企業兼大株主TOTO東証プライム:5332】「ガラス・土石製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 研究開発部門では、デザインと機能を融合させ、きれいで快適な空間を実現するために、当社グループにしかできない「オンリーワン技術」を進化させ、当社グループならではの価値をお客様に提供しています。

創立以来当社グループでは、さまざまな商品やサービスの研究開発を通じて、たくさんのものづくりの技術を培ってきました。人間工学、感性工学といった、人の動きや感覚を数値化し、論理的に使いやすさや快適性を実現する「人を見る」技術。流体制御、電子制御、水の改質といった、水の流れ方、性質を変えることで、より快適で清潔な機能を実現する「水の力を最大に活かす」技術。表面制御、素材・プロセス、分析といった、素材そのものの性質や素材表面の特性を変えることで意匠性、防汚性、耐久性などを向上させる「素材を深く知る」技術。これらを有機的に結合させたうえで、「環境配慮」「ユニバーサルデザイン」「デザイン」といったお客様価値を創出し、魅力ある商品・技術を創出してきました。

2021年度より、理化学研究所のスーパーコンピュータ「富岳」を利用して、複雑なシャワー水栓の吐水などに「富岳」を適用させる研究を行っており、現実的なシミュレーション時間で計算できることを実証しました。当該年度も、具体的な商品開発に活用することを視野に入れ「富岳」の利用を続けています

今後も、水まわりにIoTなどのデジタル技術、さらに高度なシミュレーション技術を採り入れながら、環境への配慮と、きれいと快適を両立した水まわり商品「サステナブルプロダクツ」を世界中のお客様へご提供できるよう、研究開発に取り組んでまいります。

 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は21,539百万円です。

 当連結会計年度におけるセグメント別の活動内容、及び研究開発費は次のとおりです。

 なお、各セグメントに配賦できない研究開発費が2,045百万円あります。

①グローバル住設事業

a.日本住設事業

 日本市場においては、水まわり商品を進化させると共に、さまざまなライフスタイルにあわせた生活価値提案を行える商品の研究開発を進めています。

 当連結会計年度において、レストルーム商品では、ウォシュレット一体形便器「ネオレスト」に新たに便器部に継ぎ目がなくデザイン性が高い「LS」を加えて品揃えを拡充し、グローバル統一モデルとして全タイプをモデルチェンジしました。当商品には、新機能として便座裏に「きれい除菌水」のミストをかけてきれいを長持ちさせる「便座きれい」を追加し、清潔機能の充実を図りました。

 その他、パブリック洗面空間商品として、吸引・高速両面タイプのハンドドライヤー「クリーンドライ」を発売しました。当商品では、風の吹き返しや水滴飛散を抑える吸引式を採用し、加えて、微細な飛沫粒子を捕集するHEPAフィルターの搭載により、より清潔な風で手を乾かすことができます。

 浴室商品では、クリーン技術「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」に床に残った髪の毛や泡をサッと流す新機能「床スッキリ」を追加し、また、ボタン一つで洗浄する「おそうじ浴槽」では戸建て2階浴室、マンションなどの低水圧に対応する新構造に進化させるなど、アイテムのリニューアルを行いました。

 当セグメントに係る研究開発費は16,642百万円です。

b.海外住設事業

 海外住設事業においては、日本で開発したコアテクノロジーをもとに、高機能・高品質を維持しながら、各国の規制や基準を満たした環境配慮商品の開発を行い、それぞれの地域に合ったデザイン設計を進めています。

 当連結会計年度において、シャワー水栓ではグローバル統一モデルのラインナップを拡充し、世界各地で順次発売しました。シャワー水栓は「浴び心地」と「節水」を両立する吐水技術を進化させており、当社独自のノズルで波打つような水流を吐水する技術を、グローバル統一モデルであるオーバーヘッドシャワーとハンドシャワーにも採用しました。また、バスルーム空間とのコーディネート性を高めるため、シャワー水栓、水栓金具の形状はもとより、製品表面のデザインまで含めたデザイン性に優れた商品の研究開発に取り組んでいます。

 海外住設事業に係る研究開発費は、合計で1,396百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれ中国大陸事業が173百万円、アジア・オセアニア事業が155百万円、米州事業が1,035百万円、欧州事業が32百万円です。

②新領域事業

 セラミック事業においては、半導体の製造装置の分野で、静電チャック、構造部材などといった高品質・高精度セラミック製品の研究開発を進めています。

 また、エアロゾルディポジション(AD)法を用いた緻密で密着力の高い「AD膜」の商材を増やし、幅広く採用いただいています。オンリーワン技術を活かした新領域事業の創出に向けて、さまざまな研究開発を行っています。

 当セグメントに係る研究開発費は1,455百万円です。

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