共同紙販ホールディングス 【東証スタンダード:9849】「卸売業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する
事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、国民の豊かな社会生活に極めて重要な教育と文化に「紙」媒体を通じて貢献することを、経営の基本理念としております。
日本全国に網羅した拠点からタイムリーに「原紙」を配送し販売することによって、新聞・書籍・教育図書・情報雑誌・帳票類・折込広告等の製作に関わってまいりました。日常生活に欠くことのできない生活必需品の「紙」を常に安定供給していくとともに、環境の変化に迅速に対応できる体制を図り、あらゆる可能性を追求しつつ永続的発展を目指しております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、目標経営指標として、売上高、営業利益、当期純利益、ROE、ROA、ROICの6指標を掲げ、収益力の拡大と資本効率を向上させることにより企業価値の最大化を目指しておりましたが、世界的な感染症拡大や資源価格高騰により経営環境が短期間に著しく変化したため、目標数値の見直しを余儀なくされました。
新たに2023年度から5年間の目標経営指標を掲げ、当期純利益、ROE、ROA、ROICの4指標の目標数値を設定しました。これは、株式市場からの評価をこれまで以上に意識し、資本コストを上回る資本収益性の達成に焦点を当てたもので、継続して分析・評価をしながら期間内での達成を目指してまいります。
(3)経営環境、中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき課題
国内紙流通業界を取り巻く環境は、株主総会資料の電子提供制度やインボイス制度、更に電子帳簿保存法等、
紙媒体の減少に拍車をかける政策が相次ぎ、紙需要の減少基調はますます加速すると予想されます。
こうした環境下において当社は、廃棄予定の農産物の残渣を粉砕し古紙と混合して製造した紙を、この度
「サラダペーパー」の名称で商標登録いたしました。先ずはキャベツの芯を混抄した紙を上市し、フードロスの
削減や焼却時のCO2削減など、SDGsを強く意識して新たな商品開発に取り組んでおります。引き続き、当社PB商品をはじめとした森林認証紙の販売を強化し、紙及び紙製品の販売活動を通じて持続可能な社会と環境問題
に貢献してまいります。
当社グループは、2028年3月期までの目標経営指標として、当期純利益2億円以上、ROE5%、ROA3%、ROIC5%、それぞれ安定的に達成することを目指しております。今後とも、きめ細かい営業活動を通して顧客との信頼関係を一層深め、安定供給と適正価格を維持した販売に努めるとともに、新商材の創出など取扱商品の
多角化にも積極的に取り組み、収益力拡大と企業価値向上を目指してまいります。
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