企業兼大株主NFKホールディングス東証スタンダード:6494】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当連結会計年度の研究開発活動は、新型コロナウイルスの感染防止措置による制限が緩和されたことにより、共同開発を実施中の企業及び当社においても燃焼試験等を進めてまいりました。

 今後産業界でも採用が本格化していくと予想されるカーボンフリー燃料に対応するため、東邦ガス株式会社のご協力により、熱処理炉などの工業炉等で使われるハイスピードバーナをベースに、従来の天然ガスと水素の両方の燃料を部品交換せずとも燃焼可能な新型水素バーナ(JSA-20S型)を開発し販売を開始いたしました。当該新型水素バーナについては、愛知製鋼株式会社刈谷工場におけるカーボンニュートラル化の一環として、都市ガスから水素への燃料転換に向けた実証実験に採用されております。

 今後はラジアントチューブバーナ等にも適用範囲を広げるべく、取り組んでいく予定です。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた、国内鉄鋼メーカーとのスタンダード型鉄鋼用ラジアントチューブバーナの低NOx性能改良確認実証試験は、顧客企業において社外技術者の入場制限が継続されていたことから、実証実験は顧客企業にて実施し、そこで入手した試験データを現在当社にて解析中です。

 当連結会計年度の研究開発費の総額は2,263千円でした。今後の研究開発活動における目的と課題は、次のとおりです。

(研究開発の目的)

1)セラミック焼成用高温キルン炉用ガスバーナ拡販のための適用開発。

2)水素バーナを更なる低NOx化。

3)燃料にアンモニアまたは水素を燃料として用いるラジアントチューブバーナの開発。

4)スタンダード型鉄鋼用ラジアントチューブバーナの低NOx化。

(主要課題)

1)キルンバーナ:1,700℃以上の高温となるセラミック焼成キルン用ガス燃焼バーナの適正な燃焼条件を商用設備における実証試験で探索する。

2)水素燃料用バーナ:水素は燃焼速度が速く火炎温度が高くなりやすいため、バーナ近傍の混合を制御することで排出NOxを抑制できるが、その設計要点を整理して他機種への展開を図る。

3)鉄鋼用ラジアントチューブバーナ:スタンダード型鉄鋼用ラジアントチューブバーナについて低NOx化を実施し、当該バーナの改良成果をCOG燃料により検証する。

(成果及び進捗状況)

1)セラミック焼成用高温キルン炉用バーナにおける油燃料からガス燃料への燃料転換について、顧客企業主導にて開発を進めていたが一旦中断となっている。検討再開時に迅速に当社で対応できるよう準備を進める。

2)水素燃料用バーナで燃料と空気の混合を制御することで排出NOxを実用可能な範囲まで抑制可能となったが、今後はさらなる改善を試みる。また設計基準確立のため水素とアンモニアの燃焼特性の分析を進める。

3)スタンダード型鉄鋼用ラジアントチューブバーナについては、顧客企業による燃焼試験で取得したCOG燃料での試験データについて解析を進めている。

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