企業兼大株主カネ美食品東証スタンダード:2669】「小売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)経営の基本方針

 当社は、「『食』を通して人々に安らぎや活力を提供できる企業」を目指すことを経営理念とし、株主・投資家及びお客様の満足度の向上に努めるとともに、「品質」「清潔」「接客」の追求を経営の基本方針とし、永続的な発展と企業価値を高めるための最善の努力をしてまいります。

(2)経営戦略等

①  成長戦略

 当社は国内の中食市場に属しておりますが、その中でも惣菜市場の成長は著しく10年前と比較すると117%を超えて成長しております。

 高齢化や核家族化の進行、女性の社会進出などによるライフスタイルの変化を反映して惣菜の利用が大きく増加しており、「10兆円超市場」である当該市場内におけるシェア拡大を図ることが成長への礎となり、さらには企業価値の向上に繋がると考えております。

 新型コロナウイルス感染症がもたらした当業界への影響として、外食から内食、さらには中食へと流出した「食」の需要を獲得するため、同業他社だけではなく、業界の垣根を越え、様々な業種が参入してきており、競争環境が激しさを増しているという現状もあります。

 このような状況の中、当社は2023年3月に株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、「PPIH」という)との間で業務提携契約を締結いたしました。PPIHは惣菜分野が他社との差別化を進める上で戦略的に重要な分野と位置付ける中で、惣菜専門会社である当社の保有する製造拠点・店舗運営機能・商品開発とPPIHグループが保有する販売・マーケティング・食材調達・商品開発などの機能を有機的に融合することで両社の企業価値向上に努めてまいります。

 そして、より効果的な協業の実現のためPPIHグループにおいて支社長等の要職を歴任し、その経験や見識を当社の経営に反映していただくことを期待し、寺山雅也氏を新たな社長として迎えることで更なる「経営基盤の強化」かつ「価値を創造する企業力の向上」に注力してまいります。

②  食の安全

 仕入れ食材の安全性の確保と、お客様に対してより多くの情報提供が迅速にできるように、アレルゲン、原材料、産地、添加物、栄養成分などの情報を電子データで入手するシステムを構築し運用いたしております。また、店舗や工場においても、従業員の健康管理、食材の衛生的な取扱いなどに十分配慮し、安全な商品の提供に努めてまいります。

③  同業他社との差別化

 当社の製品をお求めいただいたお客様に満足していただけるように、次もカネ美食品でと思っていただけるように努力し続けることが大切だと考えております。美味しいことは勿論のこと、安心・安全・健康への配慮も欠かせません。また、品質・清潔・接客・納期の厳守などの項目においても期待を裏切らないことに注力してまいります。これらについて、企業として高いハードルを設定できる事が差別化であると考えております。

(3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標

 収益目標においては、定量的な指標として、売上高と経常利益を重視し、2024年2月期の業績目標は、売上高84,600百万円、経常利益2,800百万円としております。

 また、設備投資に係る投資の回収については、モニタリングを通して検証する管理体制の構築に取り組んでおります。

 なお、中長期的な成長戦略の具体的な指標等については、当社が将来にわたって成長し続けるためには各事業モデルを再設計することが必要であると捉え、検討中であります。

(4)経営環境及び対処すべき課題等

 今後の見通しについては、アフターコロナへと移り行く中、コロナ禍で抑制されていた消費活動の回復もあり、国内景気の上向きが期待される一方で、不安定な国際情勢や世界的な物価高騰を背景に景気後退の懸念もあり、引き続き先行き不透明な状況は続くものと予想されます。

 当中食業界においても、消費者の新生活様式の定着とともに他業界との垣根を越えた競争はより一層激化し、依然として当社を取り巻く環境は厳しい状況が続きますが、当社は、惣菜市場が国内の食品分野の中で今後も拡大・発展が続く有望な市場であると認識しております。

 上述の成長戦略に記載のとおり、当社は2023年3月にPPIHとの間で業務提携契約を締結いたしました。惣菜専門会社である当社が築き上げてきたノウハウとPPIHグループが求める惣菜分野における他社との差別化を推し進めることでグループバリューの向上を図っていくという両社の方向性が合致したものであり、相互が有機的に融合し、惣菜分野における業務提携の具体的な方法を確立していくために本契約を締結いたしました。

 これらの取り組みの根幹にあるのは創業以来変わらず、食を担う企業としての徹底的な衛生管理、安全で安心できる美味しい商品づくり、気持ちの良い接客であり、さらに五感に訴えかける商品の開発や売場の創造、従業員の労働環境の整備などを通じて魅力ある企業へと成長することが重要だと認識しております。

 第54期は「一味同心」をスローガンに掲げ、より多くのお客様に美味しさをお届けするために引き続き一丸となって取り組んでまいります。

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