企業新日本理化東証スタンダード:4406】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 私たち新日本理化グループは、もの創りを通して広く社会の発展に貢献することを経営理念として、次の100年に向けた新規事業の創出を目指します。「京都R&Dセンター」の稼働開始からほぼ2年が過ぎ、活動も本格化しております。コンセプトである「開放」、「融合」、「挑戦」のもと、たくさんの企業との交流を進めており、1年目を上回る約60社の企業・団体にご来所頂いて技術交流会を開催しました。また、弊社研究員が先方の研究所を訪問するなどの相互交流も始まり、京都R&Dセンター内に設けてある共同研究室に協業先を招いての共同実験も実施いたしました。

 当連結会計年度における研究開発費の総額は878百万円となっております。なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 カーボンニュートラル社会の実現に向けた製品開発に注力しており、環境ソリューション、情報・通信、モビリティ、ライフサイエンスの4重点領域それぞれで新製品開発を進めています。

 ポリオレフィン系樹脂の成形速度を飛躍的に高める結晶核剤「RiKACRYSTA」は、一般的な成形サイクルタイムを短縮する効果だけでなく、一般社団法人京都府産業廃棄物3R支援センターの2022年度の技術開発等支援事業として採択され、リサイクルポリオレフィン系樹脂の成形性を改善し、環境改善に寄与する核剤としても評価が進んでいます。

 当社の油脂技術とエステル化技術をもとに開発したバイオマス由来100%エステルは、モビリティ分野である自動車用オイルやグリースでの評価が順調に進んでいる他、ライフサイエンス分野においても、末端消費者の天然指向の高まりの中で化粧品用の素材として注目を受けており、各社での評価が急速に進んでいます。

 さらに、モビリティ分野では、市場が拡大している電気自動車モーター向けの絶縁封止樹脂材料向け製品について、増産・安定供給体制の検討を続けていましたが順調に完了し、今後の需要増にも対応できる体制を構築いたしました。また、今後のモーター技術変革にも対応できるよう改良・後継品の開発を開始しています。

 情報通信分野では、光学レンズ用の樹脂モノマー開発を引き続き行っている他、新たな電気・電子機器向け材料の開発やHDD用部材の開発にも着手しました。極めて高い純度が要求される製品であり、製造工程の見直し、品質管理方法の確立を含めて解決すべき課題についても見通しがつき始めており、早期の立ち上げを目指しています。

 製造技術の革新として進めているフロー合成については、計画より遅れは生じたもののラボスケールでの検討は完了しました。実用化に向けての実機スケールの検証設備の設計も完了しており、早期に検証試験を行った上で技術完成を目指していきます。

 開発活動だけではなく、お客様サポートも行ってまいります。オレオケミカル、可塑剤、酸無水物など製品をご使用いただいているお客様への、法規、環境問題に対する情報の提供や、お客様が抱える技術課題を解決するための技術情報を提供し、信頼関係の強化に努めます。

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