企業サマンサタバサジャパンリミテッド東証グロース:7829】「その他製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは、新たに「MISSION STATEMENT:心に紡いで」、「OUR Pride:私たちは、最高の思いやりをつくして、最高の商品を、最高の舞台でご提供します。私たちにとって、買って頂いたお客様のご満足の笑顔が最高の宝物です。」 を策定し、創業以来、バッグ、ジュエリー及びアパレルの企画・製造・販売を主な事業として行っており、デザイン・品質にこだわった商品をお客様に提供し続けることを基本方針としております。

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

 当社グループが重要と考えております経営指標は、売上高営業利益率であり事業規模の拡大とともに利益率の向上を目標としております。

(3)経営環境

 当社グループを取り巻く経営環境は、急激なエネルギー価格の上昇等物価高騰や、為替変動に伴う急激な円安の

 進行等により、国内消費の回復に遅れも見られる中、国内における新型コロナウイルス感染症の拡大による行動規制の段階的な緩和、外国人観光客の受け入れが2022年6月から開始され、同年10月からは入国制限の撤廃、個人旅行の解禁が行われるなどインバウンド需要の回復が期待され、明るい兆しも見えつつあります。

 当社グループが属するファッション・アパレル業界におきましても、2023年1月以降の国内消費に段階的に復調の兆しが見えつつあります。

 新型コロナウイルス感染症の状況も世界的に落ち着きつつあり、2023年3月13日以降、個人のマスク着用制限の緩和など、徐々にコロナ以前の環境に戻りつつある中、経済活動も正常化に向かい個人消費も回復基調への回帰が期待されており、明るい兆しも見えつつあります。また、人々の消費行動やワークスタイルの急激な変化により、インターネットを活用した業態の成長なども加速すると思われます。

(4)経営戦略

 当社の経営戦略の根幹に、新たに「Our Mission(行動規範)」として、「心を一つに!ひと手間かけた思いやり」すなわち

 ・お客様へのひと手間かけた思いやり

 ・地域社会へのひと手間かけた思いやり

 ・人と人へのひと手間かけた思いやり

 を策定致しました。

 そしてこれら一つひとつが「目指す3つの社会的企業価値」と連動し、3つの「価値」すなわち

 ・信頼される価値   ⇒お客様へのひと手間かけた思いやり

 ・尊敬される価値   ⇒地域社会へのひと手間かけた思いやり

 ・働きがいのある価値 ⇒人と人へのひと手間かけた思いやり

 とつながり、日々の事業活動の中で、社員一人ひとりの行動規範から付加価値を創出し続ける企業を目指し、従業員に対する充実した研修制度、ブランド価値を高める場所への出店、魅力的なデザインと確かな品質の商品の提供、話題性のあるプロモーション活動などの経営戦略をベースに高い成長性を維持し、企業価値を継続的に拡大していくことを目指しております。

(5)優先的に対処すべき課題及び財務上の課題

(優先的に対処すべき課題)

 上記のような環境認識に基づき、当社グループでは、外部環境に様々な不確実性が存在するなど、予断を許さない状況である事の認識のもと以下の重点施策を中心に様々な施策を全社一丸となって実行に移し、収益性の高い事業構造へのリカバリーを成し遂げていく所存です。

 特に重要な施策としては、2023年2月期において、検討・準備・精査を行ってきた「店舗総点検/統廃合」、「次期基幹システム構築」、「物流拠点統合化」であり、ビジネスモデルの構造改革を進め、お客様満足度の向上と収益力の強化を実現してまいります。「店舗総点検/統廃合」では、具体的にはサマンサタバサ事業本部において、これまでブランド単独で出店しておりました店舗につきまして全店舗総点検を実施し、売上高の回復が見込めないと判断した店舗を中心に統廃合を進める計画です。一方で、新たなビジネスモデルの再構築が急務であり、こちらにつきましては従来ブランド単独での出店を基本としておりましたが、今後はブランド展開企業として結合型店舗、複合型店舗、そして旗艦店の位置付けとしての総合型店舗にてお客様の「ワンストップ・ショッピングニーズ」に対応し、店舗環境面からは新店装の開発により全店舗統一環境を実現し、ブランドイメージの再構築を目的とした新たなビジネスモデルを開発、今後市場に順次投入してまいります。また当該ビジネスモデルは、販売費及び一般管理費の節減にも大きく寄与するものであり、実現を推進してまいります。

 フィットハウス事業本部におきましても店舗総点検を実施し、これまでロードサイドの単独大型店舗中心のビジネスモデルでしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に、お客様のニーズを的確に捉えることができず、劣化していると分析しています。今後は郊外モール型商業施設への中規模店舗での出店、及び展開MDについても出店先の商業施設ごとに商品動向を分析し、最適な商品MDミックスを開発することで収益性の高いビジネスモデルとして再構築を図ってまいります。また、フィットハウスの原点である「シュー・フィッター」有資格者を全店舗に配置し、競合企業との差別化による高いサービス品質をお客様に体験して頂き、フィットハウスのファンづくりを進めてまいります。

 売上総利益率につきましては、2023年2月期の重点取組課題として「過年度在庫の消化促進」を目的に、セール販売を強化推進してまいりました。その結果、期末在庫は前期末から13億5千万円の削減を実現できました。今期につきましては、仕入原価率の継続的な改善に加え、改善した在庫内容からプロパー販売比率の改善を見込んでおり、これら要因により当社グループ連結における売上総利益率は、1.4ポイントの改善を見込んでおります。

 また、店頭販売情報の有効活用により、お客様満足の向上と収益力の向上につなげる仕組み作りを重要事項の一つとして認識しており、次期基幹システム構築を既に昨年度より進めている状況でございます。

 さらには、5拠点に分散している倉庫機能の統合化を進め、これまで導入できていない倉庫管理システムの導入による効率的な商品出荷管理体制及び店着物流体制の構築による物流関連コストの大幅な節減を実現してまいります。

(財務上の課題)

 当社グループは当連結会計年度において既存の借入金96億円の返済期限が2023年10月末到来することによる流動性比率の低下、営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失の4期連続計上など、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在しております。

 対応策については「第2 事業の状況 2 事業のリスク(8)及び 4 経営上の重要な契約等」に記載しております。

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