企業兼大株主フクダ電子東証スタンダード:6960】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの主力製品は、心臓や血管、肺などの呼吸・循環器系疾患の検査・診断及び治療等に使用される機器であります。

 その中で研究開発活動の中心は、創業以来、研究開発を積み重ねてきた心電計を中核とする心電図関連機器をはじめ、各種生体情報モニタ、超音波診断装置、除細動器、さらに酸素濃縮装置などがあります。また、これらの機器とともに使用される生体電極、センサ類も重要な製品であります。

 当社グループの研究開発活動は、「社会的使命に徹し、ME機器の開発を通じて、医学の進歩に寄与する」との経営理念に沿って、また「ユーザーニーズへの適合」を常に念頭において取り組んでまいりました。今後も一層その理念の追求に努めます。さらに研究開発体制の体質改善を図り、新技術の確立とタイムリーな新製品の市場投入に努め、経営基盤のさらなる強化につなげていく所存です。

 なお、当連結会計年度の研究開発費は3,785百万円(売上高の2.8%)で、内訳は次のとおりです。

 生体検査装置部門      1,533百万円

 生体情報モニター部門    1,316百万円

 治療装置部門         896百万円

 消耗品等部門          38百万円

 開発成果として、生体検査装置部門では、体重10kg未満の小児用規格に適合し、被検者と操作者の負担軽減に注力したホルター記録器を発売しました。L字型のリード線一体型電極を採用することで検査時の貼り付け枚数が減り、被検者の負担を軽減します。電極は仮貼りが可能で、必要に応じて貼り付け位置を微調整することができます。また、電気抵抗が小さい素材でできたシールド層を電極に追加することで、静電気ノイズの影響を受けにくくしました。記録開始時の操作では、記録前にサンプリング周波数を設定することで、体重10kg未満の小児の心電図データを記録することができます。また、本体に電極を差し込むだけで記録を開始でき、記録前の電池とカードの挿入作業や、従来使用していた中継コード、携帯ケースが不要となりました。

 生体情報モニター部門では、患者急変の予兆を知らせるスコアリング機能を搭載した27インチ大型ディスプレイの解析機能付きセントラルモニタを発売しました。本装置では最大32床の同時モニタリングが可能で、一般病棟からICUなどにおいて、有線ネットワーク・無線システムの混在する、多様なシステム構成にも対応できます。

 その他製品としては、超高度な清浄空間が要求されるクリーンルームなどに採用される超高性能なULPAフィルターを搭載した空気清浄除菌脱臭装置を発売しました。室内に浮遊する細菌やウイルスサイズの微粒子をフィルターで捕集し、搭載された2本の強力な紫外線ランプをフィルターと捕集したウイルスに直接照射することで、室内の空気や本体内部の清潔さを維持します。また、陰圧ブースにも対応しており、病院や介護施設など様々な場所でご活用いただけます。

 研究分野においては、生体検査装置部門、生体情報モニター部門、治療装置部門、消耗品等部門、その他製品のいずれにおいても、担当分野の基礎研究、要素技術開発に取り組んでおり、今後のさらなる新製品開発の基盤作りに努めております。

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