他社比較
久光製薬 企業概要
〔医薬品事業〕
当社は、貼付剤の開発を中心に、医療現場のニーズに基づいた研究開発活動を行っています。
国内の医療用医薬品につきましては、経皮吸収型非ステロイド性疼痛治療剤「ジクトルⓇテープ」(開発コード:HP-3150、一般名:ジクロフェナクナトリウム)は、2022年6月20日に腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎への効能追加に関する承認事項一部変更承認を取得しました。原発性手掌多汗症治療剤「アポハイドⓇローション20% 」(開発コード:HP-5070、一般名:オキシブチニン塩酸塩)は、2022 年4月21日に製造販売承認申請を行い、2023年3月27日に承認を取得しました。
米国の医療用医薬品につきましては、経皮鎮痛消炎剤HP-5000(一般名:ジクロフェナクナトリウム)は、米国第Ⅲ相臨床試験の結果が2022年10月に判明しましたが、有効性を検証するに至りませんでした。本試験から得られた成績の詳細な分析を行い、開発の継続可能性を検討しています。経皮吸収型注意欠如・多動症治療剤「XELSTRYMⓇ 」(開発コード:d-ATS 、一般名:d-アンフェタミン)は 、2022年3月22日に新規承認を取得しました。現在、発売に向け準備中です。
また、2021年12月20日にラクオリア創薬株式会社とライセンス契約を締結した新規ナトリウムチャネル遮断薬については、本化合物を含有する新たな疼痛治療薬の前臨床試験を実施中です。
国内外の一般用医薬品につきましては、有効性・安全性・使用感の向上を目的に、新商品の開発および既存商品の改良等を行っています。また、サステナビリティ推進の一環として環境に配慮した商品改良にも取り組んでいます。
研究開発力の一層の強化を図るため、研究体制の再構築を進めています。2022年9月には、新研究所の建設及び 研究拠点を再編することを決定しました。佐賀県鳥栖市と茨城県つくば市の2拠点にあった研究機能を鳥栖市に集約し、研究者間の連携と協調を更に強化することで、研究開発機能を最大限に発揮するとともに、研究開発スピードの向上を図ります。2023年3月には、湘南ヘルスイノベーションパークに新たな研究開発拠点を設置しました。入居者とネットワークを構築し、当社のコア技術であるTDDS (Transdermal Drug Delivery System 経皮薬物送達システム)技術を活かした協業機会を獲得して参ります。
〔その他〕
その他、一部研究開発活動を行っていますが、少額であり特に記載すべき事項はありません。
上記の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、9,785百万円になりました。
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