アルマード 【東証スタンダード:4932】「化学」 へ投稿
企業概要
当社は、当社の存在意義、存在価値、社会的使命を示したものとして経営理念を掲げ、その実現に全社を挙げて取り組んでおります。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、経営理念に続く経営ビジョンを経営の基本方針の柱として、事業活動を行っております。
①経営理念
「世界の人々の人生に健康と美しさをもたらす。卵殻膜とバイオテクノロジーで。」
②経営ビジョン
・先進諸国に到来する高齢化社会において、人々の健康、若さ、そして美しさの維持・向上による“生活の質”の向上という根源的なニーズに、“卵殻膜”を通じて貢献する。
・卵殻膜の多機能な効果及び効能を科学的に解明し、常にユニークで最高品質の商品開発にこだわり、それを世界に提供する。
・“卵殻膜”で、美容と健康分野において、新しい価値観を浸透させる。
また、当社は主に化粧品・健康食品の販売を行っておりますが、化粧品は塗布により一時的に外見を整えるものにはとどまらず、肌(細胞)自体を美しくするものであり、健康食品は病気になってから使用する薬とは異なり、未病の改善に貢献するものと定義しており、これらを通じて世界の人々の人生に健康、若さ、美しさをもたらすことを使命としております。
(2)経営戦略等
当社事業の根幹を成す卵殻膜の市場は未だ成長過程にあると当社は認識しております。当社としましては既存販路でのシェアの拡大と、新たな成長の柱づくりとして新たな販路開拓、既存ブランドに続く新たな柱となる商品の開発の強化を行い、卵殻膜市場の拡大牽引を図ってまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、成長性及び効率性をもって収益に結びつけ、継続的に成長していくことを経営上の目標としております。収益性及び成長性などの各経営指標のバランスを重視し、外部環境やトレンドに左右されることの無い財務基盤を構築することで、企業価値の向上を図ってまいります。具体的には、売上高、売上総利益、営業利益を重要な指標と考えております。
(4)経営環境
国内化粧品市場は、コロナ禍でマスクの着用が常態化したことでスキンケア、ベースメイクでそれに対応した機能訴求が拡大したほか、在宅機会の増加により「おうち美容」として重点的な美容を志向する層が拡大しました。直近では消費者の外出機会も回復傾向となっているものの、通年でコロナへの対応が要されたことで本格回復には至らなかった品目市場も見受けられました。株式会社富士経済の国内化粧品市場の調査結果(機能性化粧品マーケティング要覧2022-2023 2022年12月8日発刊)によると、2021年度の国内化粧品市場規模は2兆8,396億円(前年度比3.3%増)、2022年度は2兆9,133億円(同2.6%増)を見込んでおります。
健康食品市場は、新型コロナ感染症拡大の中で高まった健康・免疫需要や、コロナ禍での新生活様式の中で生まれたストレス・睡眠問題やコロナ太り対策需要により、特に巣ごもり需要の恩恵を受けた通信販売市場を中心に市場が拡大し、近年、市場拡大に寄与したインバウンド需要の消失を穴埋めし、市場は拡大基調を続けています。株式会社矢野経済研究所の健康食品市場の調査結果(健康食品の市場実態と展望 2023年3月29日発刊)によると、2021年度の健康食品市場規模はメーカー出荷金額ベースで8,825億円(前年度比1.9%増)、2022年度は8,925億円(同1.1%増)を見込んでおります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
上記経営戦略に基づき対処すべき課題は以下のとおりです。
①直販チャネルを通じた売上及び利益の拡大
TVCM等の広告手法を積極的に採用するなど顧客獲得施策を継続的に実施し、顧客獲得効率の向上と顧客獲得数の増加を両立させ、売上規模の拡大を目指してまいります。また、獲得した顧客とのリレーションシップを強固にすることにより、定期購入顧客の継続率の向上及びクロスセル単価の向上を実現し、利益率向上を目指してまいります。
また、当社ブランドイメージの確立のため、ウェブデザイン、商品パッケージリニューアルなどのビジュアル面の最適化についても注力し、イメージ形成を推進してまいります。
②新たな柱となる商品の開発
大学や他企業等の外部の研究機関と共同研究を継続することにより、卵殻膜原料との親和性が低く商品化できていない特定マーケットや機能性にフォーカスした商材の開発を進めてまいります。
また、化粧品・健康食品等の既存商品について、卵殻膜の配合量、使い心地、香り等の継続的な改善・開発活動を行い、当社ビジネスの柱となる商品ラインナップの拡充を図ってまいります。
③新たな販路の開拓
新規の顧客獲得のために中国本土を含む中華圏及び欧米を中心に販路拡大を目指してまいります。国内においても当社商品の更なる認知度向上を図るべく、実店舗販売についても拡大を目指してまいります。
また、OEMビジネスについても新たな販路開拓の検討を進めてまいります。
④バランスシートの最適化
当社では現時点のバランスシートにおいて、総資産のスリム化及び資金調達の最適化の必要性があると認識しております。
総資産のスリム化については、高い水準の株主配当及び余剰資金を活用した自己株式の取得を実行することで、その実現を目指してまいります。資金調達の最適化については、財務健全性を保ちながら、より小さい自己資本で利益を創出できるよう、外部の金融機関からの借入れを活用し、その実現を目指してまいります。
⑤内部統制システムの強化
売上・利益の拡大を志向するのみならず、会社全体の業務プロセスの見直しを継続的に図り、内部統制をより一層充実させコーポレート・ガバナンスを強化することで、社会やステークホルダーの皆様から信頼を得られる企業を目指してまいります。
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