三十三フィナンシャルグループ 【東証プライム:7322】「銀行業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針・経営戦略等
① 経営の基本方針
当社は、2018年4月2日に株式会社三重銀行と株式会社第三銀行の共同株式移転により設立いたしました。
当社グループは、「地域のお客さまから愛され信頼される金融グループとして、地域とともに成長し、活力あふれる未来の創造に貢献します。」という経営理念のもと、地域のお客さまから愛され信頼される金融グループを目指し、企業価値向上に取り組んでおります。
② 中長期的な経営戦略
当社グループは、第2次中期経営計画(2021年4月~2024年3月)において、「質の高い地域ナンバー1金融グループ」をビジョンとして掲げております。
本計画では、「質の高い地域ナンバー1金融グループを目指し、合併により両行の強みを完全融合させ、本格的な成果の実現を通じて更なる成長に向けた取組みを強化する期間」としており、「リレーション&ソリューションの深化(金融仲介機能の強化)」「経営の効率化・最適化」「強固な経営基盤の確立」の3つの基本方針のもと、それぞれで合併シナジーの最大化に取り組むことで、持続可能な地域社会の実現に向けたグループ総合力を発揮してまいります。
③ 目標とする経営指標
当社グループは、上記の中期経営計画のもとで、お客さまとのリレーションを構築し、最適なソリューションを提供するビジネスモデルに取り組み、お客さま、地域経済の成長に貢献するため、以下の経営指標の達成に向けて諸施策に取り組んでおります。
<ビジネスモデルに関するKPI> | 2021年4月~2024年3月 (3年累計) |
| 2021年4月~2023年3月 (2年累計) | ||
リレーション | 地元(三重県+愛知県)事業性 貸出残高 | 12,925億円 (3年増+213億円) |
| 13,090億円 (2年増+378億円) | |
ソリューション | 創業支援 | 支援先数 | 350先 |
| 328先 |
ファイナンス先数 | 1,275先 |
| 716先 | ||
ビジネスマッチング | 対応件数 | 5,100件 |
| 3,982件 | |
成約先数 | 2,400先 |
| 1,674先 | ||
事業承継支援件数 |
| 1,575件 |
| 1,663件 | |
M&Aアドバイザリー件数 | 75件 |
| 48件 | ||
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<財務計数> | 2024年3月期 |
| 2023年3月期実績 | ||
収益性 | 当期純利益 | 単体 | 65億円以上 |
| 60億円 |
FG連結 | 50億円以上 |
| 63億円 | ||
ネットシナジー※ | 20億円以上 |
| 18億円 | ||
効率性 | コアOHR |
| 79%以下 |
| 77.9% |
※ネットシナジー … 合併シナジー - 合併費用
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
景気は、インバウンド需要の持ち直しや半導体などの供給制約緩和による自動車関連の輸出の増加、コロナ禍で見送られていた設備投資を背景に、緩やかに持ち直しております。
また、地域金融機関の経営環境は人口減少や高齢化の進展等社会の構造的な変化が及ぼす地域経済への影響増大に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機とした行動様式の変化、サステナビリティへの関心の高まり、金融資本市場の変動等により大きく変化しており、こうした環境変化への対応力がこれまで以上に求められております。
このような環境の下、当社グループは、第2次中期経営計画において、合併シナジーの最大化を図りつつ、重要なテーマである「リレーション&ソリューションの深化(金融仲介機能の強化)」「経営の効率化・最適化」「強固な経営基盤の確立」に着実に取り組むことにより、持続可能な地域社会の実現に向けたグループ総合力を発揮し、ビジョンとして掲げる「質の高い地域ナンバー1金融グループ」を目指してまいります。
また、当社は公的資金の返済を新たなスタートとして位置づけ、より迅速なビジネスの展開を通じて、地域とともに更なる成長を図ってまいります。
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