企業新田ゼラチン東証スタンダード:4977】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは、古くから人々が利用してきたコラーゲン素材を活かし、食品市場や健康・美容市場及び医療分野において新たな価値を創造し、健康寿命の延伸や社会課題解決に寄与することを目標としております。また事業活動を通し、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献すべく、社是及びビジョンを基に事業活動を展開してまいります。

≪社是≫

愛と信(まこと)を基盤とし、

最高の技術と最大の活力により、

社業を発展させ、もって社会に貢献し、

希望ある人生をきずこう。

≪ビジョン≫

「いつまでも元気で若々しくありたい」

そんな世界中の人々の願いをコラーゲンの飽くなき追求により叶えます。

1.お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します。

2.研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます。

3.挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します。

 当社グループは、長期的な成長戦略として主力製品のゼラチンに加えて、コラーゲンペプチドの販売を大きく拡大、さらには医療用分野を飛躍的に伸長させる等、事業ポートフォリオの大きな転換を図ります。

 また、中期的な経営方針として経営基盤のさらなる強化・拡大を目指し、以下の3点に取組みます。

1) 注力市場に経営資源を重点配分し、高収益な会社になる

 当社グループはコア領域であるフードソリューション、ヘルスサポート、バイオメディカルの各領域において、それぞれ注力市場を特定し、重点的に経営資源を配分します。これにより高付加価値製品の販売割合を高め、拡大を図り高収益な会社を目指します。

2) 挑戦を良しとし、取り組むための組織基盤を強化する

 事業活動の推進には従業員の成長が不可欠です。新しい評価制度を通じて従業員の挑戦意欲を高め、成長を実感することで従業員のエンゲージメント向上を図ります。また、研修制度においても年齢や役割に応じた階層別研修を実施しており、研修を通じて個々の強み・弱みを明確化したうえで多様な個性と能力を適材適所に配置し、組織基盤を強化します。

3) ステークホルダーとのつながりを強化し、価値ある存在となる

 当社グループはお客様、株主、地域社会、従業員等全てのステークホルダーとのつながりを強化します。サステナビリティ方針に基づき、事業活動を通じた持続可能な社会への貢献に加えて、環境改善、地域社会への貢献、職場環境の改善や人材育成等に重点的に取組んでいます。また、積極的なIR活動や広報活動を通して、当社の事業内容、将来像への理解を更に深める取組みを強化します。

(2)経営戦略等

1)フードソリューション

 日本ではグミキャンディーの新製品販売が続き、スーパーやコンビニエンスストアでの取り扱いも増加しています。また、子供から大人まで幅広い層が購入しており、グミキャンディー市場の拡大が続いています。当社グループでは、他社にない差別化した製品を提供するなど、好調な需要にお応えし販売拡大を行います。ホテル・レストランや飲食チェーン店など外食産業は、新型コロナウイルス感染症の収束に伴い、回復しつつあります。当社グループでは、お客様の調理の手間を省きたいというニーズにお応えするため、加工度の高い業務用製品の販売拡大に取組みます。

 また、健康志向の高まりを背景として、筋肉などを作る重要な栄養素であるタンパク質の需要の高まりと市場拡大が見込まれます。当社グループでは素材の味を生かしたまま効率的にタンパク質の摂取が可能な製品の販売拡大に取組みます。

2)ヘルスサポート

 世界のコラーゲンペプチド市場は、機能性に関する認知度の向上を背景に、拡大が見込まれます。

 当社グループでは肌、骨、血管、筋肉などに効果をもつ機能性コラーゲンペプチドを「Wellnex(ウェルネックス)」ブランドとして展開しております。人々の「いつまでも元気で若々しくありたい」という願いにお応えするため、内臓脂肪の低減効果など新製品開発と販売拡大に取組みます。

 また、日本ではスポーツニュートリション市場での拡販に努め、海外では北米での販売拡大とアジアにおいて新市場開拓に取組みます。一般消費者のお客様に直接コラーゲン製品をお届けしている直販事業については、マスメディアの活用による積極的なPR活動を行い販売拡大に取組みます。

3)バイオメディカル

 近年、医療の分野でゼラチン・コラーゲンが注目されています。血管・患部組織の生体接着剤、体内での薬剤の放出を制御するドラッグ・デリバリー、再生医療における細胞の培養や輸送や移植など最先端医療でも当社製品の活躍の場が広がりつつあります。2022年12月に、バイオメディカル製品の研究開発・生産機能ならびに全事業部門の研究・開発機能を集約した新研究開発・製造棟「みらい館」を竣工しました。新棟の稼働により、医療用コラーゲン・ゼラチンの品質、コスト、生産量等の競争力を高め、未来の医療へ貢献します。また、研究開発部門にはバイオメディカルだけでなく、コラーゲンペプチドや食品素材の研究者を集約し、そこで様々な知の組み合わせから新たなイノベーションを起こし、全社の成長ドライバーとなる技術や製品の創出を目指します。

(3)経営環境

1)世界的な物価上昇

 ロシアのウクライナ侵攻を起点とした資源価格や人件費の高騰などにより、各国では物価が上昇しています。特にアジアでは、消費マインドが冷えており回復には時間を要する可能性があります。

2)新型コロナウイルス感染症による消費行動の変化

 新型コロナウイルス感染症の拡大によりリモートワークなど働き方の多様性が生まれ、自宅で過ごす時間が増加しました。これにより人々の購買意欲は自分自身の生活空間を快適に保つ物や心身を健康に保つ方向へと向かいました。また、外出の自粛にともない、ECやデリバリーの利用が増加するなど、コロナ禍を経て大きく変化した消費行動は根付きつつあります。一方、今後は新型コロナウイルス感染症拡大の沈静化によって、外出機会の増加や訪日外国人増加によるインバウンド需要の回復が予想されます。

3)サステナビリティ経営

 世界では資源の枯渇や地球温暖化など環境問題が深刻化しています。当社グループを取り巻く「環境」・「社会」を重視しながら、生産やサービスの提供など事業活動を通して持続的に成長させるサステナビリティ経営が求められています。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

1)当社グループでは、新型コロナウイルス感染症の拡大による世界的なサプライチェーンの混乱に対し、原材料や製品の在庫を高い水準で確保し、お客様に安定供給を行ってまいりました。当連結会計年度の後半からは物流の混乱も是正されてきたことから、徐々にコロナ禍前の在庫水準へと戻し、借入金の圧縮に努めます。

2)当社グループでは、「コラーゲンを通じて人々のQOLに貢献する企業」として、コラーゲンペプチドの用途開発と海外での新市場開拓を推進します。中長期的に主力製品であるゼラチンから、付加価値の高いコラーゲンペプチドに経営資源を投入し、事業ポートフォリオの転換を進めます。今後、コラーゲンペプチドの最適地生産・最適地販売を行うための投資と各生産拠点の再編に取組みます。

3)当社グループで生産しているコラーゲン関連製品は、畜産業や水産業で取り扱われている健康な牛・豚・魚の骨・皮・鱗を原材料としていますので、干ばつ、戦争による飼料価格の高騰や需給バランスにより原料価格の変動の影響を受けます。原料の多様化と新たな原料拠点の開拓により、安心・安全な原材料を調達すると共に、原材料価格変動の影響を最小化するように努めます。

4)当社グループは、畜産業や水産業の副産物であるコラーゲン素材を活かし、食品や健康・美容及び医療分野で新たな価値を創造し、より豊かな生活の実現に寄与することを目指しています。さらに様々な活動を通し、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、循環型の事業を展開しています。サステナビリティ方針に基づき、事業活動を通じた持続可能な社会への貢献に加えて、「環境」、「社会課題の解決」、「より良い職場と人材育成」、「地域社会との共生と貢献」を重点活動として取り組んでいます。また、積極的なIR活動や広報活動を通して、当社の事業内容、将来像をわかりやすく伝えることに注力しております。

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標等

 当社グループでは、事業の成長性と収益力向上の観点から、連結売上高及び連結営業利益を重要な経営指標と位置づけています。お客様のニーズに応える製品・サービスの提供及び研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの新しい活躍の場を開拓していくことで、事業の持続的な成長と収益の最大化を目指しております。

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