データ・アプリケーション 【東証スタンダード:3848】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
当社グループは、研究開発企業集団として、市場及び技術動向を的確にとらえるとともに、データ交換系ミドルウェア等の企業の業務プロセスを支える基盤型ソフトウェア製品を中心とした開発を独自に行っており、当該分野における市場優位性を確立、強化することを目的に、研究開発活動に注力しております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は242百万円(前年同期比12.5%増)となっており、主な内訳は、研究開発部門の人件費及び開発外注費であります。前連結会計年度から増加しておりますが、これは、電子インボイス制度に対応した、Web-EDIシステム基盤ACMS WebFramerの開発に注力したことが主な要因となります。
当社グループは、開発の効率化による生産性の向上を図りつつ、引き続き、NP開発室を中心に最新の技術動向の調査・研究を推進し、企業価値向上に資する新たな市場の開拓を行い、製品・サービスの開発・提供を実施してまいります。
当連結会計年度においては、顧客ニーズの充足及び付加価値の拡大を図るべく、既存製品について以下の研究開発活動を行っております。
エンタープライズデータ連携基盤製品(ACMS Apex)
・AWS Graviton (*1)ベースの Amazon EC2インスタンスをサポート
・タスク一覧照会時のパフォーマンスを50%向上
・ポートの利用状況の把握や閾値検知機能を追加
・Amazon Elastic File System (EFS)(*2)への対応
・新たなブラウザへの対応
・新たなOSとJavaへの対応
・バージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応
データハンドリングプラットフォーム製品(RACCOON)
・Amazon S3(*3)に出力ファイルを保存する機能を追加
・ストアドプロシージャの呼び出し機能を追加
・スクリプト及び内部データ型の拡充
・新たなクラウド環境への対応
・新たなデータベースへの対応
・バージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応
エンタープライズWeb-EDIシステム基盤製品(ACMS WebFramer)
・小売業界向け流通BMS対応Web-EDIテンプレートを提供(流通BMS基本形2.1標準仕様(*4)対応)
・複数テーブルを連携したリンクテーブルに対応
・セキュリティの強化
・新たなブラウザへの対応
・新たなJavaへの対応
・新たなデータベースへの対応
・Webアプリケーションを自動生成する構築支援ツールの機能強化及び改善
EDI系サーバー製品(主な製品:ACMS B2B,AnyTran)
・新たな鍵交換アルゴリズム公開鍵アルゴリズムをサポート(ACMS B2B)
・バージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応
なお、当社グループの事業は、ソフトウェア製品の開発・販売・保守等及びこれらソフトウェア製品の導入や運用を支援するサービスの提供を行う単一セグメントのソフトウェア関連事業であるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)*1 AWS Graviton
AWS Gravitonは、64-bitのArm Neoverseコアを使用してAWSによりカスタム構成されたプロセッサ。
Gravitonプロセッサは、省電力性、高性能、コスト効率が特徴。
*2 Amazon Elastic File System(EFS)
Amazon Elastic File System(EFS)は、AWSが提供するクラウドベースのファイルストレージサービス。
複数のAmazon EC2インスタンスから同時にアクセスできる共有ファイルシステムを提供する。
*3 Amazon S3
Amazon S3(Simple Storage Service)は、AWSが提供するオブジェクトストレージサービス。
インターネット上でデータを保存および取得するためのスケーラブルなストレージソリューションを提供する。
*4 流通BMS基本形2.1標準仕様
流通BMS標準仕様は、消費財流通業界で唯一の標準となることを目標に策定している、メッセージ(電子取引文書)と通信プロトコル/セキュリティに関するEDI標準仕様。
基本形Ver2.1の標準仕様は 消費税軽減税率[適格請求書等保存方式(インボイス制度)]対応。
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