グリーンズ 【東証スタンダード:6547】「サービス業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、2030年の未来を見据え、価値共創に向け2つの指針を定めております。
経営ビジョン
「TRY! NEXT JOURNEY ~新たな旅に踏み出そう~」
グリーンズグループ2030年CSR宣言
「環境にも人にも優しいホスピタリティあふれる企業」
上記の経営ビジョン、CSR宣言の実現に向け、すべてのステークホルダーとの価値共創を実現してまいります。
2024年6月期は、中期経営計画「GREENS JOURNEY 2025」の2年目でありましたが、最終年度となる2025年6月期の目標を売上高、各利益ともに1年前倒しで達成いたしました。そこで、2025年6月期は、今まで実行してきた施策の成果の最大化を図り、売上高46,800百万円、営業利益5,000百万円、経常利益4,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,600百万円と、さらなる高みを目指してまいります。
中期経営計画「GREENS JOURNEY 2025」における重点戦略
1.ブランド展開によるレジャーターゲット獲得強化
2.ビジネス需要の取り組み強化
3.バンケット機能の高度化と新たなる領域への進出
4.着実な新店開発の実施
5.競争力の源泉たる“人財”の確保・育成に向けた取り組み
6.さらなるDX推進による業務効率化と新しい顧客体験の創造
なお当社グループの報告セグメントは、ホテル事業の単一セグメントでありますが、サービス・出店戦略や、主要顧客・プロモーション等によりホテルブランドを「チョイスブランド」「オリジナルブランド」の2つに分け、運営しております。
また、世界トップクラスのホテル軒数を有するチョイスホテルズインターナショナル社とのマスターフランチャイズ契約に基づき、中間料金帯のグローバルブランドとして日本全国展開に成功しており、今後も着実な新店開発とブランド価値向上を推進してまいります。
ブランド別の内容、出店戦略、施設及びサービス、主要顧客ならびにプロモーション戦略、地域別店舗数につきましては、「第一部 企業情報 第1 企業の概況 3 事業の内容」をご覧ください。
(2)目標とする経営指標
当社グループでは、中期経営計画「GREENS JOURNEY 2025」のもと、以下の経営指標の達成にむけ、重点戦略として「ブランド展開によるレジャーターゲット獲得強化」「ビジネス需要の取り組み強化」「バンケット機能の高度化と新たなる領域への進出」「着実な新店開発の実施」「競争力の源泉たる“人財”の確保・育成に向けた取り組み」「さらなるDX推進による業務効率化と新しい顧客体験の創造」への取り組みを開始しております。2025年6月期は、計画を確実に実現すると同時に、レジリエントな企業としてさらに成長を遂げるため、次の計画を策定する「進化」の年といたします。長引く国際情勢不安や物価高、いわゆる2024年問題などの影響によるコスト高等の外部環境における懸念はあるものの、宿泊需要は訪日外国人の増加により好況が続くと考えられます。当社としては、宿泊需要の拡大に伴い、更に客室単価を上昇させることで、コスト高の影響を吸収するだけでなく、さらなる成長のための原資といたします。
経営指標 | 2025年6月期 中期経営計画目標 | 2025年6月期予想 |
売上高 | 372 億円 | 468 億円 |
営業利益 | 33 億円 | 50 億円 |
営業利益率 | 9.0 % | 10.7 % |
経常利益 | 31 億円 | 44 億円 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 | 30 億円 | 36 億円 |
自己資本比率 | 40 %程度 | 40 %程度 |
(3)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
足元では、円安の影響によるインバウンドの増加や好調な輸出産業等により、緩やかに景気が回復しております。景気回復に向けた動きが進む一方で、長引くロシア・ウクライナ情勢や中東情勢による地政学リスクの高まり、世界的なインフレ抑制のための金融引き締めや中国経済の停滞等により、世界経済の不透明な状況が続いております。
2024年6月期の売上高は、インバウンドの回復やレジャー需要の獲得、コロナ環境下で開業した新築やオペレーターチェンジ案件など中・高価格帯の客室割合の増加が需要回復とともに貢献したこと、既存店舗も含めた戦略的なレベニューマネジメントの強化により、各店舗と連携した戦略的な価格設定を行ったこと等が奏功し、過去最高を更新いたしました。また、営業利益・経常利益は、第4四半期におけるロードサイド型ホテル22物件の先行費用等が影響したものの、需要増加に対するレベニューマネジメントが大きく貢献し、売上高と同様に各利益も過去最高を更新いたしました。
客室稼働率は、ほぼ例年並みの80%前後で推移し、客室単価は、レジャー需要の獲得によるツイン利用の増加や、レベニューマネジメントの確実な実施が貢献し、前期を大幅に上回り、2023年11月度には9,890円と過去最高を記録いたしました。
中期経営計画の最終年度となる2025年6月期は、計画を確実に実現すると同時に、レジリエントな企業としてさらに成長を遂げるため、次の計画を策定する「進化」の年といたします。
現在最も注力すべき領域は「人財」と捉えています。コロナ禍中は実施可能な取り組みが限られていましたが、業績が急回復したこともあり、下記3点に注力して取り組みます。
1.働く楽しさを実感し、ワクワクしながら成長できる企業風土を確立させます。
2.魅力のある処遇・制度を整え、事業規模の成長に必要な人員の確保に取り組みます。
3.スキルアップの機会の提供や教育環境の整備に取り組み、働く人たちの成長を会社の成長に繋げていきます。
さらには、コストパフォーマンスに対する意識への対応のため、価格に見合った価値を感じられる商品・サービスを提供していくために投資を行い、顧客満足の創造にも取り組みます。
(2025年6月期 単年重点戦略)
1.「働く楽しさ」を感じる風土の確立
2.事業拡大と運営安定化に向けたさらなる処遇改善と教育環境の整備
3.DXによる業務効率化と顧客満足の創造
4.顧客満足を高めるためのバリューアップ投資の強化
5.「コンフォートホテルERA」「Ascend Hotel Collection™」ブランドの更なるブランド力向上
6.ロードサイド事業モデルの構築
7.客室単価向上に向けた取り組みの継続実施
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