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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針等

 当社グループ(当社及び連結子会社)は、2025年3月期に連結営業利益5億円達成を業績目標(以下、「本業績目標」という。)に掲げ、「情報の活用」及び「セキュリティ+α」を事業方針とした「ITツール事業」及び「ITサービス事業」を展開しております。

 各事業の営業活動については、ITツール事業において、営業拠点及び隣接地域への積極的な販路拡大を見据えた面開拓戦略を継続し、ITサービス事業においては、パートナー企業との連携強化による事業拡大の営業戦略を展開しております。

 本業績目標、事業方針及び営業戦略のもと、①販路の拡大、②収益構造における事業の多様化、③新製商品及び新規事業の企画開発を当社グループの対処すべき課題として認識し、さらなる成長の実現に取り組んでおります。

 2022年11月30日付で採用コンサルティング及び人材紹介事業を営む株式会社アド・トップ(以下、「アド・トップ」という。)の株式を取得し、同年12月31日をみなし取得日として連結の範囲に含め、当社グループの事業領域を拡大しております。

(2)経営環境等

 ITツール事業のセキュリティツールにおいては、大手企業へも影響がおよぶサプライチェーン攻撃等、サイバー攻撃の対象範囲の拡大が続いており、企業規模を問わず、サイバーセキュリティ対策強化が事業継続における重要事項との認識が継続して高まっております。このような背景から、当社のセキュリティツール製商品群の需要は高まっており、販売が継続して伸びております。2020年4月より国内2社目の総代理店(ディストリビューター)として取り扱いを開始している世界初のSASEプラットフォーム「Cato SASE Cloud」は、複数の有力SIerとの二次店(リセーラー)契約の拡大により、国内大手企業及びグローバル展開企業における導入・検討案件が増加しており、メーカー並びにパートナーSIerと共にさらなる受注獲得に取り組んでおります。

 ITツール事業の働き方改革ツールの働き方改革支援製品「Eye“247”Work Smart Cloud(アイ・トゥエンティフォー/セブン ワークスマート クラウド)」については、新型コロナウイルス感染症対策のテレワーク対応に加え、生産性向上に向けた導入事例等もあり、導入企業は1,900社超(2023年3月31日現在)と、継続して増加しております。しかしながら、「Eye“247”Work Smart Cloud」の市場競争環境は高まっている状況にあり、当社は「Eye“247”Work Smart Cloud」の競争力向上に向けた製品力の強化に注力しております。

 なお、「Cato SASE Cloud」及び「Eye“247”Work Smart Cloud」は、サブスクリプション型のサービスであり、進行期以降の売上高及び営業利益への貢献が期待できます。

 ITサービス事業においては、連結子会社GHインテグレーション株式会社(以下、「GHI」という。)に対するITエンジニア人材(以下、「IT人材」という。)需要は益々高まっており、着実に売上高を拡大しております。国内の高まるIT人材需要の確実な取り込みのため、国内外の優秀なIT人材の採用活動を強化しております。また、2022年1月に当社と資本業務提携契約を締結した伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、「CTC」という。)とも協同してIT人材需要案件へのGHI人材の供給拡大に取り組んでおります。

 さらに、採用コンサルティング及び人材紹介事業を営むアド・トップを新たに子会社化し、当社及びGHIのIT人材採用施策の強化、当社働き方改革支援製品の新たな販売網拡大等、当社グループの事業領域及び事業基盤の拡大に取り組んでおります。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社は、本業績目標の達成に向け、①販路の拡大、②収益構造における事業構成の多様化、③新製商品及び新規事業の企画開発の3つを、当社グループの課題として認識し、対処しております。

①販路の拡大

 当社グループの当連結会計年度における売上高は、ITツール事業が1,443,705千円、ITサービス事業が894,751千円であり、ITツール事業が売上高全体の約6割を占めており、ITツール事業においては、一部セキュリティツール製商品群がITツール事業売上高の約8割を占めております。業績目標である2025年3月期に連結営業利益5億円達成に向けては、当該セキュリティツール製商品群のさらなる販売拡大が必須事項であります。

 当該セキュリティツール製商品群の販売拡大に向け「販路の拡大」を課題とし、さらなる各セキュリティツール製商品群の販売代理店の拡充を一つの施策として取り組んでおります。

 当連結会計年度においては、半導体不足による複合機等、OA機器販売会社の主要な取扱商材が欠品する中、当社従前セキュリティツール製品群は欠品等発生せず供給可能なことから、新規の取り扱い希望が拡大し、新たな販売代理店の獲得を拡大いたしました。

 セキュリティツール商品のCato SASE Cloudについては、リセラーパートナーの拡大により全国展開・売上高数千億規模の上場企業や、世界展開するグローバル企業等への提供実績・検討案件が増加し続けております。ネットワークインフラという性質上、導入後の継続性が高く、安定した売上高の創出と拡大が見込まれます。

 ITツール事業の働き方改革ツールについては、Eye“247”Work Smart Cloudのユーザー企業への直接販売の実績が拡大しております。当社の新たな成長を担う製品として、継続した製品強化を行い、当社従前セキュリティツール製品群の主要なユーザー企業である中小企業から中堅・大企業等、一段上の規模層をターゲットとして、マーケティング施策等を行っております。進行期においては、子会社アド・トップ経由の販売により人事担当者への直接アプローチによる新たな販路拡大を推進してまいります。

 Eye“247”Work Smart Cloudについては、今後も機能強化・マーケティング施策強化を行い、中堅・大企業への販売を拡大してまいります。テレワーク支援から生産性向上等、より経営支援を可能とするサービスへと発展させ、「ポストコロナ」への市場ニーズに応えるサービスに仕立ててまいります。マーケティング施策によるブランド認知度を向上させ、販売実績増に取り組んでまいります。

 また、2023年4月より、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社の「Check Point Harmony Endpoint(チェックポイントハーモニーエンドポイント)」を当社のEye“247”Work Smart Cloudと共に、外部脅威対策と内部不正対策を可能にする「クリスタルプロテクション」として、販売を開始いたしました。クリスタルプロテクションについては、今までにない大手ディストリビューター企業による販売網の構築を目指し、営業活動に取り組んでおります。

②収益構造における事業構成の多様化

 ①販路の拡大に記載のとおり、当社グループの売上高はITツール事業が約6割を占めております。本業績目標の達成に向け、また、その先の成長基盤の拡大のため、事業構成レベルの多様化による収益構造の安定化及び強化が必要であると考えております。

 当連結会計年度においては、IT人材需要の拡大が続き、子会社GHIの売上高は着実に拡大しております。2022年3月末に65名だったGHI有するIT人材数は、2023年3月末に83名へ増加、売上高は556,894千円(前連結会計年度比約25.8%増)となりました。今後さらに国内外の優秀なIT人材の採用を重ね、当社グループのITツール事業に並ぶ事業基盤としてITサービス事業の拡大に貢献してまいります。

 2022年11月には、採用コンサルティング及び人材紹介事業を行うアド・トップを子会社化いたしました。アド・トップは、人材業界の革新を目指す新たなタレントマッチングプラットフォームの開発に取り組むHRテック企業であります。求人広告代理店業を祖業として、採用活動支援・採用コンサルティング事業等を手掛け、人材業界における37年の社歴に裏付けられた人材採用を中心としたHRノウハウを有しております。アド・トップは、自社が有するHRノウハウを結集し、人材業界を革新する新たなタレントマッチングプラットフォームの開発に挑戦しております。当社は、アド・トップの人材業界を革新させる将来ビジョンに共感し、アド・トップを当社グループに迎え、新たなタレントマッチングプラットフォーム開発を支援することといたしました。また、豊富な人材採用を含めたHRノウハウを有するアド・トップの支援を受け、当社及びGHIの優秀なIT人材採用活動の強化に取り組んでまいります。売上高においては、新型コロナウイルス感染症の影響により急減しておりました求人広告数は、足元でコロナ禍前の約8割程度まで回復しており、アド・トップの売上高も回復しております。人材不足が多くの企業で重要課題である中、今後も求人広告需要の増加が期待され、進行期におけるさらなる売上高拡大を見込んでおります。

③新製商品及び新規事業の企画開発

 本業績目標の達成、その先の成長基盤の拡大のため、新製商品及び新規事業の企画に取り組んでおります。

 働き方改革支援製品Eye“247”Work Smart Cloudについて、「ウィズコロナ」から「ポストコロナ」を見据え、業務可視化分析機能による働き方の見える化にとどまらず、会社の「今」を映し出し、経営者の意思決定に必要な情報を提供する経営支援サービスへの機能アップに取り組んでまいりました。

 子会社アド・トップの有するHRノウハウやAI(人工知能)技術、ブロックチェーン技術等の先端技術を応用する等、Eye“247”Work Smart Cloudの製品価値向上に今後も取り組んでまいります。

 当連結会計年度においては、VDIトータルソリューションカンパニーで東京証券取引所プライム市場上場のアセンテック株式会社(以下、「アセンテック」という。)と企業のテレワーク環境構築支援における協業(注)を開始し、アセンテックが提供するリモートアクセスインフラとのパッケージ販売が開始されました。

 また、①販路の拡大にて記載のとおり、2023年4月より、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社の「Check Point Harmony Endpoint」を当社のEye“247”Work Smart Cloudと共に、外部脅威対策と内部不正対策を可能にする「クリスタルプロテクション」として、販売を開始いたしました。クリスタルプロテクションについては、今までにない大手ディストリビューター企業による販売網の構築を目指し、営業活動に取り組んでおります。

 進行期においても、当社グループのさらなる成長に向けた企画開発に取り組んでまいります。

(注)アセンテックとの協業の詳細については、2023年2月8日付公表「VDI(仮想デスクトップ基盤)トータルソリューションカンパニー アセンテック株式会社(東証プライム3565)とテレワーク環境構築で協業」をご参照ください。

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