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企業概要

 当社グループの当連結会計年度における研究開発費の総額は、1,748百万円であり、各セグメントの研究開発活動は、次のとおりであります。

1.ファニチャー事業

 コロナ禍以降、社会や経済等の不確実さが増し、これまでとは異なるさまざまな価値観や働き方が出現しています。在宅勤務の浸透とともにオンライン会議が急増したことによる、オフィスにおける音環境への関心の高まりへの対応を進めたほか、『サステナブル』、『インクルーシブデザイン』に注力し、以下のような商品開発を行いました。

(1)多様なワークシーンを最適にサポートする高機能タスクチェアー「Duora2(デュオラ2)」

 「Duora2」は、多様なワークシーンをサポートするために開発された高機能タスクチェアーです。2015年に発売した「Duora」は、独自の背もたれ調整機能によりワーカーをサポートし、好評を博しました。「Duora2」では、最新の働き方であるABW(Activity Based Working)に合わせ、レバー操作により3段階で背もたれの下部が前後に可動する「ペルビックアジャストサポート」で、腰部から背中までのサポートを改善しました。また、オートチルトメカニズムを搭載し、前傾姿勢でも快適なサポートを実現しています。体格や作業姿勢に合わせて調整できる可動肘とヘッドレストは、肩や首への負担の軽減に一役買います。座面のデザインやカラーバリエーションも改良し、多様なインテリアスタイルに対応します。

(2)ロングライフ設計のワークテーブル「WorkVistaLight(ワークヴィスタライト)」

 「WorkVistaLight」は、コロナ禍を経て働き方に新たなスタイルや価値観が生まれたことに対応するため、最新のワークスタイルやデザインのトレンドを取り入れたワークテーブルです。ソロワーク環境を充実させるとともに、コミュニケーションを促進するカジュアルなデザインやセッティングを提供します。WorkVistaシリーズとの互換性があるため、スタンダードなテーブルをカジュアルにアップデートすることが可能です。豊富なバリエーションにより、オフィス空間の長期的な変化に柔軟に対応します。

(3)多目的な用途に対応できるセミクローズドタイプブース「WORKPOD TETRA(ワークポッド テトラ)」

 「WORKPOD TETRA」は、オンライン会議での音対策や集中作業に適したワークスペースとして大いに好評をいただいている「WORKPOD」シリーズの新商品で、従来のフルクローズドタイプとは異なり、天井・床面のない4面体のローパーティションブースで周囲とゆるやかに繋がるセミクローズドタイプのワークスペースです。設置にあたっては消防申請が不要であり、レイアウト変更や移設をフレキシブルに行えます。高さは、従来のローパーティションよりも高く設計することで、音漏れにも配慮しています。ソロワークから8人用までさまざまなサイズのラインアップがあり、多様な用途に対応します。また、スリムなデザインとカラーバリエーションにより、多様なオフィス空間やデザインに柔軟に対応します。

(4)高い吸音率をもつ不燃仕様の壁面施工型吸音壁「ACOUSTIC WALL(アコースティック ウォール)」

 「ACOUSTIC WALL」は、オフィスにおける音環境への関心の高まりや、オフィス内装のトレンドの変化に対応した、高い吸音率をもつ不燃仕様の壁面施工型吸音壁です。規定サイズで仕上げられたパネルを取り付ける施工方法により、短工期での設置が可能です。また、不燃クロスを採用しているため、内装制限を気にすることなく個室や会議室、オープン空間、柱回りなどさまざまな場所に広範囲で設置が可能で、空間の残響音の低減にも効果を発揮します。ウォールタイプと、マグネットで簡単に取り付けができるパネルタイプの2種類があります。

(5)サステナブル設計のチェアー、「jac.(ジャック)」と「Denn(デン)」の取り扱いを開始

 アジア・オセアニア地域で展開している家具メーカーであるZenith社のサステナブル設計の2種類のチェアーの取り扱いを開始しました。カジュアルチェアー「jac.」は、サステナブルな家具の設計を多く手掛けてきたSchamburg + Alvisse(シャンブルク + アルヴィッセ)によるデザインです。再生材や、同社が独自に仕入れた木材を使用し、1脚の販売につき1本の樹木を植える取り組みを行っています。オフィスチェアー「Denn」は、樹脂・スチール・アルミの3種の素材について、再生材の使用率55.9%を実現しました。これは一般的なチェアーの3.5倍の再生材使用量となります。シンプルでオフィスになじむデザインは、世界的に有名なデザインスタジオ、Formway(フォームウェイ)が手掛けました。

 以上の結果、当連結会計年度における研究開発費の金額は、465百万円となりました。

2.ビジネスサプライ流通事業

 当連結会計年度における研究開発費の金額は、0百万円となりました。

3.ステーショナリー事業

 顧客のシーンごとに未充足ニーズを見出し、当社ならではの価値ある商品、差別化された商品を世の中に出すことで、お客様に支持され続ける商品づくりを目指しております。

 際立った価値を提供できる商品や、新たな着眼点で既存の商品の価値を見直すことにより顧客ニーズに応える商品として、以下の商品を開発・発売しました。

(1)開梱カッターとハサミの機能をあわせ持つ「2Way携帯ハサミ<ハコアケ>」

 ECでの購買が増加傾向にあることを背景に、2017年に発売した「2Wayハサミ<ハコアケ>」は、カッターとしても使用できるハサミです。刃がスライドすることでカッターモードとハサミモードに切り替わり、カッターとハサミを持ち替えずにダンボール箱等の開梱作業ができます。「2Way携帯ハサミ<ハコアケ>」は、本体に開梱ガイドをつけ開梱時のカッターとしての使いやすさにこだわったほか、スペースが限られた玄関などにも場所をとらずに置けるコンパクトサイズが特長です。従来の「2Wayハサミ<ハコアケ>」も、お客様からの声に応えて一層使いやすくバージョンアップしています。

(2)「書く」を特別な体験にするペン「WPシリーズ」

 これまで紙にこだわってきた当社が提案する、書き心地やインクの表現にまでこだわったペンです。砲弾型の樹脂製チップで、文字や図形、イラストを軽やかに書き出せるのが特長の「ファインライター」と、粘度が低いインクと自重で書ける自由な書き心地が特長の「ローラーボール」の2種類をラインアップしています。

(3)四角いスポンジヘッドで角まで塗りやすい液体のり「GLOO 液体のり」

 紙の角まで塗りやすい四角いスポンジヘッドを採用することで、のりがはみ出しにくく、手や周りを汚しにくい設計を施した液体のりです。「しっかり貼る」タイプとともに、波のようなうねりのない仕上がりで、キレイに接着できるオリジナル処方ののり「シワなくキレイ」タイプも開発し、封筒の封とじや、領収書の貼り付け作業の際の使用時のストレスを軽減します。また、企業や学校、ご家庭でより多く使用されるお客様向けに、コストパフォーマンスや環境に配慮したパウチタイプの「つめ替え補充液」もラインアップに追加しています。

(4)ホッチキスで簡単に、石こうボードの壁にマグネットがつけられる「壁につけるマグネット」

 水回りの「浮かせる収納」のトレンドを捉え、リビングなどでの壁の活用に注目した商品です。石こうボードの壁にホッチキスでベースとなるシートを打ち付け、その上にスチール板を貼り付けることでマグネットが使える空間を手軽につくり出すことができ、初心者でも気軽に壁のディスプレイを楽しめます。ホッチキスの針で壁に固定するので、壁の損傷を最小限に抑えられます。また、専用ホッチキスにアタッチメントが装着でき、最適な角度で打ち込め、強度を確保します。スチール板とマグネットは、居室空間になじみやすいナチュラルなカラーを採用した丸タイプとバータイプをラインアップしました。丸タイプには軽量なアクセサリーなどを吊り下げられ、バータイプは、溝にポストカードなどを立てかけて飾ることもできます。

(5)フラットに開く綴じ製法を採用した「キャンパス フラットが気持ちいいノート(ドット入り罫線)」

 無線綴じノートの見開き性を追求したキャンパスノート史上最高(※)にフラットに開くノートです。真ん中のふくらみを手で押さえることなくフラットに開け、左右のページを横断して書けることが特長です。近年のノートをスマートフォンで撮影して振り返り学習に活用するなどのデジタルツールを併用した学習方法のニーズにも対応し、きれいにノートを撮影できます。また、時間に対する効率の良さを重視する傾向が強いことを背景に、学習時間を記録するという新たな学習方法に対応した「タイム記入欄」も設け、勉強時間の見える化を可能にしています。(※)当社「キャンパスノート」無線綴じ商品との比較

 以上の結果、当連結会計年度における研究開発費の金額は、953百万円となりました。

4.インテリアリテール事業

 当連結会計年度における研究開発費の金額は、21百万円となりました。

5.全社(共通)

 次世代の働き方や学び方の研究をベースにコクヨグループの新たな商品やサービスに関しての開発を行い、当連結会計年度における研究開発費の金額は、308百万円となりました。

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