企業オカダアイヨン東証プライム:6294】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの研究開発活動は、油圧ショベルの先端に取付け、土木建設、林業、解体、スクラップ処理、産業廃棄物処理、砕石等の作業に使用する各種建設機械アタッチメント並びに資源リサイクル分野における各種破砕処理機(特に木材破砕機)を2つの柱として、これらの分野における専門メーカーとしての豊富な経験と技術の蓄積をもとに優れた商品を開発することを基本方針としております。

 国内、海外の各営業拠点からの顧客ニーズ、市場動向の情報等をもとに、新商品具体化の研究開発を推進すると共に成熟期にある商品群については、その高品位化、高品質化、高付加価値化を目指し、競争力のある商品開発をテーマに取り組んでおります。

 当社グループの研究開発活動は、国内セグメント、海外セグメントに区別せず実施しております。

 なお、研究開発は大阪本社と㈱アイヨンテック朝霞工場、㈱南星機械熊本本社の3拠点で行っており、当連結会計年度の研究開発費は213,524千円であります。

(1) TOPシリーズ油圧ブレーカ

 当社グループの油圧ブレーカは市場ニーズに応え、世界戦略モデルTOP-Jシリーズのラインナップ化を行ってまいりました。国内導入は順調に進み、現在海外インドにて油圧ショベル30tクラスのテストも実施しております。

 当初の目的であった国内・海外の販売台数の目標3,000台も2022年度には達成し、新たな目標としてTOP-Jシリーズの全世界での発売を機に5,000台を目標とし進んでまいります。

 コロナ禍の影響で遅れていた協力会社のベトナム工場も順調に稼働し始め、3機種の製造を開始しております。当初の予定より若干の遅れが出ておりますが今期中には海外でのテストを行う予定です。

 順調に進めば、2024年度下期にはベトナム製造のブレーカを全世界に向けて販売を始める見込みです。

 今後も国内市場においては若干の増加傾向、海外の油圧ブレーカ需要は拡大傾向にあり、世界規模で油圧ブレーカの環境は、まだまだ伸びしろがあると考えております。

 当社グループといたしましては『MADE IN JAPAN』の油圧ブレーカTOP-Jシリーズの全ラインアップを全世界に投入してまいります。

(2) サイレントTS-Wクラッシャー・TS-Wカッター・TSRCクラッシャー

 多くのさまざまな解体現場で好評を得ております大割機TS-Wクラッシャーについては、耐久力を向上させ、メンテナンス性能にも優れた新型WDシリーズへのモデルチェンジを進めております。顧客ニーズを反映し、細分化したシリーズ展開を行い超小型機種TS-WB250から超大型機種TS-WB2400Vまでの豊富な14機種のラインナップ化により、顧客ニーズへのきめ細かい対応が実現できました。昨年度も優遇税制制度に対応すべく開発したミニクラスのTS-WD350、TS-WD500Vもラインナップに加える準備が整い2023年度開始と同時に販売を開始しております。

 また、世界最大級の超大型TS-WD2800Vの開発も順調に進み、2023年度秋には市場投入できる見込みとなっております。

 鉄骨カッターのTS-Wカッターも好評を得ております。切断能力とメンテナンス性能を向上させたWBシリーズへのモデルチェンジを積極的に行い、昨年度は世界最大級の鉄骨カッターTS-WB1500CVを受注、開発も完了し、2023年度秋の完成に向け準備をしております。

 クロスカッター刃を採用し幅広いシーンで活躍できるクロスカッターシリーズも、昨年度は最大サイズのTS-W2100XCVをラインナップに加えたことで7機種となり、さまざまな現場での解体作業の効率化に寄与いたしております。

 今年度も新たな開発依頼によりTS-W1200XCVの開発に着手しました。

 近年増加傾向にあります、従来機では解体が困難な鉄筋・鉄骨とコンクリートが混在しているSRC構造の建物解体に適したTSRCクラッシャーも高い評価を頂いており、昨年度市場投入したTSRC-1500Vも順調な受注状況となっております。

(3) アタッチメント旋回方式 ARTS(アーツ)&電磁切換え式

 当社旋回型アタッチメントの多機種に採用し多くのユーザーに高評価を得ております。

ASGシリーズ(旋回式摑み機)ミニショベル用のASG35R・RDFのモデルチェンジに続き更に小型ショベル用のASG20R・RDF仕様の開発に関しては、グループ会社との共通部品を取り入れた商品にしました。RDFは、複合操作を標準とし操作性に優れていると高評価を頂いております。

 また、ASG60R、130Rの掴み部(アーム)の形状をお客様の要望に新設計をして対応しております。

(4) サイレントコワリクン

 再生コンクリートプラントや解体現場等の小割作業において国内トップシェアを誇るサイレントコワリクンシリーズに関しては、ユーザーの要望と意見を設計に取り入れて開発したマグネット付コワリクンの高評価を頂いておりますが、高電圧式のマグネットを搭載している、OSC-GMシリーズのショベル30tクラス用のOSC-360GMBを開発し本機により更なるシェアアップを目指します。

(5) アイヨンカプラー

 油圧ショベルの大型化に伴い、アタッチメント交換の際に重い取付けピンを抜き差しする作業は危険を伴い多くの時間が必要となっていました。当社では短時間で安全にアタッチメントの交換が行える、20t~200tショベル用のアイヨンカプラーSE200~SE2000のシリーズ5機種を市場導入し高い評価を頂いております。一昨年度はほぼ全ての機種に耐久性強化対策を施すことで更なる信頼性アップに貢献しており、昨年度においても優遇税制制度に対応すべく改良を重ねております。

 今後さらに現場環境の改善、安全性の向上と省力化を実現する商品の開発を進めてまいります。

(6) 海外向けアタッチメント

 海外では解体アタッチメントとして、ユーザーの要望と意見を取り入れ構成部品の見直し改良に取り組みました。

 また海外市場で要望が多い圧砕機(コワリクン)の破砕歯溶接不要のボルト交換式モデルに関しては、更に耐摩耗性を考慮した破砕歯の新設計を行い、フィールドテストを重ね量産化しております。

(7) O-ATTA(アタッチメント稼働状況管理システム)

 油圧ショベル側システムに依存することなく、アタッチメントの「状態(稼働・停止)」「位置」「記録(稼働時間)」を把握でき、アタッチメントの効率的な管理と適切なメンテナンス実施に寄与するオリジナルデバイスと管理ソフトを開発しています。試作デバイスのテストを基に電波送受信感度の向上,バッテリー寿命を延ばすプログラム調整を行うなど、本格的なサービス開始に向けデバイスを量産しております。管理ソフトについては、ユーザーから頂いたご意見を基にシステムの改善を行い、さらなる利便性の向上のため複数の新機能を実装する準備を進めてまいります。

(8) ストローク式プロセッサ

12~15tクラスのショベルに搭載するプロセッサ(造材機)として、コンセプトモデル開発から量産モデル、プロセッサNSP-45を開発いたしました。

(9) 林業用グラップル

12~15tショベルに搭載する木材グラップルで従来機A45系をA50系(NWG130系)として、耐久性アップを図ってモデルチェンジいたしました。

(10) 選木用グラップル

12~15tショベルに搭載する木材グラップルで従来機B45R2をユーザーの要望があった、爪先形状を取り入れB50R1としてモデルチェンジいたしました。

(11) スクラップローダー

 定置式、スクラップローダーHLC-50F、HLC-35Fシリーズを、生産性の向上、耐久性の向上、デザイン性の見直しを図ってGタイプを開発いたしました。

(12)ハイブリッドバケット

 農林水産省も推奨する高性能林業機械の開発として、伐倒・根掘り・集積・地均しなど何役もの作業が可能なハイブリッドバケットOHB-120発売し、予想を上回る受注をいただいております。

 さらにシリーズ化に向け、開発を進めていました20tクラスのOHB-200の発売及び、6tクラスの開発も進みフィールドテストを実施しております。今後もユーザーからの要望、意見を取り入れさらに高評価頂けるよう改良してまいります。

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