企業兼大株主鹿島建設東証プライム:1812】「建設業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりである。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。

「全社一体となって、科学的合理主義と人道主義に基づく創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する。」という経営理念のもと、SDGsをはじめとした社会・環境問題に対応し、持続的に成長できる企業グループを目指すことを、サステナビリティの基本的な考え方としている。

 また、社会課題と事業活動の関係を整理し、社会課題解決と当社グループの持続的成長を両立させるための「マテリアリティ(重要課題)」として7項目を特定している。(マテリアリティの詳細については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)鹿島グループのマテリアリティ(重要課題)」に記載している。)

 なお、毎年発行している統合報告書にて、サステナビリティについての取組み内容の詳細を記載している。

<鹿島統合報告書>  https://www.kajima.co.jp/sustainability/report/index-j.html

(1) サステナビリティ全般(ガバナンスとリスク管理)

2022年5月に、グループ全体のESG経営へのコミットメントを高め、企業価値を向上させることを目的として「サステナビリティ委員会」を新設し、環境関連(E)や人材の多様性確保、人権尊重、サプライチェーンマネジメント(S)など、サステナビリティに関する取組み方針の検討・意思決定とモニタリング、推進体制を明確化(G)している。

 サステナビリティ委員会は、社長を委員長とし、委員は関係する執行役員などで構成され、サステナビリティに関する取組み方針の検討・意思決定とモニタリングの機能を担い、定期的に取締役会に報告している。サステナビリティ委員会での議論を踏まえ、当社内及び国内外のグループ会社と連携し、ESG経営の更なる推進を図っている。

 サステナビリティ関連を含めたリスク管理については、社長が委員長を務める「コンプライアンス・リスク管理委員会」において、あらゆるリスクを網羅・検証した上で、重要度に応じた活動を推進している。(リスク管理の詳細については、「3 事業等のリスク」に記載している。)

サステナビリティ委員会
2022年度開催実績
開催回数:4回
取締役会報告回数:2回
主なテーマ:・CO2排出量削減目標の見直し

・人的資本、ダイバーシティ

・担い手(建設技能労働者)の確保


(2) 個別テーマ

① 人的資本

 経営理念に謳っている「人道主義」に基づく家族的な社風が、伝統的に当社の競争力の源泉の一つであり、社員と会社が互いにWin-Winとなる企業風土を構築するうえでも重要と捉えている。

 中期経営計画において、2030年にありたい姿として「多様な人材が集う自由闊達な組織」と定義するとともに、2023年度末に向け「成長・変革を担う人づくり・仕組みづくり」を推進することを掲げている。多様な人材を確保し、多様な働き方を支え、社員の挑戦を促す仕組みづくりを進めつつ、グループマネジメント体制の改善など、ガバナンス強化を積極的に図っている。


 当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針、社内環境整備に関する方針、及び当該各方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績は、以下のとおりである。

人材育成

 当社グループは、人と技術を軸に、社会と顧客の期待に応え続けることができる高度な専門人材と、その専門人材を束ねるマネジメント人材の育成に積極的に取り組んでいる。中期経営計画で掲げる「新たな価値創出への挑戦」を加速させるため、社員一人ひとりが、高い専門性に加え、ビジネスやマネジメントの教養・スキルをバランスよく習得し、継続的に高めることができるように研修体系の構築を進めている。社員一人ひとりの成長が、当社グループの持続的な成長とビジネス領域の拡大に寄与する取組みを推進している。

ダイバーシティ&インクルージョン

 性別や国籍、宗教の違いや障がいの有無など多様なバックグラウンドと個性を持つ人材がその能力を最大限に発揮できる環境をつくることは、イノベーションを推進するうえで重要である。

 近年は特に、様々なライフイベントを迎えても安心して働き、活躍し続けられるよう、育児フレックス制度の拡充など、仕事と育児の両立支援に向けた各種制度を充実させている。

 当社は、新卒採用(総合職)における女性社員の比率を20%以上とすることを目標としており、2022年度は22.9%となっている。2014年に設定した女性管理職と女性技術者数を「2014年度から5年で倍増、10年で3倍増させる」という目標に対し、前者は2021年度に前倒しで達成、後者も順調に推移している。

(女性管理職・女性技術者数の推移)                    各年度4月1日時点

年度

2014

2021

2022

2023

2024

(目標)

女性管理職

54人

164人

189人

212人

162人

女性技術者

175人

414人

457人

490人

525人

 また当社は、男性社員の育児休業・育児目的休暇取得について、2023~2025年度の間で合計取得率を50%以上とすることを目標とし、出生時育児休業(産後パパ育休)制度の新設や、育児休業の分割取得など、制度拡充を進めている。

(男性社員の育児休業・育児目的休暇取得率の推移)

年度

2020

2021

2022

男性社員の育児休業等取得率

40.3%

49.4%

64.3%

② 気候変動関連(TCFD提言に沿った開示)

「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明し、気候変動課題をグループの主要リスクとして管理するガバナンス体制を構築している。また、気候変動によるリスクと機会を特定したうえでその影響を明確化し、目標設定のもと取組みを強化している。

ガバナンス

 気候変動への対応を含む環境に係る重要な方針や施策については、社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」にて審議・決定する。その議論の内容を含めて、定期的に(年2回程度)取締役会に報告することとしており、特に重要な方針は取締役会に付議し、決定する。また、充実した議論と機動的なフォローを行うため、事業部門のトップや関連部署長をメンバーとする「環境委員会」を「サステナビリティ委員会」の下部専門委員会として設置している。
 脱炭素に関する取組みは、中期経営計画(2021~2023)の重点施策に位置づけており、各部門の事業計画に組み込み実施するとともに、「サステナビリティ委員会」、「環境委員会」においてPDCAサイクルを回し、更なる改善や新たな取組みにつなげている。

戦略

 建設業は、セメントや鉄など製造時に多くの温室効果ガス排出を伴う材料を使用すること、建物・構造物の運用年数が長く顧客(発注者)の温室効果ガス排出量に大きく影響を及ぼすといった特性があることを踏まえ、炭素価格や炭素排出量に関わる政策、ZEBや再生可能エネルギー関連工事市場、及び低炭素施工技術を関連性の高い移行リスク・機会として特定している。また、防災・減災への貢献など建設業の社会的使命、並びに屋外作業が多い特性から、気象パターンの変化や異常気象の激甚化並びに気温上昇による労働生産性への影響やそれに対応した労働法制を物理リスク・機会として特定している。
 2021年3月に2℃シナリオの設定を1.5℃シナリオに見直し、2030年度における国内建設事業へのインパクトを試算した。

リスク管理

 環境に関する影響を、環境委員会事務局である環境本部地球環境室が中心となり環境マネジメント部会をはじめ社内関連部署が組織横断的に評価し、最終的には環境委員会にてリスクと機会を審議・決定している。
 また、気候変動関連リスクを含む全ての業務リスクについては、社長が委員長を務める「コンプライアンス・リスク管理委員会」において評価し、取締役会に年2回報告を行っている。加えて、災害時の事業継続計画(BCP)に基づく豪雨災害等を想定した実践的なBCP訓練を実施するなど、企業としての防災力、事業継続力の更なる向上に取り組んでいる。

指標と目標

 2013年に環境への取組みの基本として、鹿島環境ビジョン「トリプルZero2050」を策定・公表し、あわせて「ターゲット2030」として、2030年度の定量的な到達点を示し具体的な目標を定めて活動を推進している。
 CO2排出削減については、2023年に目標を見直し、施工中に発生するCO2排出量(スコープ1・2)を2021年度比で2030年度までに42%削減、さらに2050年度までに実質ゼロ、カーボンニュートラルにすることを目標としている。
 上記環境ビジョンのもと、気候変動関連のリスク・機会の評価及び指標と目標を3年ごとに見直し、環境活動を管理している。「環境目標」は、中期経営計画と期間を同一にしており、企業価値の向上と環境課題の解決を統合的に実現することを目指している。

 当社グループのCO2排出量(原単位)削減目標

 

基準年

2030年度

目標

2050年度

目標

スコープ1・

2021年度

42%削減

実質ゼロ

スコープ3

25%削減

実質ゼロ

 当社グループのCO2排出量実績(2021年度)

 

排出量実績

スコープ1・

連結

42.1万t-CO2(総量)

20.3t-CO2/億円(原単位)

単体

19.1t-CO2(総量)

15.3t-CO2/億円(原単位)

スコープ3

連結

1,032.7万t-CO2(総量)

単体

674.9万t-CO2(総量)

リスクと機会、対応策

 

+:P/Lへの正の影響

 

 

-:P/Lへの負の影響

分類

リスク・機会の項目

2030年度P/Lへの
インパクト

対応策

1.5℃
シナリオ

4℃
シナリオ

移行
リスク

政策

炭素税によるコスト増加

---

 

① 施工中CO2排出量削減活動の推進


② 低炭素建材の開発、導入促進
 

③ 再生可能エネルギー電力の確保

増税による建設市場縮小

 

CO2排出枠による事業の制限

 

市場

エネルギーミックス変化
(化石燃料減少)

 

① エネルギーミックスを踏まえた注力分野選択

② 再生可能エネルギー施設の設計・施工技術開発

③ ZEBの快適性の追求

再生可能エネルギー関連需要増加

+ +

+ +

ZEB市場拡大

+ +

物理

リスク

慢性

気温上昇による労働条件への影響

- -

① 省人化施工技術の開発

急性

防災・減災、国土強靭化

+ +

+ +

① 防災・減災、BCPに関連する技術開発の推進

② 独自の知見を加えたハザードマップの整備・活用

③ 国土強靭化、建物・構造物強靭化に資する工事の施工

災害危険エリアからの移転

 

- +

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