企業カシオ計算機東証プライム:6952】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。

 研究開発体制は、当連結会計年度においては、要素技術から製品・サービスの開発までを一貫して開発本部にて担い、事業イノベーションセンターとNB(New Business)センターの役割および機能を見直すなど、新規事業の早期立上げを進めています。

 なお、当連結会計年度における研究開発費は4,263百万円であり、セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。

(時計)

 当セグメントに係る研究開発費は1,785百万円であり、主な成果は次のとおりであります。

◎ 装着性と耐摩耗性を両立したタフシリコーンバンドの“G-SHOCK”

 耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”の新製品として、装着性と耐摩耗性を向上させた新開発のタフシリコーンバンド採用の「FINE METALLIC SERIES」(4モデル)を開発しました。

 樹脂素材の中でも柔らかく腕なじみのよいシリコーン素材を使用するには、摩耗に弱いという素材の特性をクリアする必要がありましたが、シリコーン樹脂にウレタン樹脂を重ねるという二層構造にすることで耐摩耗性を高めています。また、バンド強度を高めると同時に、樹脂素材への蒸着処理という新たなデザイン表現を可能にしました。メタルベゼルと一体となった時に遜色のない、メタリックな質感にこだわっています。

◎ 「ガリウムタフソーラー」を採用した“OCEANUS(オシアナス)”

1974年に発売したカシオ初の腕時計「カシオトロンQW02」から50年を記念して、ブランド横断の記念モデル「Zero to One」(6モデル)を開発しました。

 中でも、“OCEANUS(オシアナス)”「OCW-SG1000ZE」は、発電を高効率化した「ガリウムタフソーラー」を同ブランドで初めて採用しています。これまで、少数生産の特別な“G-SHOCK”にのみ採用してきたガリウムタフソーラーを、量産化に向けて開発を進め、今回のモデルでの採用に至りました。

 ガリウムタフソーラーの採用により、機能面では発電効率が向上し、より速い充電が可能となります。また、デザイン面ではガリウムタフソーラーの高効率な特性を活かし、ソーラー部分を大幅に小型化でき、フェイスデザインの幅が広がりました。これにより、質感の高い不透過の金属文字板や、立体的なフェイスデザインなど独創的な構造を実現しています。

(コンシューマ)

 当セグメントに係る研究開発費は1,483百万円であり、主な成果は次のとおりであります。

◎ グランドピアノの臨場感溢れる音を実現したエントリーモデル

 格調高いキャビネットタイプの電子ピアノ“CELVIANO(セルヴィア―ノ)”の新製品として、グランドピアノの自然な弾き心地と臨場感を手軽に体感できるエントリーモデル「AP-300/AP-S200」を開発しました。

 上位機種に搭載している音響・音源コンセプトを受け継いでいるほか、「スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤」を搭載し、グランドピアノのように細かなニュアンスまで表現できます。

「AP-300」は、グランドピアノが鳴り響くような自然な臨場感を実現するために、音響技術のエッセンスを上位機種のグランドフォニックサウンドシステムから継承しています。「AP-S200」は、上位機種の設計コンセプトを独自の開放構造とスリムなデザインで両立しました。

(システム)

 当セグメントに係る研究開発費は176百万円であります。

(その他)

 当セグメントに係る研究開発費は2百万円であります。

 上記以外にセグメントに関連づけられない基礎研究に係る研究開発費は817百万円であり、主な成果は次のとおりであります。

◎ 飼い主になつく癒しのAIペットロボット“Moflin(モフリン)”

 日々人と触れ合うことで感情豊かに成長するAIペットロボット“Moflin(モフリン)”を新製品として開発しました。当社が技術・開発ライセンスを供与し実施したスタートアップ企業によるクラウドファンディングでは、想定の30倍を上回る申し込みがあり、高い評価を得ました。

 新製品の“Moflin”は、飼い主と深い絆が築けるよう、よく話しかける人を飼い主として認識するだけでなく、撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを認識し、自ら進んで行なうようになります。また、育て方次第で形成される性格も幅広く、400万通り以上の個性を実現しました。

 また、専用アプリ「MofLife(モフライフ)」により、“Moflin”の現在の感情をアニメーションで視覚的に確認したり、気持ちの変化をグラフやメッセージで把握できます。

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