有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクで、投資者の判断に重要な影響を与える可能性があると考えられる主なものは、以下に掲げるとおりです。また、これらのリスクは互いに独立するものではなく、あるリスク事象の発生により他のリスクが増大する可能性があります。

　なお、当社は、これらのリスクを認識したうえで、リスク事象の発生および規模拡大を回避するための施策を講じるとともに、発生した場合には迅速かつ適切な対応に努める所存であります。

(1) 日本の経済情勢悪化による影響

　わが国経済は、金融資本市場の危機を契機とした世界的な景気後退が続く中で外需、内需ともに厳しい状況が続くと見られますが、政府による経済対策の効果などで民間需要が持ち直し、低迷を脱することが期待されます。なお、世界の経済金融情勢の悪化によっては、景気の下降局面が長くなるリスクが存在することに留意する必要があります。今後長期にわたって景気が低迷した場合には、保険事業等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

　また、当社グループが保有する主な運用資産は、有価証券、貸付金等であり、国内株式、国内債、国内融資および国内不動産等、わが国経済の変動に対するリスクが相対的に大きい資産ポートフォリオとなっており、今後わが国の経済環境等が著しく悪化した場合には、経営成績、財政状態などに重要な影響を及ぼす可能性があります。

(2) 損害保険事業の競争激化による影響

　平成８年の保険業法改正以降、規制緩和が着実に進展した結果、主要種目である自動車保険を中心に、再編や外資系保険会社の新規参入などによるマーケットシェア競争が激化しており、価格競争も進んできています。

　今後、更なる規制緩和の進展や、価格競争が激化した場合には、収益力が低下し、経営成績、財政状態などに重要な影響を及ぼす可能性があります。

(3) 法律、制度等の変更による影響

　主要事業である国内の保険事業は、法律、制度等により詳細かつ包括的な規制を受けていますが、予測不能な規制の変更や新設により、保険商品販売やサービス提供による収入の減少がもたらされること、あるいは保険契約準備金の一層の積み増し等が求められることなどにより、経営成績、財政状態などに重要な影響を及ぼす可能性があります。

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