企業バイタルケーエスケー・ホールディングス東証プライム:3151】「卸売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2023年3月31日)現在において、当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針・経営戦略等

 当社グループは、2009年4月1日、㈱バイタルネットと㈱ケーエスケーの株式移転により共同持株会社「㈱バイタルケーエスケー・ホールディングス」を設立し、バイタルケーエスケー・グループとして新たなスタートを切り14年が経ちました。

 バイタルケーエスケー・グループは、「私たちは、健康で豊かな社会の実現に貢献します」を企業理念として掲げ、日々活動しております。

 団塊の世代が後期高齢者となる2025年が目前となり、これまでも実施されてきた社会構造変化を見据えた社会保障費の抑制と制度の見直しは今後も継続するものと考えられます。同様に、当社グループのコアビジネスである医薬品卸売事業の市場においては、引き続き抗悪性腫瘍剤などをはじめとする新薬の市場が伸長することが見込まれ、底堅い需要はあるものの、薬価改定や後発医薬品の使用促進が継続されることに加えて、新型コロナウイルス感染症関連商品の販売が落ち着いてくることから全体としては伸長が抑制されるものと推測され、安定供給継続のためにもさらなる流通の効率化を実現しなければなりません。

 また、医療では先端技術を活用した新たな診断技術や治療技術の発達が大きなイノベーションをもたらしつつあります。再生医療に加え、新たな診断薬、医療機器、ロボットなどの診断・治療手段は今後の市場伸長を牽引する一方、流通上の新たな課題も生じさせるものと思われます。さらに、医療を中心としたヘルスケア領域におけるDXの進展は、地域のヘルスケア提供の効率化・高度化などに寄与するとともにそこに関わるすべてのビジネスに大きな変革をもたらすと思われます。

 このような市場構造変化と経営環境変化を踏まえて、当社グループでは、2024年3月期より新しい「長期ビジョン2035」を策定しました(下記を参照)。

 この長期ビジョンのもと、自立と連携により医薬品・メディカルの持続可能な流通体制を構築することと、社会課題の解決と健康寿命の延伸に寄与することを目的に医療周辺ビジネスを拡大してまいります。

 (長期ビジョン2035)

 垣根を越えて 薬の先へ “つなぐ”ことで医療の未来を革新する

  <主な実践課題>

  ・物流機能の高度化                           3PL事業の展開

  ・医薬品卸売事業の刷新                       各事業エリアにおける最適な事業戦略

  ・メディカル商材の拡販                       医薬品周辺事業への深耕

  ・レンタル事業の強化                         各種ソリューションの提供

  ・薬局事業の拡大                             薬の受け取り方を変える

  ・行政・自治体との連携強化                   健康寿命延伸に貢献

  ・ライフサポート事業の展開                   子育て支援や病気の予防

  ・コンパニオンアニマルとアグリテック分野の事業拡張   エリア拡大と新事業の展開

 また、当社グループでは2023年3月期から2025年3月期までの3年間にわたる第5次中期経営計画を策定しており、「次代を見据えたビジネスモデルの革新」を中期ビジョンとして実行しています。

 長期ビジョンおよび中期ビジョンに沿った各種取組みに加えて、2022年10月28日に公表いたしました、当社グループの企業価値向上に向けた取組みにも引き続き注力してまいります。

  <コーポレートガバナンスの充実>

  ・株主と価値を共有することを目的とした業績連動型譲渡制限付株式報酬制度の導入

  ・取締役会の機能強化を目的とした監査等委員会設置会社への移行

※いずれも、2023年6月29日開催の当社第14回定時株主総会における承認を前提とします。

  <資本効率の改善>

  ・株主還元策の充実          配当方針DOE2.0%以上、総還元性向50%以上

  ・自己株式の取得            業界最高水準のPBRに達するまで自己株式を取得予定

  ・政策保有株式の処分        純資産比率を2027年3月期までに20%未満へ、2032年3月期までに10%未満へ

  ・ROE目標                   2024年3月期 5.2%、2032年3月期 8.0%

(2)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

 当社グループの主要な事業である医薬品卸売事業においては、毎年の薬価改定が予定されており、薬剤費の抑制政策は継続されることが予想されます。

 このような中、2022年4月に第5次中期経営計画をスタートさせました。2025年3月までの3年間の中期ビジョンを「次代を見据えたビジネスモデルの革新」とし、これまでよりワンランク上のビジネスモデルを確立することで将来にわたる持続的成長を目指しております。

 この中期経営計画における取組の一つである、病院市場への新しいアプローチ戦略に進捗が見られました。これまで当社グループがお届けできなかった商材、サービス、情報をこの新たなアプローチに乗せることにより成長市場である病院市場におけるプレゼンスを高めていくよう引き続き注力してまいります。

 この他、拠点統廃合や新たな技術を取り入れた物流体制の効率化、資本効率の改善、コーポレートガバナンスの充実を進めることで、更なる企業価値の向上へ向けた取組みにも引き続き注力してまいります。

 また、2023年5月には、新しく「長期ビジョン2023」を策定いたしました。「信頼・挑戦・連携」という3つの価値観をベースに、外部環境の大きな変化を的確に捉え、様々な企業や自治体との連携や協業を通じて、医薬品・メディカル関連商品の持続可能な流通体制を構築することや、社会課題解決と健康寿命の延伸に寄与することを目的に医療周辺ビジネスを拡大していくことに取り組んでまいります。

 長期ビジョン2035

 垣根を越えて 薬の先へ “つなぐ”ことで医療の未来を革新する

 従来からの取組みを丁寧に継続することに加えて、長期ビジョン、中期経営計画に沿って、次代のビジネスモデルの確立にむけ、グループの総力を挙げて果敢に挑戦し、その成果を確実に業績に反映することで、当社グループそして社会の持続的成長に結びつけたいと考えております。

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