企業兼大株主東芝テック東証プライム:6588】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは、お客様にとっての価値創造を原点に発想し、世界のベストパートナーとともに、優れた独自技術により、確かな品質・性能と高い利便性をもつ商品・サービスをタイムリーに提供することを基本理念として、グループ各社の研究部門及び開発設計部門とが密接に連携しながら先行技術開発、要素技術開発、製品開発に鋭意取り組んでおります。

 当連結会計年度の研究開発費の総額は24,531百万円であり、各報告セグメントの研究開発活動は次のとおりであります。

(リテールソリューション事業)

 当事業分野では、「流通業界でグローバルトップのソリューションパートナーを目指す」という経営方針のもと、戦略パートナーとの共創によるサブスクリプションモデルのグローバルリテールプラットフォーム「ELERA」を国内・海外共同で研究開発しています。また、これ以外にもPOSシステム、オーダーシステム、画像スキャナ等の研究開発を行っております。主な研究開発の成果は以下のとおりであり、研究開発費は13,842百万円となりました。

・セルフレジ「SS-NEX」シリーズの発売

 消費者自身で商品の登録から支払いまでを行う、セルフレジ「SS-NEX」シリーズを開発し、キャッシュレス会計専用セルフレジを2022年9月、現金決済・キャッシュレス会計とも対応可能なセルフレジを2022年12月に発売しました。本機は、従来機同様のスキャナにサブスキャナを加えることでバーコードスキャンの読み取り率を向上させるとともに、袋詰めスペースを見直すことにより、商品登録から袋詰めをするまでの作業負担を軽減しました。

・新型多機能決済端末「CT-6100」シリーズの発売

 新型多機能決済端末「CT-6100」シリーズを2022年12月に発売しました。従来機「CT-5100」の豊富な機能・操作性・当社製POSシステムとの親和性等の特長を踏襲しつつ、さらにピンパッドと非接触リーダライタを一体型にしました。磁気カード・接触IC・タッチ決済・電子マネー・バーコードの読み取りが1台で行えるため、レジ周りの省スペース化を実現しました。

フードコート向けモバイルオーダーシステム「SkipOrder(スキップオーダー)」の発売

 フードコートなど複数テナントで運営している施設向けに、複数テナントまとめて注文、決済ができるモバイルオーダーシステム「SkipOrder(スキップオーダー)」を2022年6月に発売しました。消費者がスマートフォンで注文、決済を行うことで、テナントは接客対応の負担が軽減されるとともに、呼びベルの管理も不要になりました。

生鮮画像認識アプリケーション「ELERA™ Produce Recognition」の発売

 北米向けに、コンピュータビジョンとAIを活用し、バーコードのない商品(青果物等)を簡単に登録できるアプリケーション「ELERA™ Produce Recognition」を2022年7月に発売しました。画像認識AIを搭載したセルフレジにより、取引時間を短縮し、商品の誤認に関連する損失を削減します。生鮮食品の登録プロセスを自動化することにより、買い物客の利便性を向上させ、セルフレジの採用を促進します。

・次世代POSアプリケーション「ELERA™ Point-of-Sale」の発売

 北米専門店向けPOSアプリケーション「ELERA™ Point-of-Sale」を2022年5月に発売しました。マイクロサービスアーキテクチャの採用により、新しいユースケースの迅速な開発を可能にします。またツールの提供により、お客様自身でも必要な機能を開発できるようになり、よりスピーディなビジネス展開を実現します。

  (ワークプレイスソリューション事業)

 当事業分野では、デジタル複合機、オートIDシステム、プリンタ等の電子写真技術、光学設計技術、原稿送り機構技術、プリントコントローラ技術、画像形成技術、クラウド関連技術、インクジェットヘッド技術等の研究開発を行っています。主な研究開発の成果は以下のとおりであり、研究開発費は10,688百万円となりました。

高速レンジA3サイズ複合機e-STUDIOシリーズの開発

 高速レンジA3サイズフル機能複合機e-STUDIOシリーズを開発し、2023年度に発売します。新シリーズでは、モノクロ機は複写/プリント速度を最大で毎分90ページへ高速化し、カラー機は人感センサー採用により省電力モードからの復帰時間短縮が可能となります。また、新シリーズの全機種で、重送検知機能付き自動両面原稿読取装置や外付け大容量給紙装置の容量増加等の基本性能向上に加え、故障予測機能の追加、セキュリティ強化を行います。

・A3サイズ複合機e-STUDIOシリーズへの新機能搭載とクラウドストレージサービス連携

 テレワーク、モバイルワークが浸透し、クラウドを利用したサービスを活用する機会が増える中、FAX受信文書を自宅・外出先から確認したいというお客様の要望に応えるため、2022年に発売したA3サイズ複合機e-STUDIOシリーズに対し、受信したFAXをデータ化した際に、発信電話番号ごとに振分けて保存する機能、及び当社クラウドストレージサービス「Collastorage(コラストレージ)」と連携させるオプションを開発し、2023年2月に発売しました。

複合機e-STUDIOシリーズ用の音声操作ナビゲーション機能を開発

  音声による操作ナビゲーションとシンプルなパネル操作指示により、視覚に頼らずデジタル複合機の操作を可能にするアプリケーション「e-BRIDGE Plus for Voice Guidance」を開発しました。視覚障がい者が一般的に使用している機器の使い勝手と親和性のある操作方法を模索し、よりわかりやすく、親しみやすいUIを目指して開発し、2022年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

中小企業向けクラウド印刷ソリューションを開発

  IT管理者の確保が難しい中小企業のオフィス環境クラウド化や働き方の多様化に応えるため、当社がデジタル複合機の開発で蓄積した、ネットワーク、クラウド、モバイル、セキュリティ技術を活用し、時間や出力する複合機を意識せず、簡単で便利に”ロケーションフリー印刷”が可能になるクラウドベースプリントサービス「e-BRIDGE Global Print」を開発し、2022年7月に北米市場からサービス提供を開始しました。

環境に配慮した特殊紙への印刷対応を強化

 持続可能な社会を実現するため、当社が持つデジタル複合機での特殊紙印刷のノウハウを駆使し、製造時の環境負荷が少ない石灰石を主原料とし耐水性や耐久性にも優れたLIMEX素材の用紙やクリアファイルへの印刷を実現しました。

耐候性に優れたカラーラベルプリンタを製品化

 海外市場から要望の強い、高速・高品質・高耐久性の産業用カラーラベルプリンタ「BC400P」を製品化し、2023年4月に欧州市場から発売を開始しました。新製品では、耐候性に優れた顔料インクを採用するとともに、1200dpi、300mm/秒の高精細かつ高速で最大4インチ幅の印字を実現しました。

(注)「LIMEX」は㈱TBMの登録商標です。

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