企業JBイレブン名証メイン:3066】「小売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

  (1)経営環境

 様々な社会課題の顕在化やステークホルダーの価値観の変容に伴い、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営や、経済価値と社会価値の双方を創出するサステナビリティ経営が求められています。

 サステナビリティとは、我が国のコーポレートガバナンスコードやスチュワードシップコードでは、「ESG要素を含む中長期的な持続可能性」として位置付けており、また、サステナビリティ情報には、国際的な議論を踏まえると、環境、社会、人権の尊重、従業員、腐敗防止、贈収賄防止、ガバナンス、サイバーセキュリティ、データセキュリティなどに関する事項が含まれ得るとされます(金融庁:「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正[サステナビリティ・コーポレートガバナンスに関する開示]の公表)。

 当社グループは、かかる社会からの要請に対して真摯に取り組み、持続的な社会の創造について、責任を持って取り組んでいくべきであると考えています。

(2)ガバナンス

① 基本的な考え方

 当社グループでは、2007年12月より倫理綱領を定めており、その中で、サステナビリティを巡る課題への対応を明確にしています。また、具体的には、第41期(2022年3月期)を開始期とする中期経営計画においていわゆるSDGs(持続開発目標)の課題を取り上げることを開始しました。また、企業理念・社訓・倫理綱領・JBイレブングループフィロソフィに、地球環境への配慮、社会的責任の行使、人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適切な取引、自然災害への危機管理などについて、明文化し取り組んでいます。

 取締役会を経営の基本方針や重要課題ならびに法令で定められた重要事項を決定するための最高意思決定機関と位置づけ、原則月1回開催しています。これに加えて、部長以上・子会社社長が出席する経営会議を月2回開催、さらには部長会、コンプライアンス委員会を開催し、ガバナンスを強化しています。

 また、取締役会においては、サステナビリティを巡る課題への対応は、リスクの減少のみならず収益機会にも繋がる重要な経営課題であると認識し、中長期的な企業価値の向上の観点から、積極的・能動的に取り組んでいます。

② ESGの具体的取組事例

 当社が行っているESGの具体的取組事例は次のとおりです。

(Environment:環境)

1 脱炭素社会への貢献

 フードマイレージ(食料の量と輸送距離)に着目し、環境負荷を低減させるために、地産地消を常に意識して取り組んでいます。

2 安心安全な国産食材の調達・提供

 すべての業態において、安心安全な国産食材を中心として調達しています(一部調味料を除く)。そのうち中華業態であるロンフーダイニングでは、安全で健康的な飼育方法である「平飼い」鶏の卵を導入し、お客様にご提供しています。

     3 フードロス削減

 店舗では、廃棄食材をほとんど出さないような運営方針で活動しています。製麺工場では廃棄品(小麦製品)を家畜飼料用に提供し、資源循環に注力しています。

4 プラスチック製品の削減

 テイクアウト用手提げ袋として土に還る生分解性プラスチック製品を全面的に導入しているほか、プラスチックストローの紙ストローへの変更、LED照明の継続導入等を行っています。

(Social:社会)

1 老人ホームへの「らーめん慰問」

 2023年3月13日(月)、愛知県知多郡東浦町にある老人ホーム「東和荘」を訪問、温かいらーめんを現地で調理し、入居者の皆様に召し上がっていただきました。この活動は、1982年(昭和57年)、当社創業者夫妻が「らーめん」を通じた地域社会への貢献が何かできないかと検討し、愛知県大府市の「特別養護老人ホーム愛厚ホーム大府苑」から開始し、「東和荘」においても温かいラーメンを提供する「らーめん慰問」を開始しました。

 コロナ禍の3年間は実施できず冷凍餃子の提供に留まりましたが、今年で40回目の活動、久しぶりの再開となり、入居者の皆様に喜んでいただきました。

2 多様な人財の活躍推進

 当社グループではダイバーシティに注力し、2023年3月31日現在、女性社外取締役(2名)、女性店長(16名)、女性社員(32名)、外国人店長(男性8名、女性3名)、外国人社員(男性22名、女性7名)、65歳以上の高齢者(3名)、障がい者(5名)等、多様な人財を積極的に雇用し、活躍いただいています。

 なお、2016年4月1日に施行された女性活躍推進法(正式名称:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)は、すべての女性が職業生活を営むうえで、希望に応じて自身の能力を十分に発揮し、活躍できる社会を実現するために制定された法律です。当社グループでは、早くから女性の活躍推進に取り組んでおり、現在は全店長83名のうち、女性店長が16名、女性店長比率19%になります。また、本有価証券報告書「従業員の状況」には、管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異を開示しています。

(Governance:ガバナンス)

 当社グループは、企業の社会的責任と、あるべき姿を十分に認識し、法令遵守を意識した透明性ある企業活動を目指すことを経営上の重要な課題の一つとして位置付けています。

 株式公開企業として企業価値の増大・最大化がコーポレート・ガバナンスの基本目標であるとの認識に基づき、株主の利益を重視し、企業責任を果たすとともに、経営の効率化・高度化を推進し、企業価値を高めていくため、「公正かつ透明な経営」「迅速かつ的確な経営および執行判断」をなし得るコーポレート・ガバナンス体制の構築を図っていきます。

(3)リスク管理

① リスクマネジメント体制

 当社は、経営に係るさまざまなリスクを審議するため、主要なリスクの状況について定期的にモニタリング、評価・分析し、必要な指示、監督を行うとともに、その内容を定期的に取締役会に報告する体制を整えています。

 (当社リスクマネジメント体制)

② サステナビリティ関連のリスクおよび機会を識別・評価・管理するために用いるプロセス

 当社グループにおいては、マクロの環境変化や、影響の大きさ、発言の蓋然性や時期などを総合的に勘案して組織横断的な管理が必要なリスクを特定しており、そのうち事業リスクについては、本有価証券報告書「事業等のリスク」に記載しています。その中でも、ESGに関連したサステナビリティリスクとして想定される項目を抜粋し下記します。

       (サステナビリティ関連リスク)

        ・エネルギーコストの高騰について

        ・中華料理と中国産食材・加工食品との関連について

        ・食材の安全性および安定供給について

        ・原材料確保の困難および同価格の高騰について

        ・当社グループの名古屋センターおよび有松工場の運営について

        ・危機管理体制について

        ・情報セキュリティについて

        ・特定地域に対する依存度について

        ・従業員の悪質なイタズラ行為について

        ・食品衛生法について

        ・食品循環資源の再利用等の促進に関する法律について

        ・産業廃棄物について

       (気候変動リスクへの適応とその緩和)

 気候変動によるリスクが顕在化した場合には、原材料の調達リスクは増大し、生産活動は停滞します。その結果、食材の仕入れが困難になり、調達コストが増大化します。また、脱炭素への取り組みが遅延し、また排出権取引制度の導入や炭素税が導入された場合には、さらなるコスト増加が見込まれます。当社グループとしましては、TCFD提言(気候関連財務情報開示タスクフォース Task Force on Climate-related Financial Disclosures)の動向にも意を払いつつ、前向きに取り組んでいきます。

(4)人的資本経営の取り組み

 当社は1971年の創業以来、「人の成長=企業の成長」と考え、人的資本を尊重して企業経営に取り組んで来ました。具体的には、2008年に企業理念を「おいしさと楽しさを創造し、笑顔あふれる社会づくりに貢献するとともに、一人ひとりの成長と幸せを実現する」として制定し、さらには、「倫理綱領」「社訓」「JBイレブングループフィロソフィ」を定め、会社および全従業員の目指すべき道、心の持ち様、行動指針等を共有し取り組んできました。

   ① 当社グループの目指すもの

(企業理念)「おいしさと楽しさを創造し、笑顔あふれる社会づくりに貢献すると同時に、全社員・パートナーの物心両面の幸せを追求する。」(2021年改訂、具体的に全社員・パートナーの幸せを追求すると明記しました。)

(倫理綱領)1.私たちは、透明性が高く開かれた経営を行います。

2.私たちは、笑顔あふれる社会づくりに貢献する安全な商品・心かようサービスを提供します。

3.私たちは、人格・個性を尊重し、自律を育み、一人ひとりが挑戦し成長する風土を作ります。

4.私たちは、社会責任を自覚し、法令、社会規範を遵守するとともに、反社会的勢力とは関係を持ちません。

5.私たちは、地球環境との調和を図り、次世代に豊かな環境を継承します。

(社 訓) 一、われわれは、常に感謝の心をもって、お客様に最善を尽くします。

 一、われわれは、プロフェッショナルとして、常に学び、考え行動します。

 一、われわれは、何事にも計画性をもって、確実に実践します。

 一、われわれは、優れた感性を磨き、限りなき明日を創造します。

 一、われわれは、人の和を大切にし、若さと活力で会社の発展をはかります。

 一、われわれは、自己の革新につとめ、相互の向上をはかり人材を育てます。

 一、われわれは、小さな積み重ねを大切にし、たゆみなく努力します。

(JBイレブングループフィロソフィ)

(全101項目)「こころの手帳」を作成、経営目的実現への行動指針を明示するもの。

 第一章 おいしさと楽しさを創造する(1)経営のこころ(2)JBイレブングループでは一人ひとりが経営者

 第二章 笑顔あふれる社会づくりに貢献する(1)日々の仕事を進めるにあたって(2)より良い仕事をする

 第三章 全社員・パートナーの物心両面の幸せを追求する(1)一人ひとりが心を高め成長する(2)人生を考え、実践し、幸せになる

② 人財育成方針

 人財育成を目的として、下記の新入社員を対象とした教育体系のほか、店長研修、社外研修、国内業界視察研修、アメリカ研修、役員勉強会など、職位や経験、スキルに応じた研修会を実施し、知識や技術向上を図っています。

③ 報奨制度

 正社員、パートナー(パート・アルバイトのこと)を対象として各種報奨制度を設け、全員による経営参画を図っています。

(イレブン賞)   業績向上に貢献したスタッフに贈られる賞です、四半期ごとに表彰し、社員・パートナーともに、年間大賞の選出を行います。

(社 長 賞)   自ら宣言・実行し挑戦するも、失敗した者を年間で表彰します。イレブン賞と同等の副賞を贈呈し、挑戦する企業風土の醸成を図っています。

(フィロソフィ賞) JBイレブングループフィロソフィの実践を通じた、こころの充実・成長を社員、パートナーともに月次で表彰し、同様に年間大賞の選出を行ないます。

(サンクス賞)   役員・社員・パートナー一人ひとりがお互いに認め合い、具体的に賞賛や感謝を伝える賞です。

④ パートナー任用制度・ユニットマネージャー制度・ユニットマネージャーミーティング

 パートナーの正社員への登用に注力するとともに、社員、パートナーの経営参画意識を醸成し店舗運営の改善向上を目的としたユニットマネージャー制度、ユニットマネージャーミーティングを導入し、店長や社員、パートナーの自主性発揮による人財育成を尊重しています。

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