナブルな企業価値の向上を目指しております。そのような中、全社横断的な視点からサステナビリティ方針の策定及びサステナビリティに関連するアクションの推進、モニタリングを実施することを目的として、サステナビリティ委員会を設置し、「地球環境への配慮」や「Well-Beingの充足」など10のサンリオ・マテリアリティを掲げ、持続可能な事業活動に向けた議論、監督を行っております。事業活動の創出価値を最大化させるとともに、社会課題の解決に貢献し、世界中で笑顔が生まれる持続可能な社会の発展に貢献することを目指してまいります。

10の社会課題(サンリオ・マテリアリティ)

「創出価値」により

 解決される課題

Well-Beingの充足

国境・世代を超えた社会のつながり強化

クリエイティブの民主化

子供の教育水準の向上

社内外のヒトへの投資

ダイバーシティの実現

「ESG」の観点で

 解決すべき課題

地球環境への配慮

人権の尊重

顧客のプライバシー&データセキュリティ

ガバナンスの透明性・可視化

(1) ガバナンス

 当社では、代表取締役社長を委員長、社長室担当取締役を副委員長とする、サステナビリティ委員会を設置し、委員会の任務を「サステナビリティに関する取り組みを全社的・事業横断に検討する。」「サステナビリティに関する取り組みを全社的・事業横断的に推進・モニタリングする。」「サステナビリティの推進体制、施策を構築する。」ことと定義づけ、サステナビリティに関する議題を全社的視点から検討する機関としての役割を担い、気候変動を含むサステナビリティに関する重要な課題について議論、監督を行っております。

 また、本会議での議論内容は取締役会に報告されるとともに、重要議題に関しては、取締役会において定められた会社の経営基本方針にもとづく、具体的執行方針の樹立及び重要な業務の実施に関する協議・決議を行う経営会議に起案され、サステナビリティ視点を踏まえた事業執行を行ってまいります。

体制図


(2) 戦略

① サステナビリティ全般

 当社グループは、ビジョン実現のための創出価値を「心を癒し、人と環境に寄りそう」「生活に楽しみを増やす」「人と人とをつなげる」「人々の自己表現を後押しする」「エンタメの力で社会課題を解決する」と定めまた、その価値創出の基盤として、「価値創造を行うヒトそのもの」「異なるバックグラウンド・ケイパビリティのヒトによる共創」を重要視しております。また、それらの創出価値を持って対処していくべき重要課題(マテリアリティ)を「地球環境への配慮」「Well-Beingの充足」「国境・世代を超えた社会のつながり強化」「クリエイティブの民主化」「子供の教育水準の向上」「社内外の人への投資」「ダイバーシティの実現」と定め、創出価値の拡大と社会課題の解決に貢献するための取り組みを推進しております。

② 気候変動

 当社グループはTCFD提言に基づき、気候変動のリスクや機会を特定しています。脱炭素へ向けた移行リスク・機会については1.5℃・2℃シナリオ、気候変動進行による物理リスク・機会については、4℃シナリオを用いて、2035年時点におけるリスク・機会の影響度を評価しています。

(影響度評価に用いたシナリオ)

シナリオ概要

参照

1.5℃・2℃シナリオ

産業革命以前と比較して、世界の平均気温上昇を1.5℃・2℃に抑えるシナリオ。国際的な目標に向けて、厳しい環境規制の導入や環境関連技術への大規模な投資が行われると想定。

・国際エネルギー機関(IEA)

 NZE2050、SDS、STEPS

・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)  RCP2.6、SSP1

4℃シナリオ

産業革命以前と比較して、世界の平均気温が4℃以上上昇するシナリオ。環境規制の導入が遅れ、各国が温室効果ガスの排出を抑えることができず、気候変動の進行に伴い、豪雨や洪水等の異常気象が増加すると想定。

・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)  RCP8.5、SSP3、SSP5

 移行リスクについて、炭素税の導入や温室効果ガス排出規制の強化、再エネ賦課金の負担増加、エネルギーコスト上昇等によって、施設や店舗運営やサプライチェーン等における財務負担が増加する可能性があると分析しております。物理リスクについて、異常気象の増加により、施設や店舗の被害や営業機会損失が生じる可能性があると分析しております。一方、機会について、サンリオピューロランドのような屋内型テーマパークは、異常気象増加の影響を受けにくいため、競争優位性が向上する可能性があります。また、当社グループのミッションである「エンターテイメントに新たな価値を付与し、次世代の楽しさや喜びをみんなで共創」に基づき、ショップ展開、商品、デザイン、ライセンスビジネス、価値体験ビジネス、それらを包括するエンターテイメントビジネス、そのすべてにおいて時代に対応し、そして先進していくことで、気候変動含む社会的変化にも対応するレジリエンスの高い組織を作り競争優位性を向上させられるよう努めてまいります。

③ 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略

 私たちは「One World,Connecting Smiles.」というビジョンに基づき、一人でも多くの人を笑顔にし、幸せの輪を広げていきます。そのためにも従業員一人ひとりが心身ともに健康で、元気にすがすがしく働くことが出来る職場環境を健康経営によって実現します。

 当社は当事業年度、定期健康診断の促進するため外部管理会社に依頼し、全社規模での受診支援を実施いたしました。また、健康診断結果管理システムの導入や情報発信により従業員のパフォーマンス改善、定期的な従業員満足度調査を実施することで社員定着や離職率減、健康リテラシー向上に努めており、2023年3月「健康経営優良法人 2023(大規模法人部門)」に認定頂きました。

 また、人材育成に関しましては、社員が常に新しい知識や情報を入手し、会社として生み出す価値の最大化を図るため、サンリオとして優先される教育や性別・世代を超えた多様な人材活躍に関する教育の実施等を行い、マネジメントスキルの強化、女性キャリアアップ、中期経営計画で掲げる女性管理職比率の達成等を進めてまいります。

 第64期も引き続き、社内環境整備、人材育成に努めてまいります。

(3) リスク管理

 当社では、委員長1名、副委員長1名、プロフィット部門、コスト部門それぞれの主要部門及び主要グループ会社から委員8名を選出して構成されるリスク管理委員会を設置しております。

 毎年度初に、当社において発生しうるリスクを当社内外からの情報、内部監査室の監査結果等から洗い出し、その重要性の程度及び発生可能性の程度、財務報告に与える程度を分析して評価し、リスク対応策を構築いたします。

 環境や気候変動等サステナビリティに関わるリスクに関しては、サステナビリティ委員会においても、モニタリングを実施し、対応が必要なリスクを発見した際には、リスク管理委員会と連携して、対策を検討し、実施いたします。

(4) 指標及び目標

① 気候変動

 CO2を削減するために、本社物販事業においては、現在までに全直営店における包装の簡素化、LED照明の導入、テーマパークにおけるLED照明の導入等を完了しております。また厳格な在庫管理や廃棄の削減に取り組み、物販事業本部商品部(2021年3月期当時)に関わる商品廃棄額に関しては、2021年3月期対比で2024年3月末までに80%超の削減を目指しております。

 また、今後サステナブルに「One World,Connecting Smiles.」を達成すべく、各種ステークホルダーと協業し2027年3月期末までに、Scope1-2にかかるGHG排出量を2019年3月期比から6割削減し、2027年3月末までに、Scope3にかかる売上当たりGHG排出量を2019年3月期比から10%以上削減することを目指しております。

② 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標

 当社は、中期経営計画最終年度である2024年3月末までに、管理監督者含む上位職員の女性比率43%以上を目指しており、その他の社内環境整備、人材育成の目標に関しましては検討中ですので、随時決定次第、発表いたします。

(女性活躍推進目標)

項目

2023年3月末

2024年3月期目標

女性管理職比率

39.7%

43%以上

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