企業兼大株主きんでん東証プライム:1944】「建設業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループにおいては、社会並びに顧客の複雑化、多様化するニーズに対応するとともに、安全、高品質、効率的施工の実現のために、工法・工具の改善から新技術の研究まで幅広い技術・技能の研究開発活動を行っている。

 当連結会計年度における研究開発費は705百万円であった。また、当社は京都研究所をはじめ、技術企画室、技術本部、環境設備本部、情報通信本部及び電力本部に研究開発の部署を置き、研究開発活動に取り組んでいる。また、電力関係については関西電力㈱及び関西電力送配電㈱の支援・協力のもと研究開発活動に取り組んでいる。

 当連結会計年度における当社グループの研究開発活動の主な結果は、次のとおりである。

(設備工事業)

 (1)プラントサイン照明システム

 従来、危険物などを製造するプラント現場においては、点検が必要な場所は図面と現地の機器番号を頼りに確認しており、直感的にわかりにくいものであった。

 そこで、保守員がより確認しやすいよう、デジタル技術を用いて照明器具により視覚的にアピールする「プラントサイン照明システム」を開発した。

 このシステムでは、白色LEDによる照明をベースに、赤色LED・橙色LEDを点滅させて、危険な場所が視覚的にわかる他、災害時には照明を避難方向へ流れるように順次点灯させて、人を誘導することができる。

 さらに、当社の監視制御システム(フェイシャス)と連動することで、設備や装置の異常への早期対応、タブレット等のモバイル端末からの照明操作、遠隔監視を実現した。

 (2)77kV CVケーブル外導削り器電動回転ユニット

 従来、77kVのCVケーブル終端接続箱(※1)の組立工程では、CVケーブルを外部半導電層(※2)まで削り取った状態で切削工具を挿入し、刃体の深さを調整しつつ回転させながら、ミリ単位の規定寸法に外部半導電層や絶縁層を手動で切削していた。環境条件に応じて切削する長さが異なるが、約1.2~1.7mの切削作業は最短でも30分程度は必要であった。高所である送電鉄塔上で長時間行う精緻な作業は、精神的かつ身体的負担が大きく、作業の電動化が強く望まれていた。

 そこで、「77kV CVケーブル外導削り器電動回転ユニット」を開発した。長年現場で使われ、作業性および施工品質共に実績がある切削工具に、今回開発した回転ユニットを組み合わせ、市販の充電式ドライバドリルを活用することで、切削作業の電動化を実現した。

 結果、開発した工具は施工品質を担保したまま、作業時間の30%程度を削減することができ、身体的負担の軽減を実現した。

※1 架空送電線や変電所の母線(主回路となる導体)などをケーブルと接続するケーブル端末装置の総称

※2 ケーブル内部の絶縁体を覆う層で、電界の方向を均一にして耐電圧特性を高める役割を果たす

(特 徴)

・充電式ドライバドリルで回転速度の調整が可能で、操作が容易

・手動と電動を使い分け規定の寸法通りに削り取りが可能

・電動回転ユニットを碍管設置架台の下部に通して規定の削り取りが可能

(仕 様)

・サイズ:[W]214mm×[D]325mm×[H]157mm

・重 量:約3,205g

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